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三十七回 春の渡りの始まり(3月25日)
 3月下旬、恒例の与那国島ツアーが行われた。先ずは石垣島で現地のガイドである本若さんと合流する。早速、この冬の野鳥状況がどうだったのか尋ねてみた。応えは‘少なかった!’と、本州と変わらない状況だったようで、1月から2月にかけては北海道のツアーが多かったが、これで日本全国冬鳥が少なかったことになる。本当にこの冬はどうしてしまったのでしょう。今後も心配になってしまう。
 さて、シギやチドリがいない、小鳥も少ない、そんな状況の中で石垣島を回り、狙いはカンムリワシとムラサキサギに絞りバスを進めたが、当日はあいにく風が強くカンムリワシにを探すには条件が悪い。何とか風が当たらない場所を探しながらカンムリワシを求めた。ようやく幼鳥が見つかり、先ずはホッとする。しばらく走ると成鳥もいたのだが、さっさと逃げられてしまった。次はムラサキサギ。バスを走らせていると、後ろの席から‘いたいた!’との大きな声。たくさんの目があるツアーの長所が出た感じだ。樹の上で佇みムラサキサギ。窓を開け、交代交代で写真を撮る。翌早朝にはツメナガセキレイも見ることができ、何とか石垣島での探鳥が終わり与那国島へ移動した。
 与那国島へ来られる方はヤツガシラを求めに来ている方が多い。しかし与那国島へ降りたち、さっそくバスを走らせるも、鳥が少ない状況は変わらない。とにかく毎年のように鳥たちが羽を休めるポイントを巡るしかない。あー、ここにもいない!と思った瞬間、何かが動いた。ヤツガシラである。鳥が少ないならとバスを降り、時間をかけ観察・撮影。1時間くらい見ていただろうか。皆満足気にバスに乗車し、バスを走らせた。しばらくすると、与那国島に来ていた知人からオオチドリがいると連絡が入り、バスの中が再び騒がしくなる。現場に到着すると、直ぐにオオチドリがいるのが分かった。オオチドリはヤツガシラとは違い、バスから降りてしまえばさっさと飛んで逃げてしまうかもしれない。バスでそっと近づきエンジンを切ってもらい、バスの窓を開け観察する。静かにしているとオオチドリの方から近づいてくる。今年は、例年羽を休めている場所とは違っていたのが幸いした。今までで一番近くで見られたような気がする。与那国に渡った日は風が強く、飛行機が条件付きでの出発になるほどだった。この風に乗って、明日はたくさん渡り鳥が入って来ないだろうか、そんな祈りに近い感情を抱きながら初日の探鳥を終えた。
 二日目、さあ、たくさん渡って来ているだろうか、期待を込めて出発する。それほどでもなかったが、シロハラの数が増え、渡って来たばかりのようなタヒバリ、昨日は見られなかったノビタキの姿があり、多少の変化が見られた。昨日は鳥の姿がほとんどなかった田んぼにはセイタカシギの群れ、タカブシギ、コアオアシシギなどがいた。それらを見ながら歩いていると、突然水が張っていない田んぼから鳥が飛びだした。ツバメチドリである。皆さんに‘ツバメチドリですよ’と伝え見ていると、オオチドリがちょこちょこと。昨日のとは違うオオチドリのようだ。どうやらツバメチドリも、このオオチドリも今日到着したようであった。そして最後には、いつものように遠目からしか見させてくれないオオノスリも見られ、ヤツガシラも結局何個体か見られることができ、与那国島の雰囲気を味わうことができた。種類数、個体数とも少ない2019年の春であったが、夜の散策ではアオバズク、リュウキュウコノハズクも見られ、皆さんと楽しく4日間を過ごすことができた。
 家に戻るとツバメが町中を飛んでいた。例年より遅い渡来であったが、もうすぐ夏鳥が続々と渡ってくることだろう。この冬のように、夏鳥も少ないね。そうならないことを願うだけである。

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_爾鮓き獲物を探す幼鳥のカンムリワシ。
⊆上で佇むムラサキサギ。皆で代わる代わる撮影。
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3Г興奮。与那国島と言えば、やはりヤツガシラのようだ。
ずまでで最も近い距離でオオチドリを見る。知人に感謝である。
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イ犬腓犬腓鉾しい夏羽へと衣替えするダイサギたち。
