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第五十一回 もう一つのマレーシア (9月6日)
 季節が少し進み8月下旬。ボルネオ島のマレーシア領へ行ってきた。ボルネオのツアーは昨年から始まり今回で2回目となる。タビンという野生生物保護区とキナバル山の麓に広がるキナバル公園が探鳥の中心だ。
 成田からボルネオ島のコタキナバルまでは直行便が出ているのはうれしいことだ。コタキナバルに到着すると現地のガイドが出迎えてくれる。先ずは空港近くの公園で探鳥。種類はそれほど多くはないが、それでもナンヨウショウビン、モリツバメ、シロガシラトビ、コオオハナインコモドキなど20種類ほどの野鳥が出現する。初めて参加された方は、見る鳥すべてが始めて見る鳥なので、ボルネオの野鳥のとっかかりとしてはちょうど良いくらいだろう。翌日は、朝早い国内線でタビンの保護区へ向かう。空港に着くと保護区の車が我々の到着を待っている。空港から約1時間ほどで保護区に着くのだが、保護区の入り口まではパームヤシの林が広がり、熱帯雨林の面影はない。見るも無残としか言いようがないが、パームヤシのヤシ油が現地の方の重要な収入源になっている。しかし、保護区の中は熱帯雨林のジャングル。いきなりスンダエンビコウ、キュウカンチョウ、ウォーレスクマタカの出迎えをうける。保護区内のロッジに着き、いよいよ探鳥の開始である。タビンには3連泊。じっくりゆっくりと鳥を見ていくことになる。またタビンではナイトウォッチングも行われる。保護区のガイドが同乗し、上下左右ライトを照らしながらフクロウ類やガマグチヨタカ類、小動物などを探していく。今回もマレーウオミミズク、スンダガマグチヨタカ、ベンガルヤマネコなどが見られ、昨年見られなかったマレーワシミミズクが見られたことはとてもうれしかったが、このナイトツアーは保護区のガイドがいなければ成り立たず、ガイドの目の良さには、ほとほと感心させられた。参加者の皆さんも‘なんであれが分かるの!’と、ガイドの能力の高さに感心していた。さて、タビン滞在の3日間で110種るを超える野鳥を見ることができた。8種類生息しているサイチョウ類は、1種類は声だけだったが7種類見ることができ、中でもオスメスで子育てをするサイチョウは印象的だった。ムネアカハチクイも今回は近くで見られ、キタタキとの出合いには感激した。最もうれしかったのは固有種のヤイロチョウ、クロアカヤイロチョウに出合えたことだろう。昨年出合えたズアオヤイロチョウとは一瞬の出合いだったので、見た人もいれば見られなかった人もいた。しかしクロアカヤイロチョウは全員でしっかり見られ、夕食時には、その話題で盛り上がった。何処へ行ってもそうだが、同じ場所を訪れても、その時々で野鳥との出合い方は違い、出合う野鳥も少しずつ異なる。バードウォッチングは本当に楽しいものである。
 タビンを後にし、次に向かったのはキナバル公園。キナバル公園は標高が高く、平地のタビンとは生息する野鳥が異なる。ここも熱帯雨林の林が広がり、同じコースを2日間に亘り歩きながら野鳥を探していく。熱帯雨林の野鳥とは、遊歩道際に出てくる野鳥との出会いになるので、同じコースを歩いても時間帯が違えば出合う野鳥が異なったりする。今回も何回か歩き、歩いた分だけの成果を得ることができた。昨年見られなかった鳥としてはオオミドリヒロハシ、キンガオサンショウクイ、スンダヒメフクロウが挙げられる。またメグロメジロとチャガシラモリムシクイは昨年よりも良い感じに出合うことができた。逆に今回出会いのチャンスがなかった鳥も当然いた。一番悔しかったのは、公園に着くなり、カメラのレンズが動かなくなってしまったことだ。7月のマレーシアのことと言い、今年は失敗が多い。正月にはしっかりお参りし、来年はこのようなことがないようにしたい。
 ところで、タビンの保護区にはオラウータンが棲んでいる。今回はオスの鳴き声だけで、残念ながら見ることができなかった。キナバル公園近くのレストランで昼食をとっている時、レストランの壁に貼ってあるテングザルのポスターが目に入った。現地のガイドにどこで見られるのか尋ねるとスカウという場所で見られるとの返事。またオラウータンも見られるという。そこで急きょ、来年4月に、そのスカウとキナバル公園を巡るツアーを企画した。9月と4月では鳥の出方も変わってくることだろう。オラウータンとテングザルも楽しみだ。ボルネオのツアーも充実してくるだろう。

