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『魅惑の北インド マハラジャの野鳥保護区を訪ねて』
【2010年1月26日(火)〜31日(日)】

 1月26日:朝9時。私は成田空港から7名のお客様をお連れしてソウル・インチョン空港へ行き、関西空港からの8名様と合流することになっている。アシアナ航空は韓国の会社であり朝食から「牛肉キムチ炒め」とヘビーなのだ。

 ソウル・インチョン空港で無事に関西空港からのお客様と合流しデリーに向かう。デリーまでの飛行時間は約9時間半。ソウル→中国・上海→中国・昆明→ミャンマー→バングラディシュの上空を飛行し、現地時間の18時20分にデリー空港に到着した。空港からはバスで移動。バスは喧騒と混沌の中を走る。去年のツアーは霧に悩まされたので、今年は霧の無い時期を選んだ。しかし、また、霧である。バスは濃霧の中を徐行しながら予定の倍の7時間もかかってホテルに到着したのは夜中の2時であった。皆様、お疲れ様でした。

 1月27日:朝、ゆっくりと朝食を食べて出発する。本日はジープに乗ってのバードウォッチングである。朝は8℃と寒かったが、霧が晴れて青空と太陽が出てくると気温がぐんぐん上がる。サリスカ保護区に入ると直ぐにシマシャコ、インドクジャク、インドブッポウソウ、オオバンケン、キアシアオバト、ホンセイインコ、コセイインコ、ワライバト、カノコバト、ベニバト、クロビタイセアカモズ、タカサゴモズ、マミジロオウギビタキ、シキチョウ、インドヒタキ、クロジョウビタキ、クロノビタキ、ズグロムクドリ、ズグロムクドリ、シリアカヒヨドリ、レンジャクノジコ、マミハウチワドリ、キンメセンニュウチメドリ・・・・・などなどの鳥たちが次々に何度何度も現れる。鳥だけでなくキタシマヤシリス、インドノウサギ、インドイノシシ、アクシスジカ、ニルガイ、サンバーなどの哺乳類ものんびりと草を食べたり水浴びをしたりしている本物のサァファリパークなのだ。
 保護区内の池に行くとインドガン、コガモ、オグロシギ、クサシギ、セイタカシギ、ソリハシセイタカシギ、インドトサカゲリ、オジロゲリ、カワアジサシ、アジアコビトウ、インドトキコウ、ナベコウ・・・・・などなどの鳥たちが餌を食べている。カワセミ、アオショウビン、ヒメヤマセミがあちこちでダイビングをする。おー、この3種が同じ木にとまっている写真を撮られたお客様には驚かされたのだ。その後、インドコキンメフクロウをじっくり堪能し、休憩場所へ行くとチャイロオナガやツチイロヤブチメドリが肩や手にとまって歓迎してくれたのである。
 午後、保護区の外の人工池に行くと鳥の多さで大騒ぎであった。モモイロペリカン、ヘラサギ、クロトキ、スキハシコウ、アカツクシガモ、アジアヘビウ、キアシセグロカモメ、オオハクセキレイ、キガシラセキレイ、インドチャイロツバメ、ハリオツバメ、カモ類、サギ類、シギ類、チドリ類・・・・・などなどの鳥たちが物凄い数でいる。池の奥を見に行くと、待望のオオヅルを発見。夫婦で優雅にアシの中で休んでいる。インドガンが約数百羽でそれぞれ気ままに餌を食べている。ヒンドゥー教の教えでは鳥や動物は神様の乗り物なので大切にするという。インドはどこにいっても鳥の個体数が多くて驚くのだ。ヒンドゥーの神様に感謝しながらバスに乗ろうとすると、バスの前の小さな畑にオウチュウ、インドブッポウソウ、ホオジロムクドリ、ベニバト、シラコバトなどがたくさん降りて餌を食べていた。ツアー初日は90種以上の鳥たちと出会えた素晴しい一日であった。

 1月28日:早朝、ホテルの周りで鳥を見る。霧はまったく無いが気温はかなり低い。保護区の入り口で鳥に餌を撒くというので見に行くと、ツチイロヤブチメドリ、インドクジャク、シマシャコ、カノコバト、イエスズメなどがたくさん来ていた。とにかく鳥との距離が近い。中には足元まで来る鳥がいて、普段から大切にされているのだろう。庭に戻るとズグロムクドリ、キアシアオバトが餌をついばみ、ベンガルアカゲラの雌雄が木をつついていた。別行動で粘っていたお客様がロクショウヒタキ、ミドリハチクイ
の写真を撮ってきたのだ。
 朝食後に次の国立公園に移動である。カタグロトビ、ヤツガシラ、ミナミオオモズ、インドコサイチョウ、ジャワハッカ・・・・・などなどを見ながらバスは進んでいく。いたるところにカバイロハッカ、ハイイロハッカ、ベニバト、シラコバト、イエガラスが普通にいる。
 午後、ケオラディオ国立公園に到着。別名パーラトプル鳥類保護区という野鳥の楽園なのだ。早速、散策路を歩くとアカオモズ、ヤツガシラが餌を採り、離れた木にカンムリワシ、カラフトワシがとまっていた。インドオオコノハズク、インドコキンメフクロウが眠そうな顔をし、カタグロトビ、アフリカソウゲンワシが大空を舞う。池に行くとアカツクシガモ、コブガモ、オカヨシガモ、アカボシカルガモ、シロハラクイナ、アジアレンカク、クロトキ・・・・・などなどが池で餌を採ったり休んだりし、池の周りにはオジロビタキ、クロジョウビタキ、ノビタキ、クロノビタキ、インドハウチワドリ、シベリアヨシキリ、コノドジロムシクイ・・・・・などなど鳥たちが次々に現れ、あっという間に夕暮れとなってしまった。数頭のジャッカルの遠吠えの中、ホテルに向かったのである。