Ε織殴蠅呂垢辰り夏羽へ。
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渡って来たばかりなのか、びっくりして飛んだ後は動かずじっとするツバメチドリ。
┘淵ぅ肇Εッチングでアオバズクを見る。
日記   2019/04/03(Wed) 10:43:11

第三十六回 二度目のコスタリカ (3月9日)
 コスタリカへ行ってきた。私自身二度目の訪問であるが、一度目は9年前になり、鳥の名前をすっかり忘れてしまっている。現地ガイドがつくものの、私もガイドの端くれ、しっかり覚えて皆さんを案内しなければ!と言う思いもあったが、コスタリカの野鳥の名前は長い。また日本にはいない科も多く、結局図鑑を片手に、鳥が出現すると図鑑を開き‘これ、これ’との案内が多くなってしまった。
 さて、コスタリカと言えばカザリキヌバネドリ(ケツァール)が有名だ。ネットを開くと世界で一番美しい鳥、との表現も出てくる。実際この鳥を目当てに参加されるお客も多い。ケツァールはアボガドの実が大好物。しかし、今年はアボガドの実成りが遅く、現地ガイドも頭を悩ませていた。また、ホテルの敷地にあったケツァールが繁殖する樹は、ケツァールを見に来る人が増えたため、ホテル増設時に切ったらしい。本末転倒である。ケツァールが現れそうな場所を何箇所か巡ったが現れず。時間帯が悪いのか。そして最後の場所へ。ここでもなかなか現れず、ホウフウキンチョウやムネアカイカルなどの他の鳥を楽しんでいたら、参加者の一人から‘ケツァール!’の声。辺りは殺気立ち ‘どこどこ?’の声の連発。しかし、少々暗い林の中にきらりと光る緑色に皆さん目が止まり歓喜に包まれた。もしかしたら今回見られないかも、という雰囲気も立ち込めていたので、見られた時の喜びは大きなものだった。初めは遠かったが、右に飛んで行ったり、また現れたりしながら、最終的にはずいぶん近くまで来てくれた。
 今回のツアーでは、見られた種類数は210種類ほどと、現地ガイドによれば少なかったようだが、見ごたえは十分だった。最初に訪れたレストランの餌台にはハチドリの仲間やフウキンチョウの仲間、ゴシキドリの仲間やキバシミドリチュウハシと次々に現れる鳥に頭がパニック状態。最初の宿泊地では、その敷地内だけで70種類にも及ぶ鳥が見られ、その中には求愛ダンスで有名なマイコドリの仲間も含まれる。しかし、ここでも木の実の遅れが影響し、マイコドリは1種類しか見られず、またサンショクキムネオオハシと言う大型の鳥も、例年ならあっさり見られるそうだが、最後の最後になってようやく姿を現し、現地ガイドをやきもきさせていた。
 次に泊まった宿泊地では、午後にボートによるクルーズウォッチングがあり、これが大盛況。ボートで近づくと鳥は逃げず、かなり近い距離で見られた。おまけに歩かないで済むところが参加者にとってはうれしかったことだったようだ。キバラカラカラ、ハゲノドトラフサギ、アオマユハチクイモドキなど手が届く距離で。このボートでの一番の狙いはヤマセミの仲間。最初に目にしたのがオオミドリヤマセミ。次にミドリヤマセミを見、先ずは下流側をチェックする。次は上流と引き返した時、オオミドリヤマセミが見られた棒杭の並びにオオミドリヤマセミ、ミドリヤマセミ、クビワヤマセミのヤマセミ類3種が止まっているのが見え、船長に‘引き返して!’の一言。引き返す間にミドリヤマセミが飛び立ってしまったが、2種類のヤマセミが並んでいるところを見、再び上流へと向かう。上流ではもう1種類コミドリヤマセミを狙うが姿がない。しばらくすると船長が‘いたよ!’と指を差すも分からない。どこどこ?と焦っていると茶色い色が目に止まりようやく気が付く。マングローブの中の枝にチョンと佇んでいる。コミドリヤマセミは体長12cmほどの小さいヤマセミ。よくあれが見えるものだと、見られた喜びより船長の目の良さに感心しきりであった。その後も何回か現れ(もちろん船長が全て発見)、しっかり見ることができ、興奮したままボートウォッチングは終了した。
 次に泊まった宿泊地がケツァールの場所。と言うことは、ケツァールの棲む場所が最終目的地ということだ。現地のガイドも気が休まらなかったことでしょう。
