日本海に浮かぶ島々は、鳥たちの渡りの中継地となり、春と秋の渡りの季節には多くの野鳥が立ち寄ります。そんな秋の渡りの島へ訪れてみませんか?粟島は大きく、島の中心は山林が広がり、渡り鳥たちが山林へ逃げ込んでしまえば探すことが不可能になりますが、海岸線沿いは田畑があり、ヘリポートがあり、小学校の校庭があり、このような場所も多くの鳥たちが休憩地として利用しています。ツアーでは、そういったポイントを中心に渡り途中の鳥たちを探していきます。もちろん歩かなければ見つけることができませんが、探鳥ポイントまでは宿のマイクロバスで送迎してもらいます。 さて、島での観察地の紹介をしていきましょう。宿から最も遠いのが北に位置する牧平地区。畑、ヘリポート雑木林と渡り鳥が好む環境を有し、しかも北という立地条件から、春であればここから北へ鳥たちは渡り、秋であれば北から入り込んでくる場所と言えます。環境が富んでいるためヒタキ類、ムシクイ類、セキレイ類、ホオジロ類などが出現し、ミヤマホオジロは毎年のように数多く見られています。また、かつてはサンカノゴイが見られた時もありました。 次は、島の中心地に当たる内浦地区。我々が乗船する村上からの船が付く場所でもあります。ここには粟島浦小中学校があり、その校庭で餌を拾う鳥たちの姿をよく見かけます。また学校の裏手には田んぼが広がり多くの野鳥が羽を休める場所でもあります。校庭ではツグミ類、ムクドリ類、田んぼではホオジロ類、ノビタキ、セキレイ類の出現が多く記録されています。過去にはコウライウグイスの出現もありました。 最後は、私たちが泊まる宿周辺の海岸線沿いの草原です。ホオジロ類やアトリ類が良く見られる場所で、海岸線沿いに歩を進め、坂を登ったり下ったりすると葦原があり畑が広がり、ここも隠れた探鳥ポイントの一つになっています。 秋は春ほど野鳥の数は多くはありませんが、春の渡りでは数が少なかったり、見られなかったりする野鳥が見られることがありシラガホオジロもその一つでしょう。過去のデータを見るとコウライウグイス、ホシムクドリ、イスカ、ツツドリ、マガン。そしてヒタキ類はエゾビタキ、コサメビタキ、サメビタキ、ムギマキが同じ木に同時に現れたこともありました。 秋は天候が悪くなる時が多く、有名な舳倉島や飛島などは船の欠航率が高くなりますが、粟島への定期航路は高速船ではなくフェリー便を選べば欠航率が低いのがうれしいところです。今年はどんな野鳥と出会えるのか?それが分からないワクワク感も、また楽しみの一つにもなるでしょう。島の海鮮料理も楽しみながら、秋のひと時を渡り鳥の島で過ごしてみませんか。靴は履きなれたものがおすすめです。島ですので海風が寒く感じるでしょう。防寒着も忘れずにお持ちください。 バードガイド 中野泰敬
※弊社粟島ツアーでは送迎にマイクロバスを利用、座席もゆったりです。 ※帰路の船が欠航の場合、1泊につきお一人様10,000円(2名個室は11,000円、1名個室は14,000円)を申し受けますので予めご承知おきください。
【旅行日程】 10月8日(土)村上駅09:20=岩船港10:30〜〜12:05粟島 10月9日(日)終日粟島 10月10日(祝)粟島13:00〜〜14:35岩船港=15:10村上駅 ※岩船港に無料の駐車場がございます。マイカーでお越しの方は岩船港発着にて参加をお選びください。
<下記の交通機関が便利です> 往路:東京06:08➡大宮06:33➡(とき301号)➡08:12新潟0822➡(いなほ1号)➡09:11村上 復路:村上15:50➡(いなほ10号16:37新潟16:57➡(とき336号)➡18:35大宮➡19:00東京 (船の欠航や発着時刻変更等に備え、帰路は予め指定席をお求めにならず、自由席利用をお勧めします) |
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