 1月29日:早朝、無数の鳥たちが大騒ぎする声がやかましいくらいに響いているケオラディオ国立公園に行く。ちょっと歩くとミドリオオゴシキドリ、ムネアカゴシキドリ、シロミミヒヨドリ、ホンセイインコなどがボダイジュの実を食べていた。さらに歩くとインドコサイチョウが飛来し、ヨタカが木のコブのようにとまっていた。ハチクマがとまり、アカマシコがとまり、ウスグロワシミミズクが洞から顔を出していた。さらに歩くとヒメコガネゲラ、ムラサキタイヨウチョウ、バフマユムシクイ、オガワコマドリ、チフチャフ、オオバンケン、モズサンショウクイ、ズアカハウチワドリ、オナガサイホウチョウ、ヨーロッパビンズイ、メンガタハクセキレイ・・・・・などなど鳥たちが次々に現れてあっという間に午前中が終了となった。
 午後はリクシャーに乗って水場に行く。昨年の雨季に雨が少なかったため池にはほとんど水がなくインドトキコウなどの水鳥はコロニーを形成しなかった。しかし、水が少ないので鳥たちが集まり、インドガン、アカツクシガモ、コブガモなどのカモ類、ハリオシギ、ツルシギ、ソリハシセイタカシギなどのシギ・チドリ類、インドアカガシラサギなどのサギ類、セイタカコウ、クロトキ、ヘラサギ、バン、オオバン、インドトサカゲリ、オジロゲリ、アオショウビン、セイケイ・・・・・などなどの鳥たちがいて、上空には、カタグロトビ、タカサゴダカ、カラフトワシ、アフリカソウゲンワシ、メジロサシバ、アシナガワシ、エジプトハゲワシ、チョウゲンボウなどが次々に出現した。なんと今日一日で113種の鳥たちと出会うという素晴しく楽しい一日であり、皆さんが笑顔でアグラへと移動した。

 1月30日:朝、世界遺産のタージ・マハルへ向かう。ジャムナー河のほとりに立つ高さ67mの真っ白なドームである。タージ・マハルはムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが熱愛した妃アルジュマンド・バースー・ベーガムのために造った世界一美しいお墓なのだ。ところが夫婦で静かに眠るつもりであったのだが、世界各地から年間6万人以上の観光客が訪れる世界で最も賑やかなお墓となってしまったのである。
 タージ・マハル見学後、ジャムナー河で鳥を見る。街中の汚い河なのだが、アカツクシガモ、キアシセグロカモメ、オオズグロカモメ、エジプトハゲワシ、トビ、アオショウビン、アジアコビトウ、インドトキコウやサギ類、シギ・チドリ類などがたくさんいて、川岸の崖にはタイワンショウドウツバメのコロニーがあり、広い川原にはオガワコマドリ、ミナミオオモズ、オジロビタキ、ハイムネハウチワドリ、ムジセッカ、タイワンヒバリ、ヒメマミジロタヒバリ・・・・・などなどの鳥たちがいるのだ。ジャムナー河を見ると遠くの靄のなかにタージ・マハルが幻想的に浮かび上がっている。駆け足で廻ったインドツアーもいよいよ終了なのだ。
 昼食後にデリーに向かう。鳥たちは神様の乗り物だが、我々の乗り物はバスである。高速道路を走りながら、事故も病気も無く多くの鳥たちに出会えた事をヒンドゥーの神様に感謝していると、お客様から「セイタカコウだっ!」の声。慌ててバスをUターンさせて高速道路脇の小さな池を見ると、こんな所にもエンビコウ、セイタカコウ、ヘラサギ、セイケイやカモ類、サギ類、シギ類がたくさんいて楽しいのだ。
 しかし、ここでのんびりと鳥を見ていたことでかなり時間が押してしまい、ばたばたでデリーに着いたら、デリーはアジア大会工事の凄い渋滞で大混乱していて、ぎりぎりに飛行機に乗るという申し訳ない旅の終わりとなってしまったのである。
 でも、インドは鳥の種類ばかりでなく個体数が圧倒的に多く、何度も同じ種類が出てくるので全員で楽しむことができるのだ。やはり、ヒンドゥーの神様に感謝なのである。

宮島仁
一般 | No.454 管理人 2010/01/28


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