 全行程を通じて出現するのがハチドリの仲間である。ハチドリは標高、地域によって生息する種類が異なり、初日に見られたハチドリが他の場所では出現しないということになる。大袈裟にいうと、毎日見られるハチドリが異なり、その日限りの出合いということになる。その日に名前を口に出したら、もう名前を口に出す機会が無くなり、更に名前が長ったらしく覚えていられないのである。このツアーでも17種類ものハチドリに出合っている。写真を撮って、その場でメモしておかないと、日本に帰ってから‘これ、何のハチドリだ?’ということになってしまう。さてさて、参加者の皆さんは大丈夫だっただろうか。
 飛行機の乗り継ぎに待ち時間が長くかかり、10日間の長いツアーになってしまったが、充分満足の行くツアーができたと思う。これも現地ガイドの熱心なガイドのおかげである。また、現地の人も‘あそこに○○がいるよと!’教えてくれる。その中には子供たちも含まれ、子供たちのおかげでフクロウの仲間も見ることができた。ツアーは多くの人の協力の下に成り立っているのだと、改めて感じたツアーだった。

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.灰好織螢と言ったらカザリキヌバネドリ(ケツァール)。今回も美しい姿が見られた。
∈能蕕亡鵑辰娠詑罎里△襯譽好肇薀鵝ハチドリ用の餌台には、いくつものハチドリが訪れていた。写真はハイバラエメラルドハチドリ。
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フルーツにもさまざまな小鳥たちが。ズアカゴシキドリの派手さにハッとする。
け詑罎僕茲芯擦涼罎任郎蚤腓離バシミドリチュウハシ。
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ノ咾涼罎妊丱船叩▲丱船辰伐擦鯲て求愛ダンスをするムナジロマイコドリ。
最初の宿泊地、70種類もの野鳥が見られたうちの一つ大きなキツツキ、ズアカエボシゲラ。
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О榮庵罎瞭修砲△訥咳狎彙呂砲呂燭さんのハチドリが。その一つ頭がスミレ色をしたスミレガシラハチドリ。
素敵な帽子をかぶったクロツノユウジョハチドリも蝶園跡地の常連さん。
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ボートウォッチングで現れたハゲノドトラフサギ。名前は変だが、とても美しい大きなサギだった。
ボートウォッチングの狙いの一つクビワヤマセミ。
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クロコダイルの大きさに一同びっくり。
地元の子供たちが見せてくれたシロクロヒナフクロウ。
日記   2019/04/03(Wed) 10:35:39

第三十五回 今年最初の海外ツアー (2月13日)
 昨年最後の海外ツアーは、台湾金門島のツアーだった。そして、今年最初のツアーも台湾から始まった。この時期の台湾の山々は寒緋桜が見ごろを迎え、下向きに咲く深紅の花があちらこちらで見られるようになる。この花があるところには、必ずと言ってよいほど台湾固有種のカンムリチメドリの姿があり、群れをなして花の蜜を吸いにやって来ている。チュクチュクチュクチュクと騒ぎ立てながらやって来ては、花から花へと忙しく動き回り、突然鳴きながら飛び去って行く。花の蜜を吸っているカンムリチメドリもかわいいのだが、我々の目的はカンムリチメドリの群れに混じるタイワンシジュウカラだ。この鳥も台湾の固有種で留鳥として生息している。しかし、夏のタイワンシジュウカラは見るのが難しく、見たとしても樹の上の方で動き回る姿だけなので、この時期が最も見やすい時期と言ってよいだろう。
 寒緋桜の他に、この時期ならではの狙いがもう一つあり、それがイイギリの木の実を食べにやって来る小鳥たちだ。今年もミミジロチメドリやチャバラオオルリ、ゴシキドリなど多くの小鳥たちで賑わっていた。タイワンシジュウカラと同じように、この時期が最も出合う確率が高い鳥にタイワンツグミがある。このイイギリの実を求めやって来るというが、残念ながら今年も出合えず、2年連続外してしまった。いつになったら出合えるのだろう‘憧れの君を待っている’そんな気分である。