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.灰織ナバルの空港近くの公園名物コオオハナインコモドキ
△修慮園でコアオバトの親子が・・
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タビン保護区の入り口で出迎えてくれたスンダエンビコウ
ぅ織咼鵑諒欷邏茲如▲汽ぅ船腑Δ巣の中にいるヒナに餌を持ってきた
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イ箸討發Δ譴靴ったキタタキとの出合い
今年は出合えたマレーワシミミズク
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Дロアカヤイロチョウの美しさに感激
大きなハチクイ、ムネアカハチクイ
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メグロメジロとは、何ともややこしい名前だ
チャガシラモリムシクイのかわいらしさに、皆さんメロメロ

日記   2019/12/09(Mon) 10:38:32

第五十回 7月最後の海外 (7月27日)
 7月、もう一本海外ツアーが残っている。マレーシアのツアーである。クアラ・ルンプールの郊外と高原地帯を巡るツアーだ。実質4日間の探鳥であるが、6か所ほどの探鳥地を巡り、東南アジアを代表する野鳥を見ようというものである。2年前から始まったツアーで、毎回110種類を超える野鳥が見られ、ツアーの人気も高まっている。
 さて、クアラ・ルンプール郊外では川沿い、公園、熱帯雨林を巡る。海に近い川沿いではナンヨウショウビンやコウハシショウビンなどのカワセミ類、マングローブ林で良く見られるマレーコゲラやタケアオゲラといったキツツキ類、その他サイホウチョウ類やハウチワドリ類、コウヨウジャクの仲間などを見て回った。川沿いは見通しが効き、最初に巡る地としては、東南アジアの鳥の導入として最高の探鳥地である。
 公園は時間帯が悪かったのか出合いが少なかったのは残念だったが、それでもアオショウビンやクリチャゲラに出合うことができ、バスに乗る間際にはインコの仲間サトウチョウがヤシの実をついばんでいる姿を見ることができたのは収穫だった。サトウチョウは東南アジアでは普通種であるが、いつも、鳴きながら猛スピードで飛んでいく姿しか見られず、見た気がしていなかったのでとてもうれしかった。
 熱帯雨林は数ヶ所巡った。暗い林ではあったが、魅力的な鳥が次々に現れるところは、充分東南アジアを感じることができた。今回はキヌバネドリ科の鳥との出合いが何回かあり、そのたびに現地ガイドの方の‘皆さんの見てほしい’という思いがひしひしと伝わった。熱帯雨林の中に小さな水路があり、そこにセアカミツユビカワセミという小さなカワセミが棲んでいる。昨年は餌付けされておりミルワームを食べる姿にがっかりしたものだったが、今回は餌付けがされておらず、現地ガイドが必死に探し回ってくれ、ようやく見ることができた。どの海外ツアーでもそうだが、現地のガイドの方には頭が下がる。その他にもクモカリドリの仲間、ヒロハシ類、ヒヨドリの仲間など多くの野鳥に出合い、撮影もした。ところが家に帰り画像をPCに取り込んでいる最中、まちがってこの部分の画像を消去してしまい、皆さんに画像をお見せできないのがとても残念である。
 さて次は高原地帯の野鳥だ。東南アジアの野鳥は標高差で棲み分けをしている。クアラ・ルンプール郊外の探鳥地は全て平地だったので、高原では全く異なった野鳥が見られる。先ずはチメドリ科の鳥が増えてくる。チメドリ科の鳥は日本では生息していないのだが、現在は篭脱け鳥としてガビチョウヤソウシチョウが知られている。マレーシアの高原ではオナガウタイチメドリ、チャガシラガビチョウ、ズアカガビチョウなどが現れる。ゴシキドリ科の鳥ではアカフサゴシキドリが代表種だ。生息地が徐々に狭まれているようで数が激減しているらしい。幸い我々が訪れたフレザーズ・ヒルでは数が多く、この地が一番見やすいということだった。ヒタキ科のオオアオヒタキやアカメヒタキもフレザーズ・ヒルでは常連さんだ。そして、今年もズグロキヌバネドリが現れてくれた。赤い鳥が現れるとツアーも盛り上がる。もう一ヶ所高原地帯を巡った。地球上で、ここが一番見られる確率が高いだろうというアカコクジャクが出現する。この鳥を見たさに世界中からバーダーが訪れ、我々が現地に着くと、既に10人ほどのバーダーがアカコクジャクの出現を待っていた。
 今回もたくさんの野鳥を見させていただき、現地を案内してくださった二人のガイドの方に感謝感謝である。鳥だけでなく、お食事に手配も我々の好みに合った食事を考えオーダーしてくれ、本当に気持ちよく、そして楽しく滞在させていただいた。マレーシアは広く、来年3月にはオオサイチョウとシワコブサイチョウが棲むラン・カウイ島を中心にしたツアーを、このお二人にガイドをお願いしている。どうぞ7月のこのツアーと併せ、来年3月のラン・カウイ島のツアーにも参加してみてください。楽しい鳥見ができることでしょう。

