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『アカハラダカが渡る!秋の対馬』
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(写真:左から) ・アカハラダカ♀ ・アカハラダカ♂ ・アカハラダカ ・アカハラダカ群れ

【9月17日(月)〜20日(木)】

9 月17日:アカハラダカを求めての旅が始まった。目的地は長崎県対馬である。秋、繁殖を終えたアカハラダカの大群は、朝鮮半島を南下し対馬に到達する。我々は、対馬から佐世保方面へと向かう彼等を対馬南部の内山峠で見送る。時には川の流れのごとくアカハラダカの群が続くという、その光景を一目見ようと期待はいやが上にも高まる。
大阪発のお客様と共に伊丹空港を飛び立ったのは8時50分。毎度のことではあるのだが、福岡空港はターミナルが三つに分かれており、乗り継ぎに時間がある場合は、到着ターミナルから対馬行きの出る第一ターミナルまで一旦空港を出て、外を長々と歩かされる。ターミナルからターミナルへ建物内で移動できないのはとても不便であり、何とか改善できないのだろうかといつも思う。伊丹から我々が乗ったDHC8-Q400は対馬行きと同じ第一ターミナルに着いた。どうやらプロペラ機の発着に使用されているのが第一ターミナルのようだ。ここで東京発のお客様と合流し、アカハラダカの待つ対馬へと再び機上の人となる。

13時過ぎに対馬着、13:30には内山峠へと出発することが出来た。福岡を飛び立った頃からポツポツと雨が降り出し、内山峠に到着した頃には雨風共に強くなっていた。峠の観察場所には人っ子一人いない。すでに通り過ぎた台風11号と、南海上から近づきつつある台風 12号の影響のようだ。「昨日までの予報では天気は回復するはずだったのに」と、ブツブツ言いながら早々に峠を下る。島の西側から南回りで移動し、所々で車を止めながら探鳥する。途中の公園で幸運なお客様が止まっているアカハラダカをご覧になったが、全員で確認することは出来なかった。いつしか雨も止み、カワセミやツメナガセキレイなどを見て、早々に宿に向かう。

9月18日:6時に起きた時には曇り空で、「今日は何とかなるか」と思われたが、8時に宿を出発する頃には小雨に変わっていた。内山峠は雨こそ降っていないものの、霧で視界は全くなし。しばらく待ってみたが、一向に回復の兆しがない。峠を下った内山集落付近は曇りながら霧はなく、車を出てあたりを探してみる。チョウゲンボウやキセキレイを見ている内に、お客様のお一人が木に止まっているアカハラダカを見つけてくださった。全員で初めてのアカハラダカを堪能する。アマツバメやコシアカツバメも飛び出し、何度か上空を飛ぶアカハラダカも見ることが出来た。
昼食の買い出しの後、地元の方のアドバイスをいただいて、峠を越えた西海岸側に移動する。峠は相変わらず霧で何も見えないが、峠の西側はきれいな青空が広がっていた。青空になり出したあたりから、車の前方で何羽ものアカハラダカが飛ぶのが見られた。途中で車を止め、アカハラダカやエゾビタキを見ながら弁当を食べる。久根浜集落でもたくさんのアカハラダカとササゴイなどを見て、「これだけ天気が良いのだから、峠の天気も回復している頃だろう」と再び峠に向かう。が、峠は相変わらずの霧で視界はない。今日一杯峠での観察は無理と諦めて、鮎戻し公園や瀬浦などで鳥を見ることにする。鮎戻し公園では止まっているアカハラダカの成鳥♂と幼鳥を見ることが出来た。瀬ではツメナガセキレイ、ホオジロハクセキレイのほか、「ビュン、ビュン」と鳴きながら飛ぶマミジロタヒバリを観察。渡っていくタカはまだ1羽も見ていないが、何となく満足度は高い。明日からは天気も回復しそうだ。

9 月19日:ホテルでゆっくりと摂る朝食も捨てがたいが、今日こそは飛ぶだろうと当たりを付け、朝食は弁当に変更して貰った。お陰で6:45には出発することが出来た。空は見渡す限りの青空である。車で峠を目指していると、昨日までは霧で何も見えなかった展望台が下からでもくっきりと見え、歓声が上がる。
7: 10到着時には、すでに地元の方々も来ておられ、すでにアカハラダカは飛び始めていると教えて頂く。まだ目が慣れていないので飛んでいると言われた方角を見ていてもなかなか判らないのだが、確かにケシ粒大の点が幾つも空中に浮かんでいる。時間の経過と共に、その数はどんどん増え続け、始めは峠の西側だけで見えていた点が峠の北や北東でも見られるようになってきた。西側の群はそのまま南に向かうので大きさはあまり変わらないのだが、北の「舞石ノ壇山」から出現した群は、我々の頭上を通過していくのでその姿が次第に大きく見えてくる。上空を通過する群の高度はその時の風や気流の影響などで変わるのだろうが、今日はかなり低く飛ぶものもいる。そんな時は「これは幼鳥だ、あちらは成鳥だ」などと肉眼でもはっきり判る。特に成鳥は白っぽい下面と翼先の黒が対照的だ。あちらこちらでタカ柱が立ち、成鳥が反転する際に朝日を受けてキラキラ輝く様は本当に素晴らしい。
いくつものタカ柱が次々と滑翔を始め、帯のようになって流れ始める。その流れは北の端から南の端へと続いている。「タカの川」だ。とうとう見た。夢中でシャッターを切っていた人達もいつの間にかその手を休めて見とれている。そう、この川は写真では納まりきらない。肉眼で見るのが一番だ。この川を構成している一つ一つの点がすべてアカハラダカなのだ。これだけの数のアカハラダカを育んでいる広大な森はどこにあるのだろう。「頑張れー」誰かが思わず叫ぶ。この光景を見ている誰もが渡り行く小さな生命に厳粛な気持ちを抱き、その前途にエールを送らずにはいられない。
10時を過ぎて、さしもの流れも止まった。地元で長らく観察している人達によれば、アカハラダカは平均速度40kmで移動し、釜山から約2時間かけて飛来し、さらに2時間かけて佐世保へ到達するのだとか。今日は南東の風でアカハラダカにとっては向かい風と言うことだったが、しばらく天気が悪かったので島内に溜まっていた群が一斉に飛び出したようだ。13:40まで峠で過ごし、今日はこれ以上あまり飛ばないだろうという話で、昨日同様の探鳥地を回って宿に向かう。後日確認したところではこの日渡ったアカハラダカは27,702羽とのこと。ハチクマやチゴハヤブサも見られた。

9月20日:昨日に続き、最終日となった今日も早めに宿を出る。7時過ぎには内山峠到着。昨日には及ばないものの今日も「タカの川」を見ることが出来た。時折ハチクマやチョウゲンボウが飛ぶ。10時まで峠で過ごし、お世話になった方々に挨拶して峠を後にする。
15時過ぎのフライトまで初日と同様の探鳥ポイントを巡り、カケス、チゴハヤブサ、イソヒヨドリ、ツメナガセキレイ、ウミネコなどを見て空港に向かった。
今回のツアーでは幸運にもたくさんのアカハラダカに出会うことが出来、4日間で39種の鳥を確認することが出来た。タカの渡りは天候に左右されやすく、台風などの影響があれば島に渡ることさえ困難になる。講師としては諸々の心配を抱えてのツアーであったが、お客様にも満足していただける結果となり、ほっと胸をなで下ろしている。

(森山春樹)
一般 | No.168 管理人 2007/09/17


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