 さて今回から、このツアーは一日長くなり、ハチクマを狙うという行程が加わった。台湾ではハチクマは一年を通して見られ、冬に残ったハチクマは蜂の巣を食べに養蜂場にやって来るという。現場に着いた我々は、10人ほど入れる大きなテントに通された。テントにはのぞき穴があけてあり、そこからレンズを出して写真が撮れるようになっていた。テントに入るや否や、いきなりハチクマが空を舞う。姿が見えなくなったと思ったら、別の個体がまた空を舞う。すぐ来るのだろう!という期待が胸を膨らませる。しかし、しかし、遠くで鳴き声は聞こえるが一向にやって来ない。4時間近く待っただろうが、やっとオスのハチクマがやって来た。蜂の巣をむしゃむしゃとついばみ、割と長い時間いてくれた。日本でもハチクマが止まっている状態で見るのは難しく、私も木の止まっている遠いハチクマを数回見た程度だ。今回は十数mの近さでしっかりと見ることができとても満足であった。そうそう、何故やって来るのに4時間もの時間がかかったのかというと、隣の畑でおばさんが作業していたようで、そのおばさんを警戒していたようだ。作業が終わり、安心したのが4時間後だったということであった。本来であれば、午前中に何回も現れ、時には2羽3羽と複数でやって来ることもあるといことだった。来年に期待してみよう。
 この他にこのツアーでは、広大な湿地の保護区を訪れた。海に面しており、シギやチドリの休み場所にもなっていいて、日本では珍しいソリハシセイタカシギが数百羽見られる場所である。少し距離があったが、数十羽の群れが点々とあり、皆で距離がもう少し近かったらな!とため息を漏らしていた。が、ソリハシセイタカシギの代わりに近くを飛行してくれた鳥がいた。それがオニアジサアシである。台湾ではオニアジサシも珍しくない冬鳥で、クロハラアジサシもかなりの数が越冬しているようであった。
 昨年より一日長くしたが、それでもあっという間に時は過ぎ去ってしまった。このことはきっと、一日一日が充実していたからだろう。来年もこの行程で、自信を持って皆さんに届けていこう!

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‖耋僂旅馗札筌泪爛好瓠この鳥も狙いの一つだ
寒緋桜の花の蜜を吸いに来たカンムリチメドリ
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タイワンシジュウカラは、蜜ではなく花びらを求めてやって来る
し欧譴法∋々ベニサンショウクイが混じって来る
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ゥぅぅリの実を食べるミミジロチメドリ
Εバラシジュウカラもイイギリの実を食べにやって来る
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Дぅぅリ以外にも様々な木が実をつけている。何の木の実だろう、固有種のシマドリがやって来た
┘魯船マを待つテントの前には小鳥の水場があり、突然クロエリヒタキがやって来た
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4時間待ってやっと現れたハチクマ
湿地で休むソリハシセイタカシギの群れ
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近くを何回も待ってくれたオニアジサシ
日記   2019/02/22(Fri) 10:59:51

第三十四回 期待を裏切らない九州の鳥たち (2月7日)
 北海道の次は九州だ!北から南へ、九州から神奈川の自宅に戻ると、次はさらに南へ台湾ツアーが控えている。迷鳥そのものである。
 さて、今年から九州ツアーは行程を変更し、3泊4日で行った。今まで九州縦断を2泊3日、駆け足で巡ってきたが、今回は少しはゆったりできるだろうと思いきや、3泊4日でも忙しい。それだけ九州は野鳥が豊富で楽しいということだろう。冬の九州の見どころは有明海や球磨川河口などの干潟と出水のツルだ。干潟、特に有明海の干潟は広大で、干潮時に訪れると、干潟が遥か彼方まで広がり鳥たちも遠ざかってしまう。満ち潮に合わせると、遠く離れていた鳥たちが目の前までやって来る。ついには干潟が無くなり、鳥たちは右往左往、干潟上空を飛び回る。しかし1時間も経たないうちに再び潮が引き始め、浅くなったところへ鳥たちが舞い降りてくる。鳥の数が物凄く、ほんの数時間の出来事だが感動の連続であった。昭和30数年まで、東京湾も同じような光景が見られたという。それが今では…何ともったいないことだろう!九州の干潟には、本州では数が少ない鳥たちがいる。クロツラヘラサギ、ツクシガモ、ズグロカモメなどがその代表格だ。それらも数が多く驚かされる。普段見慣れない野鳥を見ると、充実感のためか、たくさんの種類の野鳥を見た気になるから面白い。