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ヽい剖瓩だ遽茲い妨修譴襯淵鵐茱Ε轡腑Ε咼
▲泪鵐哀蹇璽嵶咾鮃イ爛織吋▲ゲラ
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少し開けたところで大きな声でさえずるアカガオサイホウチョウ
いい弔皸Δ蕕靴ぅビワヒロハシ
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イ笋辰隼澆泙辰討い襪箸海蹐見られたサトウチョウ
Ε船礇シラガビチョウ。標高の高いところはチメドリ科の鳥多い
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Э瑤減っているアカフサゴシキドリ
┷2鵑盻亳愁坤▲キヌバネドリ
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フレザーズ・ヒルの常連さんオオアオヒタキ
世界中からバーダーが見にくるアカコクジャク

日記   2019/11/25(Mon) 11:27:57

第四十九回 二年ぶりのアラスカへ (7月20日)
 繁殖シーズンのツアーもほぼ終了とは言ったが、それは国内ツアーのことで、7月はアラスカとマレーシア、後2本の海外ツアーが残っている。
 7月中旬、成田からシアトルを経由しアラスカ州アンカレッジへ入る。空港に着くと現地の日本人ガイドが待ち受けていた。アラスカのツアーは一年おきに行なって入りため2年ぶりの再会である。握手を交わした途端ガイドの’昨日まで気温が30度を超えていたんだよ!‘の一言に皆びっくりした。日本とほとんど変わらないのである。そのせいか、小鳥たちの繁殖が早く、一昨年に比べ小鳥との出会いが少なかったように思えた。何より、このツアーのメインイベントである氷河クルーズ船から見た山々の氷河が、一昨年よりかなり少なくなっていたことに、地球の危なさを感じないわけにはいられなかった。
 さて鳥はというと、小鳥は少なかったもののタウンゼンドアメリカムシクイ、キヅタアメリカムシクイ、サメズアカアメリカムシクイなどのアメリカムシクイの仲間がちょこちょこ見られ、森の中で雛に与える虫を集めているムナオビツグミが見られたのは良かった。また、少し距離があったが日本では珍重のナキイスカに出会えたことは、一昨年ではなかったことである。梢に止まり盛んに囀っている姿に名前の由来がわかったような気がした。
 アラスカの魅力は水鳥だろう。湖沼や湿地がたくさんあり、どこを訪れても何種類ものカモがいる。マガモ、コガモ、アメリカヒドリ、クビワキンクロ、コスズガモ、ホオジロガモ、オカヨシガモなどなどだ。それらのカモ類はみな繁殖しており、かわいい雛を連れている姿もよく見られた。その他シジュウカラガンの数は多く、アカエリカイツブリもヒナ連れが多かった。一昨年あまりよく見られなかったナキハクチョウも今回はしっかり見られた。シギ類も数種類見られオオキアシシギ、コキアシシギ、アメリカイソシギは日本では珍鳥であるが、アラスカでは普通種である。既に秋の渡りが始まっているようで、アカエリヒレアシシギが海辺の近くに湿地に入り込んでいた。
 アラスカツアーのメインイベントの氷河クルーズ。乗船された多くの方は氷河を見ることが目的だが、我々は航行途中に現れる海鳥が目的だ。ウミバト、マダラウミスズメ、ミミヒメウなどが海上を飛ぶが遠い。2時間ほど経っただろうかツノメドリの姿が増えてきた。それもそのはず海鳥が繁殖する断崖に近づいたのだ。黒い断崖を白く染めるミツユビカモメのコロニー。いったい何羽いるのだろうかと思うほどの数である。船は徐々に断崖に近づく。のっぺり見えていた断崖にいくつもの棚があるのがわかるようになってきた。その棚に、いたいた!ウミガラスが整然と並んでいる。向こうの棚では、あっツノメドリだ。とことこ歩く姿が可愛らしい。棚の奥からエトピリカも現れた。何とも贅沢な一時である。しばらく海鳥を観察すると船は氷河に向かって動き出した。えー、ずっとここに居ようよ!我々の誰もがそう思ったことだろう。その後も海上に浮かぶエトピリカ、ツノメドリは点々といた。日本では、かつて天売島に4万羽のウミガラスがいたが激減。現在数を増やそうと地元の方々が努力されており、今年は60羽まで回復したそうだ。一方エトピリカは根室沖のユルリ・モユルリ島に数羽いるだけだ。日本でも、アラスカのように普通に見られる時が来るだろうか。
 最終日はハシグロアビやカナダヅル、ボナパルトカモメなど逃していた鳥をゲットしつつ、再びアンカレッジ周辺の湖沼を訪れた。
 地球規模の気候変動。日本でも台風が大型化し、雨の振り方も尋常ではない。アラスカの氷河も、恐らく物凄い勢いで溶け出しているだろう。我々にいったい何ができるのか、真剣に考えなければならない時がきたのかもしれない。

