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『渡りの珍鳥を求めて!トカラ列島・平島』
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(写真上段左から)シロハラホオジロ、コルリ、カラアカハラ、キビタキ
(写真下段左から)キマユホオジロ、カラスバト、アカヒゲ、ミゾゴイ 撮影:石田光正様

【2010年4月30日(金)〜5月6日(木)】

 4月30日 夜、鹿児島港南埠頭に全員集合して、「フェリーとしま」に乗船する。明朝にはトカラ列島の平島だ。渡りの珍鳥たちのことを考えると興奮してなかなか寝付けない。いったいどんな珍鳥が待っているのだろう。しかし、ただ一点だけ気になるのは、「連休中は日本全国が高気圧にすっぽりと覆われて晴れになるでしょう」と気象予報士のおねーさんがノタマってたことである。

 5月1日 朝5:40、甲板に出ると晴れててベタ凪ぎである。6:20に口之島を出港して中之島へ向かうと、海上に300羽以上のカツオドリが帯になって流れて行く。中には何を勘違いしたのか「フェリーとしま」にとまろうとするものもいる。さらに、中之島を出港して平島に近づくと何千羽というオオミズナギドリの大群が我々を笑顔にした。
 8:15に平島到着。民宿で準備をして鳥見を開始する。と、いきなり民宿の前をミゾゴイが歩いて行く。まだ、全員揃っていないのに反則である。歩き出すと集落内に鳥影が多い。しかも面白いことに昨年はキビタキ・オオルリが山ほど入っていたが、今年はキビタキ・ルリビタキ・センダイムシクイがそこかしこにうじゃうじゃいる。何故かルリビタキは雌ばかりである。もちろん、集落内で昼間でもアカヒゲが囀っている。さらに進むと、コルリ・メボソムシクイ・クロツグミ・アトリ・キクイタダキなどもたくさん入っている。いやはやなんともバーダーならこんなに鳥に囲まれて幸せ間違いない。
 昼食後、同じ道を歩いて行くがカラムクドリ・ギンムクドリ・シロハラホオジロ・トラツグミ・アカハラ・・・・・・とちょっと歩くと違う種類が出てくる。 空を見上げると、ツバメ・ハリオアマツバメ・ツミ・ハイタカ・チゴハヤブサなどが飛んでいる。
夕方、民宿への帰り道の畑で餌をついばむカラアカハラを見て終了。本日は早朝を外しても50種類以上の鳥たちに出会えたのである。
 夕方、週に3日だけオープンする「あかひげ温泉」へ行く。皆さん満足の笑顔で温泉に浸かりながら会話も弾んでいた。

 5月2日 本日も晴れ。早朝から民宿の周りを歩く。今日もキビタキが多く、ルリビタキ・センダイムシクイもそこら中にいる。ツツドリが遠くで鳴き、亜種の中で最も美しいトカラ列島のアカヒゲがソングポストでダンスをする。
 朝食後に牧草地へ行く。環境が変わると出る鳥も変わり、コマミジロタヒバリ・ムネアカタヒバリ・ホオアカ・コホオアカ・ツグミ・ジョウビタキ・コサメビタキ・・・・などを見る。上空にはサシバ・コシアカツバメ・ハヤブサが飛ぶ。
 昼食後、民宿近くの畑でアカハラ・クロツグミ・アトリなどを見ているとカラアカハラが現れた。それも成鳥雄・成鳥雌・若鳥の3羽が餌をついばんでいる。樹林ではカラスバトがたくさん鳴き、ズアカアオバトも鳴いている。ヒメアマツバメやアマツバメが高速で飛行し、ツバメが何百羽と乱舞している。アカガシラサギが数羽、島に入って来たらしくあちこちで飛び上がり、慌てて気が付くのである。本日、20種類近くが増えて島での合計が70種類である。
島の民宿料理も楽しみで、カツオ・サワラ・キハダの刺し盛りが美味い。

