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『東京〜八丈島航路 海鳥ウォッチング』
【2013年4月22日(月)〜23日(日)】

 東京発着で気軽にご参加いただける航路探鳥ツアーとして2年目を迎えた東京〜八丈島航路。今回も満席近い18名のお客様にご参加いただきました。季節はいよいよ海鳥たちの北上期を迎え、さまざまな海鳥たちが北上してきている時期です。北方圏での観察には若干早いですが、この海域であれば十分楽しめます。
 22日、集合時間の21:00には皆さん竹芝桟橋にご集合いただき、ツアー説明、この時期に見られるであろう海鳥たちの解説を行います。平日ということもあり竹芝桟橋はさほど混んでいるわけでもなく、22:05には乗船開始となり、乗船後は翌日に使用する観察デッキの説明をして早めにお休みいただきました。
 23日、早朝05:00に三宅島に着岸する頃から外が明るくなってくることから、この時間に合わせるようにデッキにご集合いただき、それぞれ観察準備にとりかかります。この日は無事に三宅島錆が浜港に着岸することができ、前日の天気図からある程度読み取ってはいたものの、海上を見渡すと驚くようなベタ凪ぎです。この頃から船の周囲を取り囲むかのようにオオミズナギドリが飛び始めます。三宅島から御蔵島までの約1時間は、驚くような数のオオミズナギドリが流れるように舞い、御蔵島を繁殖地にしていることが伺えます。御蔵島も条件付きながら着岸することができ、出航直後の06:40にはカツオドリが飛びます。07:00にはクロアシアホウドリ、ハイイロヒレアシシギが飛び、静寂を断ち切るかのように07:10には着水していたシロハラトウゾクカモメ4羽が長い尾羽を風になびかせるように舞い上がり、しばらく船の脇を飛んでくれました。希少種ではないものの観察機会が少ない海鳥はそれなりにいますが、シロハラトウゾクカモメもその1種といえるでしょう。それでもこの航路では比較的観察頻度が高く、この後も数回観察することができ、ある意味この航路の目玉かもしれないなと思いました。ここから八丈島までの間はコンスタントにクロアシアホウドリが飛んではくれるものの、期待のアホウドリの姿を見ることはできませんでした。
 八丈島にはやや遅れて09:30に到着し、一旦下船して待合室に入りますが、八丈島での滞在時間はほんの僅かですぐに乗船し出航となります。出航後は数回に渡ってミナミハンドウイルカが観察でき、船体にはりつくようにしばらく付いて泳いでくれたのでした。帰りも相変わらずクロアシアホウドリが何度も姿を見せ11:05にはようやく30羽ほどのハシボソミズナギドリの群れがスイスイ飛んで行きます。12:00には再び飛翔するシロハラトウゾクカモメが観察でき、三宅島が近づいてくる頃からは水面スレスレを飛ぶカンムリウミスズメの姿が目に付くようになってきます。三宅島着岸時には船体の周囲を飛び回る2羽のカツオドリが楽しませてくれ、時より魚を狙ってダイビングしていました。さて、いよいよこの航路も残すは三宅島〜東京竹芝桟橋のみとなりますが、この辺りからやや風が強く吹きはじめ、航路上の海鳥たちにも変化が出てきました。やはり海鳥観察は海上を吹く風が大きく成果を左右します。船首方向から途切れることなく流れてくるオオミズナギドリがスイスイと飛び交いはじめると状況が一変します。その中に混じってクロアシアホウドリが見られ、16:00には初めてコアホウドリがふわりと舞い上がります。そしてようやく16:20に美しいアホウドリ成鳥がダイナミックな飛翔で大きく上下動しながら現われますが、ほぼ船首を横切るように飛翔したため、残念ながらじっくりと観察することができませんでした。16:40には再びコアホウドリが舞いますが風向きのせいか、やはり船体に近づくことがなく見応えは今ひとつだったのが残念でした。
 今年は海況が全体的に穏やかだった事もあり、海鳥の出現頻度がやや低かった印象がありました。また、北上期にあたるハシボソミズナギドリの大きな群れに出会うことができませんでした。しかし午後からは風が吹き出したことからオオミズナギドリ、クロアシアホウドリ、コアホウドリ、そして1度だけでしたがアホウドリもなんとか観察することができました。また、数回に渡って観察することができたシロハラトウゾクカモメは今後この航路ツアーの目玉になることでしょう。この度はお疲れ様でした。

石田光史
一般 | No.713 管理人 2013/04/22


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