 鹿児島県の出水平野は、もちろんツルが目当てである。ここ何年ソデグロヅルとアネハヅルの渡来がなく残念だが、今年も、珍しいカナダヅル、クロヅルの渡来があり、併せて1万5千羽ほどのツルが越冬に来ていた。出水のツルの見どころは、塒に向かうツルの飛行と早朝、西干拓と東干拓を行き来するツルの群れだ。特に早朝は西干拓の塒から数百、数千というツルが一斉に東干拓へ向かう光景は素晴らしい。先ずは東干拓で餌をついばみ、お腹いっぱい?になると再び西干拓へ帰って行く。西干拓へは数羽から数十羽の群れで帰って行くのだが、ちょうどその時に東の山から朝日が昇ってくる。この光景もまた素晴らしく、最近は、ほとんどの方がカメラを持っているので、撮影に向いたポジションで観察している。今回は満月の日に当たり、西から東へ向かうツルの背景に月が映え、より美しく見ることができた。
 先ほど述べたように、今回から1日増やしてのツアーとなり、諫早干拓、横島干拓と球磨川の上流をくわえた。諫早干拓では日中にハイイロチュウヒのオスが飛び回り、珍鳥オオカラモズが見られたことは収穫だった。ここ諫早干拓には、もう何年もナベコウが越冬しに来ている。今年も来ているという情報だったが、なかなか探し当てることができなかった。時間が迫り諦めバスを走らせると、遠く電柱の上に何やらポツンと。ナベコウである。何とかまにあったという感じであったが‘遠かった!’横島干拓ではマミジロタヒバリが見られ、出水の風景とは違うマナヅル、牛舎近くの電線にムクドリとホシムクドリがズラーと並ぶシーンが見られた。
 球磨川上流ではヤマセミ狙い。しかし朝起きると、深い霧が町の中を立ち込めていた。視界が思うように開けない。そんな中でキャラキャラと、独特なヤマセミの鳴き声が。とにかく時間が許す限りヤマセミを追う。霧も徐々に薄くなり、ようやくヤマセミの姿をとらえることができた。
 九州も楽しい探鳥地が多く3泊4日でも、いや一週間いても足りないだろう。まだまだ知らない探鳥地も沢山あるだろう。今度は、個人的にゆっくり回ってみたいものである。

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)潮時、降りる場所を探しダイシャクシギの群れが飛び回る
潮が引き始め、大量のハマシギが舞い降りた
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6綵の干潟ではツクシガモとクロツラヘラサギは常連さん
ぅ潺汽瓦眤燭、一度に数羽、十数羽見ることも珍しくない
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ァ瞳遒抜隋任覆蕕漫瞳遒板瓠
今年はコクマルガラスの数が多かった。ミヤマガラスと並ぶとその小ささがよくわかる
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Д張襪鮓ていると‘ガンがいる!’との声。1羽マガンが餌をついばんでいた
日中に見るハイイロチュウヒは美しい(撮影:ツアー参加者 天満和孝)
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久しぶりの出合いとなったオオカラモズ(撮影:天満和孝)
ツアーではめったに出合うことがないヤマセミ。やっと出合えた!(撮影:天満和孝)
日記   2019/02/22(Fri) 10:49:26

第三十三回 新年最初のツアー (2月7日)
 平成の元号が最後になる年、平成31年、最初のツアーは北海道である。撮影を目的としシマエナガとシマフクロウを撮影しようとするツアーだ。中標津で降りるも相変わらずナナカマドの赤い実はたくさん残っている。今シーズンは鳥に食べられず、ただ落ちておしまいになるのだろうか。