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〜穃ったヒナに餌をやるタンゼンドアメリカムシクイ
▲劵覆僕燭┐覬造鮟犬瓩襯爛淵ビツグミ
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8亀い砲気┐困襯汽瓮坤▲アメリカムシクイ
せ笋砲箸辰討狼廚靴屬蠅僚亶腓い箸覆辰織淵イスカ
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ゥ▲瓮螢ヒドリの親子
今年は見やすかったナキハクチョウ
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Д▲薀好では常連オオキアシシギ
氷河クルーズ船
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港を出港するとハクトウワシが現れた
岩棚をとことこ歩くツノメドリ
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エトピリカもたくさんいるのだが、船の接近で直ぐに逃げてしまう
最終日、ようやく近くに来てくれたハシグロアビ
日記   2019/11/15(Fri) 11:47:55

第四十八回 今年一番のニュース (7月13日)
 宮古島ツアーで、繁殖シーズンの国内ツアーはほぼ終了した。3月下旬から25本のツアーをこなしたことになり、あっという間の3ヶ月半であった。この間、個人的にも撮影に出掛けたが、それほど時間が取れるわけでもなく、早朝の数時間、または午前中だけの撮影にとどまる。しかし我が家は郊外にあり、15分も車を走らせればサンコウチョウやサンショウクイ、キビタキなどの夏鳥が生息する林があり、富士山麓にも1時間ほどで行ける。先日の台風19号で各地に甚大な被害が出たが、私が住む相模原市緑区も多くの箇所で崖崩れがあり、夏鳥を見に行く場所も、崖崩れのため通行止になってしまっていた。
 さて4月の下旬、富士山麓に出向くと、今年はヤブサメをよく見た。ようやく芽吹いたばかりに林は明るく、林床も見通しが利く。枝で囀るヤブサメ、地上を歩いて餌を探すヤブサメなど、様々なシーンを見ることができ、少しはヤブサメに対する理解も深まっただろう。今年はコルリの声が少なかった。まだ飛来していないのかもしれないと思い、5月の初旬にも訪れてみた。やはり声が少ない。やはり飛来していないのかと思っていたら、車を走らせると、あちらこちらで地上で餌を取る姿を見た。どういうわけか、今年はあまり囀らない個体が多かったようだ。