 5月3日:今日も朝からきっちりと晴れ。早朝、民宿の近くでサンコウチョウの声を聞く。お客様の何人かが姿を見てリュウキュウサンコウチョウであったという。トカラ列島は不思議なところで、ツバメ、モズ、ウグイス、カワラヒワなどの本土系の種とズアカアオバト、リュウキュウアカショウビン、アカヒゲ、リュウキュウキビタキ、リュウキュウサンコウチョウなどの琉球系の種、さらにアカコッコのような伊豆諸島とトカラ列島北部だけで繁殖する種が混在するという独特な島なのだ。 例えば島にいるメジロを見ると、脇腹が紫褐色の九州以北にいる亜種メジロと脇腹が灰白色の奄美大島から与那国島にいる亜種リュウキュウメジロが見られ、サンショウクイも亜種サンショウクイと亜種リュウキュウサンショウクイの両方が見られるから、亜種の識別を楽しむこともできるのである。
と、朝からぐだぐだ言っているが、あれだけごっちゃりといた鳥たちの数が明らかに減っているのだ。
 春の渡りの鳥たちはとにかく早く繁殖地へ行きたいので、晴れるとどんどん北へ移動する。平島は周囲7.23kmの島だが大部分が牧場地や竹林であり、鳥見のポイントはせいぜい周囲3km位である。バードウォッチングは鳥との出会いであるから3kmの範囲をじっくりと探す。
すると、道路脇で採餌をしているタヒバリ系を見つける。その直前に「ピッピッ ピッピッ」と鳴きながら飛んで行くタヒバリ系を見ていたのだが識別が出来ないまま逃していた。
アイリングがある。嘴は黒だが下の基部は橙黄色、後趾の爪は直線で黒い・・・・マキバタヒバリであった。過去に2回見ているのだがやはりこの手の鳥の識別には慎重になるのだ。さらに夕方、集落内の畑でノジコを確認。本日は新たに7種類を確認して終了。
夜、外に出ると満天の星空であった。島は空気が澄んでて集落に明かりが無いから物凄い数の星たちが輝いている。しかし私は無数の降りそそぐような星たちにむかって「けっ!」というのである。

 5月4日 まったくもって朝からどうだどうだの快晴である。そして、昨日よりもさらに鳥たちがいなくなってしまった。こんな小さな島でいないのだからどうすることもできないのだからどうしようもないのである。しかし、夏鳥のアカヒゲが元気に囀っているのが救いである。留鳥のカラスバトもメインエベンターとなって時々、姿を見せてくれる。
 島に1羽だけ残っていたキビタキの雄に、「早く行かないと良い雌をみんな取られちゃうよ」と余計なことを言ったら、午後にいなくなっていた。言うんじゃなかった。
結局、この日はイワツバメを見て終了。渡りの狭間に入ってしまった。これだから島の渡りのツアーは怖いのである。

 5月5日 最終日、朝からもう何もいうことはありませんというような快晴である。初日の島中鳥鳥島中鳥鳥島中鳥鳥・・・・は今となると夢のような出来事に思えるのだ。
 最後のモチベーションで丹念に探す。と、道路脇にうずくまっている茶色の鳥がいる。
私はつい大声を出してしまった。「おー、ミゾゴイだー!」
10:00、後ろ髪を引かれる思いで終了の時間となった。こんな小さな島で80種もの鳥たちと出会えたのだから凄いことなのだけど、尻すぼみで印象が悪いのである。しかし、鳥たちが入ってくる数の多さは凄く、平島はいろいろな鳥たちの群れがどひゃーと入ってきて、ばーっと出ていってしまうようである。
 11:10、「フェリーとしま」は平島南之浜港を出港した。我々もばーっと出て行こうと思っていたのだが民宿の人たちの手を振る姿を見ていたらついつい胸が熱くなってしまった。船の別れは哀しいのである。
 しかし、旅は終焉を迎えた我々は最後まで諦めず、この後、オオミズナギドリ・カツオドリやヒメクロウミツバメ・クロトウゾクカモメ・ハシボソミズナギドリなどを見ながらぐいぐいと北上していったのである。

宮島仁
一般 | No.476 管理人 2010/04/30


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