 さて、先ずはシマフクロウの撮影になる。代が変わり、出方が不安定で、ここ数年は布団で寝たことがない。今回も明け方中心に出現し、3時台に頻繁に現れる。早めに寝て、夜中に起きるという手もあったが、その間何が起きるかわからない。案の定、2羽で現れ仲良く枝に止まる。求愛給餌を行う。生簀に2羽で降りてくる。早めに寝ていた見られなかったシーンである。昨年はヒナが孵ったものの、途中で死んでしまったようである。今年こそは繁殖を成功させ、早めに撮影を終わらせていただきたいものである。早朝は、宿の前を流れる川に棲むカワガラスの撮影。雪が降り、時折突風のような風が吹く。その風に吹き飛ばされたのか、石の上にいたカワガラスが石から滑り落ち川に落ちた。思わずプッと吹き出してしまった。カワガラスはすぐに陸に上がり、雪の壁で風をよけ、風が止むまでじっとしていた。
 さて、第一の目的のシマエナガは弟子屈にある‘鱒や’という宿に泊まっての撮影だ。鱒やのご主人は25年前に北海道に移り住み、20年前から餌台を設置して小鳥たちを呼んでいたようだ。その時からシマエナガは来ていたようである。今年は暖冬で雪も少ない。この気象は昨年と同じで、昨年はシマエナガの来方が悪く、午前中に数回、もしくは午後に数回といった具合だった。ところが今年は一日を通して頻繁にやって来る。何がそうしてしまうのか?冬の気象は関係ないようだ。今年も愛らしい姿をたくさん見せてくれた。シマエナガ、本当にかわいい鳥である。
 餌台に来る鳥はシマエナガだけではない。ハシブトガラ、シジュカラ、ゴジュウカラ、アカゲラなどなど。アカゲラは3羽も4羽もやって来る。出くわすと、直ぐに追いかけっこが始まる。餌がいっぱいあるのだから仲良く食べればよいのに!と思うのだが、これが生存競争の厳しさなのだろう。撮影していると、どこからかコツコツと木をたたく音が聞こえた。またアカゲラだろうと思いつつ、音のなる方に目をやると、なんとオオアカゲラだった。鱒やのご主人が、一度餌を食べれば毎日来るのにな!とつぶやいていたが、我々も食べに来い!と願っていたが、結局、どこかへ飛び去ってしまった。昨年見られなかった鳥がやって来た。餌台にやって来たというよりも餌台近くに訪れたと言った方が正解だろう。それはキバシリで、地面を歩くキバシリを初めて見た。
 移動中の海ではシノリガモ、ウミアイサ、ヒメウなどを目にしてきたが、年が変わってもやはり海の鳥も少ない。網走の涛沸湖では、斜里岳を背景に氷の上で佇むハクチョウたちの光景が美しかったが、やはり少ないようであった。2月14日からは、恒例の冬の道東ツアーが始まる。少ない鳥も心配だが、流氷は大丈夫だろうか。心配は尽きない。

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…垢せ間、2羽仲良く枝の上で佇むシマフクロウ
風に飛ばされまいと、雪の壁で風をよけるカワガラス
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昨年より頻繁に、また数も多くやって来たシマエナガ
せ1討靴寝菫を見ると、やはりにやけてしまう可愛らしさだ
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セ泙ら飛び移るとき、尾羽を開いていた。一瞬の出来事で撮影しなければわからなかった
出くわすと直ぐに喧嘩が始まるアカゲラ
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Дオアカゲラは朽木をたたき、自然志向
地上に降りているキバシリを初めて見た
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野付半島沖にカワアイサの大群を発見したが、その他のカモは・・・
美しい風景が広がっていた涛沸湖。
日記   2019/02/22(Fri) 09:50:14

第三十二回 台湾・金門島 (2月7日)
 平成30年最後の海外ツアーとなった台湾・金門島ツアー。金門島は台湾領でありながら、中国本土の厦門から2劼靴離れていない。島に生息する野鳥は台湾本土の野鳥とは異なり、中国本土の野鳥と言ってよい。図鑑も台湾の図鑑より、むしろ日本の図鑑の方が役に立つ。島の形は四国に似ており、東の端から西の端へ、車で30分ほどで行ける小さな島である。小さな島にもかかわらず野鳥が多く生息し、食事と寝ている時以外は常に野鳥の姿が目に飛び込んでくると言っても過言ではなかった。しかし、こんな小さい島にも開発の波が押し寄せ、以前のような賑わいが無くなったことは寂しい限りであるが、初めて訪れる人には、野鳥が多い!と感じることだろう。