 6月に入り、息子が鳥を見にいきたい!と言うので、それこそ台風で崖崩れが起きた場所周辺を早朝4時から巡ってみた。キビタキやクロツグミが鳴き、時折アオバトの声がこだまする。緑区の山々にはサンショウクイが多く、意外と簡単に見られる。息子はサンコウチョウが見たかったらしく、スギの多い林を重点的に回ってみたら3個体見ることができ、息子も喜んでいた。3時間ほど経ち、そろそろ帰ろうと車を走らせていると、林の奥の方から‘ホヘン、ホヘン’と、聞き覚えのある声が聞こえてきたが、何の鳥の声かしばらくわからなかった。数分経っただろうか、ようやくヤイロチョウの声だと思い出したが、こんなところで!という嬉しさよりも驚きの方が大きかった。息子を車に残し、急斜面を、時折ズルズルとすべりながら登っていくと、頂上の木の上で鳴くヤイロチョウを発見した。私の姿を見ても逃げることはなく、ただひたすら囀り、どうやら後から渡ってくるメスに対して存在をアピールしているようであった。その後、この場所で繁殖したのか、メスが来ないから移動してしまったのかはわからない。このヤイロチョウの出会いは、私にとっての今年最大のニュースと言えよう。来年も、同じ時期になったら出向いてみよう。
 6月下旬、ツアーが一本成立されず、4日間の休養ができた。7月、8月に富士山五合目奥庭でのツアーがあるが、この時期の奥庭も気になったので行ってみた。カラマツの新緑が美しくルリビタキやメボソムシクイが大きな声で騒がしく囀っていた。キクイタダキも多く、あちらこちらで囀り、見るのもそれほど難しくはなかった。囀っているキクイタダキはもちろんオスで、時折頭頂の赤い羽毛が大きく見られるのは楽しかった。五合目を下り、山麓の林道を走るとミソサザイが多い。富士山麓はミソサザイが巣材で使う苔が豊富なので、沢がなくても生息しているのである。更に奥へと進んでいくとオオルリの声が。しかし、ちょうどその時に霧が発生。せっかく良い場所で囀っていたのに!悔しい思いをしながらもシャッターを押してみた。
 繁殖シーズン、あまり時間が取れないが、ちょっと車を走らせればたくさんの夏鳥がいて、良いところに住んだな!としみじみ思う。しかし私はツアーで出っ放し。合間を縫って出掛けるのも、女房に小言を言われそうでこわいのだが、息子が鳥をやり始めたおかげで、出掛ける口実ができた。来年は息子の予定に合わせ、ツアーを組んでみるとしようか。

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|肋紊捻造鮗茲辰晋縒鵑襯筌屮汽
堆肥場所で餌を探すコルリ
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4月下旬の富士山麓は桜の時期。キセキレイが桜の枝で囀り始めた
の亢茲魯汽鵐轡腑Εイが豊富
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ゥ汽鵐灰Ε船腑Δ囀っていると思ったらメスであった。時折テングチョウを捕まえてはパクリ。
Ε筌ぅ蹈船腑Δ僚亳修砲咾辰り!
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Дクイタダキ、富士山五合目の6月は新緑が美しい
┘襯螢咼織も緑に映える
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富士山麓はミソサザイも豊富
こんなに良い場所で、霧の中で囀るオオルリ

