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『対馬 春の渡りウォッチング』
【5月6日(土)-8日(月)】
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(写真:左から)・ツメナガセキレイ ・コウライキジ ・オウチュウ&アカモズ

第1日目:北は北海道から南は福岡まで、全国からお集まりいただいたワイバードのお客様を乗せた飛行機は11時5分雨の対馬空港に到着した。いつもなら敬遠したい雨だが、渡りの島では別だ。多くの鳥が島に降りてどんどん溜まってくるので、バーダーには恵みの雨となる。「どんな素晴らしい鳥に出会えるだろう」と考えると、はやる気持ちを抑えがたい。バスは一路対馬の鳥のメッカ佐護へと向かう。所々で白い花を今が盛りとつけているのはヒトツバタゴ、モクセイ科の落葉高木だ。途中チュウサギやアマサギの美しい夏羽を見ながら空港から約2時間かけてバスは佐護に着いた。畑の中にコウライキジの♀がいると思っていると♂も姿を現した。首輪の白色部が美しい。サギの群れに混じってアカガシラサギも1羽見つかった。ローマ神話に酒の神として登場するバッカスの名を学名に持つこの鳥は、夏羽になると酔っぱらったように頭部から胸にかけて赤くなるのだが、換羽中なのかそこまで赤くはなっていない。ほろ酔い加減という所だ。

バードウォッチング公園で雨を避けながら観察していたが、雨は一向に止む気配がない。雨の中で歩き回っても成果は少ないだろうと判断し、野生生物保護センターに情報収集がてらツシマヤマネコを見学に行くことにした。ネコエイズのキャリアーであるこの個体は発症していないので元気だが、二度と野生に戻されることはない。ツシマヤマネコの現状と実体を多くの人に知らせるため生態展示されている。数日前に入っていた鳥も雨の前に抜けてしまったようで、鳥情報もあまりぱっとしない。この後2カ所ほど探鳥ポイントを覗いてみたが、ササゴイやツバメ類4種が見られた程度でこれという成果はなく、明日に期待して早めに宿入りした。

第2日目:5時15分に目が覚めた。昨日からの雨は止んでいるが、少し風がある。窓を開けるとメジロやウグイスなどお馴染みの声は盛んに聞こえてくるが、それ以外の声がほとんど聞こえない。若干の不安を感じながら朝食前の朝探開始。ニュウナイスズメ、ミサゴの姿とキビタキの声も聞こえる。いつも見かけるホオジロと目の後ろが茶色い亜種チョウセンホオジロも確認した。メジロに混じってキマユムシクイの姿も。地面で採餌する鳥をお客様が見つけ、望遠鏡に入れながら「頭が黒いんですが何でしょう?」と尋ねられる。どれどれ、と覗くと何とズグロチャキンチョウ!平凡社「日本の野鳥590」に掲載されている♂若に近い頭の黒さで、チャキンチョウでないことは明白。私は過去に舳倉島で第1回冬羽を見たことがあるが、当時はこの2種の識別が確立しておらず、同定は不可能とされていて悔しい思いをしたことがある。思いがけない鳥との出会いに一同大いに盛り上がり、しばらく見ていたがブッシュに飛び込んだ後は二度と出てくることはなかった。朝食後、バスに乗り込み「この勢いで今日こそあの鳥を」と期待はますます高まる。だが、昨日の雨でたくさん降り立っているはずの鳥の姿が、あまり見あたらない。どこへ行ってもほとんど声すらしない状況である。それでも舟志でノジコの若1、佐須奈でツメナガセキレイの群れと、昨日よりはまし。湊浜シーランドステージの海岸でキアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギなどを見て、佐護へ。農耕地を歩き回ってハチクマ、ハヤブサ、ハイタカなどの猛禽類やミヤマガラス、ウズラシギなどを観察。椋梨のバードウォッチング公園前ではツメナガセキレイに混じってムネアカタヒバリやコホオアカの姿も見られた。志多留へ行ってみようと考え、バスの運転手さんお薦めの仁田-伊奈回りコースで回ることにする。仁田でバスを空き地に止めて歩き始めようとした瞬間、運転手さんが飛び立った黒い鳥を見つけ私を呼び止める。木に止まったその鳥はオウチュウだ。「運転手さん、やるな」実はこの人バードウォッチングツアーに何回か同行したことがあり、今回も双眼鏡持参である。自分で運転しながら鳥を探しているとよく判るが、運転席に座っていると鳥を見つける事が多い。こういう人が運転手をしてくれるとこちらは大助かりだ。早速皆さんにバスから降りて貰い観察を始めると、何と同じ木にアカモズの亜種シマアカモズが止まった。オウチュウとのツーショットだ。この後、ムネアカタヒバリやツメナガセキレイ、マミジロタヒバリなどを堪能し、志多留でクロサギ、津和でブッポウソウなどを観察。だが、まだあの鳥は見つからない・・・。

第3日目:早朝から強風が吹き荒れている。朝探ではキビタキの姿をゆっくりと楽しみ、カーブミラーにケンカを売っているようなヤマガラに微笑する。朝食後に沖合を飛ぶオオミズナギドリを見て、出発。強風なので鳥は島から出て行ってはいないと思うのだが、鳥影は昨日よりも明らかに薄い。何カ所かに鳥情報が無いか連絡してみるが、目指す鳥を含め、良い話はまるでない。佐護を歩いていると地元のバーダーと思われる方に出会う。連休後半とはいえもう少しバーダーがいても良さそうに思うのだが、これまで全くそう言う人達にも出会わなかった。で、昨日中山という場所で「あの鳥」が出ていた、という耳寄りな話だ。ここからそう遠くない。考えていた予定をすべて放り出し、中山に向かうことにする。聞いた場所はすぐに判った。田植え中のおじさんは、背が青く嘴の赤い鳥を昨日も見たとおっしゃる。待つしかない。北風が吹き5月の対馬とはとても信じられない寒さの中で、ひたすら待つ。1時間半も待った頃だろうか。翼に青と白い班を持つ鳥が飛んできた。「出た」と思わず叫ぶが、飛び方が変だ。カケス、肩の力がいっぺんに抜けてしまう。その後も時間ぎりぎりまで待ってみたが、出現はなし。そろそろ空港へと向かわなければならない。落ち込んでいる私とは対照的にお客様方は意外にさばさばした顔をしておられる。「自然相手だからそう言うこともあるよ」と無言の微笑みが語ってくれている。みんな大人だなぁ。終始暖かい笑い声に支えられながら今回のツアーも終えることが出来た。良いお客様方に恵まれた幸せと、次回のリベンジを胸に空港へと向かった。

森山春樹
一般 | No.65 管理人 2006/05/06


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