 この島のメインとなる野鳥は冬鳥のヤマショウビンだったのだが、徐々に渡来数が減少し、数年前から1羽の渡来もなくなりツアーでも確認できなくなった。最近石垣島で人気が高まっているカタグロトビも、この島では普通に見られる野鳥だったが、この種も最近見る機会が少なくなってきた。変わってメインを張るようになったのがエンビタイヨウチョウだ。東南アジアに広く分布するタイヨウチョウは、どの種も羽に光沢があり、光が当たるとキラキラ光りそれはそれは美しい。おまけに主食である花の蜜を吸っている時は警戒心が薄く間近でみあっれるのがうれしい。しかし、金門島では数が少なく、また天候によっては活動が不活発になり、居るのに見過ごしてしまうことがある。今回も、ようやく最終日に探し当てることができホッとした。
 金門島には日本人が好きなヤツガシラが留鳥として生息しており、滞在中は何度も目にすることになる。幸い朝、泊まったホテル前の芝生で餌を取るヤツガシラがおり探す手間が省けた。最近数を増やしているのがクロウタドリ。カワウ、オオバン、何故黒い鳥ばかりが増えるのだろう。ムクドリの種類も豊富。最も多いのは留鳥のハッカチョウ。この鳥も黒いな!クビワムクドリも留鳥だがこちらは数が少ない。冬鳥としてギンムク、カラムク、そしてムクドリが渡来する。たまにホシムクドリを見かけることもある。そうそうカラスもいますよ。首回りが白いクビワガラスというカラス、そしてカササギだ。
 金門島は海に囲まれているため、あちらこちらに干潟が現れる。この干潟も楽しく15種類前後のシギやチドリが見られる。ソリハシセイタカシギも見たことがあるが、毎回という訳ではない。タイミングが良ければと言ったところだ。汐が満ちてくると、シギやチドリが避難場所に集まってくる。爽快なのが体の大きなダイシャクシギが数羽の群れをなして次々に飛来するところだ。美しいのはミヤコドリの群れ、そしてオニアジサシの飛来だろう。
 ツアーでは2日間の滞在で、あっという間に楽しい時間が過ぎ去ってしまう。金門島を後にして、初日と最終日は台湾本土の鳥を楽しんでいる。ヤマムスメ、クロエリヒタキを見たかったが、残念ながら今回は出合いのチャンスがなかった。変わって我々を慰めてくれたのがゴシキドリとカワビタキだ。どちらものんびりしており、近寄っても逃げもせず撮影会になってしまった。近寄っても逃げないと言えばズグロミゾゴイがいる。最近、台湾では市街地の公園などで増えていて、どこかの公園に立ち寄れば必ずいると言っても良い。今回はホテルの中庭にもいて、朝食を食べながら見られたのにはびっくりした。
 金門島に初めて訪れたのは、もう15年ほど前になるだろうか。その頃に比べれば野鳥が少なくなった。野鳥が少なくなっているのは全世界的なことだろう。どこかで、何とかしてこの減少傾向に歯止めをかけなくてはならいと、皆が思っているに違いない。我々はいったい何ができるのだろうか。真剣に考えなければならない時期に来ているような気がする。

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仝什澆龍睫臈腑張◆爾離好拭次▲┘鵐咼織ぅ茱Ε船腑
▲筌張シラが突然の伸び。見事に冠羽を広げてくれた
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今回はカラムクドリが多く見られた
ぜ農犬北椶鬚笋襪半さい鳥が、マミジロタヒバリだった。数は多くないが常連さんだ
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ザ睫臈腓棒海潺ラス、クビワガラス
Υ崖磴砲麓命燭離張襯轡の他、アカシシギ、ハマシギ、キョウジョシギなど豊富
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満潮時でも海に沈まない大きな岩に避難してくるダイシャクシギやオニアジサシなど
┘ワビタキ、川沿いに建つ人家の庭で餌でも探していたのだろう
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お腹いっぱいのゴシキドリ、枝の上で一休み
いきなり背中側から強い風が。青黒い冠羽が舞い上がるズグロミゾゴイ
日記   2019/02/22(Fri) 09:30:18

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