日記   2019/10/28(Mon) 10:02:21

第四十七回 夏の沖縄へ (7月12日)
 北海道から戻り、次は沖縄宮古島へ向かう。夏の沖縄は人気があり、毎年ツアーが2本催行される。しかしこの時期は台風シーズンでもあり、毎年のように台風に悩まされる。幸い今年は台風を回避できたが、代わって梅雨前線が南下してしまい雨風が強く、最初の班は初日、沖縄本島でのアジサシの繁殖する島へ渡ることができなかった。ぽっかり空いてしまった初日の時間。何処へ行こうか悩んだ末、田んぼが広がる金武町へ向かうこととした。稲穂が垂れた水田ではシマキンパラの群れが見られ、休耕田らしい場所ではセイタカシギとタカブシギ、コサギの姿が見られた。更に田んぼ道を走らせるとアカガシラサギの姿が目に入った。よく見ると頭部の赤さがアカガシラサギと違う。ジャワアカガシラサギだ!ここ数年、沖縄で見られているようだが大珍鳥だ。島へ渡れなかったことが、このようなおまけが付こうとは想像もできなかった。更に車を走らせていると雨が強くなってきた。そろそろ那覇に戻ろうとした時、休耕田の上を数羽のクロハラアジサシが舞っているのが目に入った。2班目は天気も回復し、無事島へ渡ることができ、南国のアジサシ類がコバルト色のサンゴの海を、また、ぬけるような青い空を舞う姿を堪能することができた。
 さて、このツアーの本来の目的は宮古島でアカショウビンやサンコウチョウ、キンバトなど夏に生きる宮古島の鳥たちを撮影することだ。撮影の中心は、通称大野山林と呼ばれる森である。森の中にはいくつか人工的に作られた池があり、その池にこれらの鳥たちが水浴びに来るのである。しかし、梅雨前線が南下し、数日雨が降り、森の中にはいくつもの水溜りができてしまっていた。わざわざ人間が待ち構えている池に行かなくても、どこでも水浴びができる、ということなのだろう、いくら待っても鳥が来てくれない。そこで森の中を歩いて探すことにした。先ずはリュウキュウコノハズク。南西諸島に棲む小型のフクロウで、もちろん夜行性。しかし宮古島のリュウキュウコノハズクは日中でもよく鳴き姿を見せてくれる。このツアーのアイドル的存在である。サンコウチョウは、あちこちから声が響く。数は多いようだが、なかなか姿を見せてくれない。ようやくやって来た、オスだ!と叫んだが、若い個体だったようで尾が短かった。立派な尾を持った個体もチラッ、チラッと目にしたんだが、撮影までは至らなかった。さてさてアカショウビンはというと、たまに鳴き声が聞かれたが、繁殖が早かったのか、いつもより声が少ない。見つけても直ぐに飛び去ってしまい撮影できない。時間だけが過ぎてゆき本日の撮影が終わってしまった。帰りの車の中で、ドライバーに今日の報告をしてみると、あっちの森はどうだろうか、と提案を受け、翌日その森へと行ってみた。その森は車道に囲まれた小さな森で、先ずは一周してもらうとアカショウビンの声が聞かれ、キンバトも鳴いていた。森のはずれには鳥の水場としてはちょうど良い水溜りがあり皆で車で待つことにした。早速キョロロロロロとアカショウビンの声。声がする方にゆっくり車を動かしてもらうと、枝に止まっているアカショウビンがいた。ようやく撮影にこぎつけた。再び水溜りへ移動し舞っているとキンバトが現れた。そしてしばらくすると、今度はアカショウビンが、いやアカショウビンのヒナが現れた。窮屈な車の中からの撮影になったが、皆がしっかり撮影することができ、ドライバーの一言に感謝感謝であった。早朝はいつも通り、サトウキビ畑を巡りミフウズラ探しをした。今年も何回も現れてくれたが、車を見ればさっさと走り逃げてしまい撮影、もちろん車内からの撮影であり苦労した。ミフウズラ探しの時に必ず目にするのがツバメチドリである。ツバメチドリはそれほど逃げようとはせず、ゆっくり撮影することができ、ミフウズラもこのくらいゆっくりしてくれればといつも思う。
 今年も最初の班は、ジャワアカガシラサギが見られたものの雨風の影響を受けてしまった。これで3年連続だ。来年こそは、台風などの影響がないよう願いたいものである。

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^陲鬚弔い个爛轡泪ンパラ
大きなおまけとなったジャワアカガシラサギ
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1の中を舞うクロハラアジサシ
こた紊魄むエリグロアジサシ
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ヅ腓量省ベニアジサシ
Φ楔電腓料當はミフウズラ探しへ
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Д▲ぅ疋訶存在のリュウキュウコノハズク
尾の短いサンコウチョウのオス
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やっと撮影ができたアカショウビン
水飲みにやって来たキンバト
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アカショウビンのヒナは水浴びに来たのか?

日記   2019/10/23(Wed) 11:42:51

第四十六回 またまた北海道へ (7月4日)
 モンゴルから戻り、今シーズン最後の北海道へと旅立った。今度の狙いはオホーツク海沿いに点在する原生花園、天売島そして旭岳のギンザンマシコである。この時期、原生花園ではエゾノシシウド、ハマナス、エゾスカシユリなど様々な植物が花を咲かせ、その花の上で草原の鳥たちが美声を競い合っている頃である。しかし今年は5月6月に、北海道にしては30度を超す高温が続き、植物の開花が早かったようであった。咲き終わっているハマナスも多く、それに伴い鳥たちの繁殖も早かったようで、さえずる鳥は少なく、例年だと巣立ったばかりのヒナに、せっせと餌を運ぶノビタキの姿が見られるのだが、そのような姿もほとんどなかった。かろうじてハマナスの上でさえずるシマセンニュウとシシウドの上でさえずるノゴマがゲットできた。サロベツ原野では、6月には見られていたシマアオジの声は聞かれず、姿を見ることはできなかった。渡って来たオスが一生懸命さえずっていたが、メスが現れず移動してしまった。こんなところだろう。いよいよもって来年以降、シマアオジが見られるかどうか危なくなってきた。
 原生花園の次は天売島だ。狙いは、天売島で繁殖する海鳥たちだ。早朝、漁船に乗り海鳥が繁殖する断崖絶壁のエリアへ。海に浮かぶウトウやケイマフリが近くで見られ、今年はウミガラス(オロロン鳥)が60羽も飛来したという。見られる確率がグーンと増えた。とは言っても私は見ることができない。漁船の定員は11名。ツアーでは2回に分けて運行し、現地のガイドの方が海鳥の解説員として同行する。私は、船に乗らないグループの方と陸の鳥を探す、いわゆる陸組の案内をするのである。もう3年ほど船には乗っていない。海鳥は、羽幌と天売島を結ぶ航路で観察することで我慢するとしよう。しかし陸ではノゴマ、コムクドリ、ベニマシコなどかわいい小鳥たちが楽しめ、今年はアリスイがよく見られた。小鳥好きな私には、陸があっているのかもしれない。
 天売島から北海道本土に戻り、朱鞠内湖畔の林で2時間ほど山野の小鳥を観察する。バスから降りると直ぐにベニマシコが現れる。キビタキもまだまだ元気がにさえずっている。遠くでヤマゲラが鳴き、ツツドリの声が響く。そろそろバスの方へと皆さんを誘導していると、またベニマシコの声が聞こえてきた。枯れ枝の先でさえずるベニマシコ。その声に誘われるようにもう一羽が飛来し枝先に。2羽のオスが競い合うように枝先に止まり、贅沢な一時を過ごすことができた。さてバスへ!と思った瞬間、次はアオバトの登場だ。観察する時間帯が良かったわけではないが、小鳥たちを十分に楽しむことができた。
 最終日は、旭岳へ登りギンザンマシコの登場を待つ。朝一番のロープウェイで登り、広々とした第3展望台で待つが、なかなか現れない。徐々に待ち疲れてくると突然鳴き声がし、上空を通過する。あーあ!というため息が皆の口から洩れる。また長い待ち時間が訪れる。そんな時、我々を癒してくれたのがシマリスだ。人間のことは眼中にないようで、目の前で毛づくろいしたり、餌を食べたりと可愛い姿を見せてくれる。物凄く近かったのでスマホで写真を撮る人も現れる。そしてようやくその瞬間が訪れた。第3展望台についてから3時間ほどたっただろう。先ずオスが現れた。しかし間もなくハイマツの中へ姿を消してしまった。しばらくたち、今度はメスが現れる。どこどこ?あそこあそこ、と辺りが殺気立つ。そして再びオスが現れる。今度は歓声が上がる。オス・メスともしっかり見られ、待つ時間が長かった分、喜びは大きかった。今年の旭岳は出現が良かったようで、個人的に訪れた方も‘良かった!’良いう声をたくさん聞いた。来年もこうであって欲しいものである。この繁殖シーズン、結局5月から5回も北海道を訪れることになったが、何度訪れても北海道は楽しく、飽きることはない。これから秋、冬と、まだまだ北海道の鳥たちは私を楽しませてくれることだろう。

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,呂泙覆垢両紊任気┐困襯轡泪札鵐縫絅
∈鯒と同じ花でさえずっているノゴマ、同じ個体か?
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NΔ任涼議暫罎妨修譴織▲螢好
づ掲篥腓任皀戰縫泪轡海呂茲見られた
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コГ納回道路で探鳥中、2羽のハヤブサの若鳥が。天売島で生まれたのだろう。
航路上で見たウトウ
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Ъ覽覇盡弌▲戰縫泪轡2羽のオスの共演に歓声が上がる
┻△蟶櫃鉾瑤鵑罵茲織▲バト
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ギンザンマシコを待っている時に現れたシマリス
やっと現れたギンザンマシコの♀
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と♂

日記   2019/10/16(Wed) 09:31:40

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