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第五十四回 秋、恒例の2つのツアー(伊豆沼編) (11月16日)
 毎年、秋に行われる2つのツアー。それは佐渡島でトキを見るツアーと、宮城県伊豆沼・蕪栗沼でガンを見るツアーである。
 10月中旬、北からガン類が伊豆沼と蕪栗沼にやって来る。11月にもなると、その総数は10万羽を優に超え、その群飛はバーダーたちを魅了する。そのガンたちが織りなす素晴らしい光景を見るのがこのツアーの目的である。昨年から伊豆沼へ向かう途中、福島県の裏磐梯に一泊し、渡来したばかりの冬鳥も見ようと、少々欲張ったツアーにしている。
 さて裏磐梯だが、猪苗代のインターを降り、先ずは猪苗代湖周辺でハクチョウやカモを見学。田んぼには点々とハクチョウの姿が見られる。山々はまだ紅葉が残り、秋の風情をかもし出している。そんな山々を背景にハクチョウが舞う姿は美しい。田んぼで餌を取るハクチョウを見ていると、突然猛スピードで突っ込んでくる鳥がいた。青い背中が見えコチョウゲンボウだと分かったが、あっという間に過ぎ去ってしまった。道路を挟んだ反対側の田んぼには100羽ほどのカラスが群れている。ミヤマガラスである。秋口は猪苗代湖周辺の田畑で過ごし、雪が降る本格的な冬が近づくと郡山へと下って行くのが、福島県に渡ってくるミヤマガラスの行動だ。コクマルガラスはいないかと探したが、全てミヤマガラスであった。
 猪苗代湖周辺を散策し、裏磐梯へと向かった。この時期アオシギが見られることが多く、昨年見られたポイントへ向かった。しかし今年の台風の影響だろう。水路の水が多く、とてもアオシギが餌を探せる状態ではなく、残念ながらアオシギを見ることができなかった。翌日は林の中を散策。上空をいくつものツグミの群れが飛んでいく。今、渡って来たばかりの様子だった。そんなツグミを見ているとヒーというレンジャクの声が聞こえてきた。どこだ?どこだ?と探していると、参加者の一人が、あれは!と指を差す。いたいた!数羽のヒレンジャクが木に止まっている。少し遠かったが、ヒレンジャクだとしっかりわかる。裏磐梯はヤドリギが多い。数の上下はあるが毎年見られている。昨年はレンジャクが不作の年だった。今年は当たり年だろう。今頃は数百というレンジャクが見られているかもしれない。その他マヒワ、アトリ、シメ、イスカなどが見られたが、数はまだまだ少なかった。
 午後は、いよいよこのツアーのもくテクである伊豆沼・蕪栗沼へと向かった。先ずはシジュウカラガンを求め、毎年のように見られている田んぼへ向かった。いるいる、数百というシジュウカラガンがいた。光はやや逆光気味。順光側にはいないかと、もう少しバスを走らせると、マガンの混じって数十のシジュウカラガンが見られた。夕方は、蕪栗沼でガンが塒へ戻って来るのを待ち受けた。続々と沼に帰ってくる。小さかったガンが、徐々に大きくなり、色も分かるようになってくる。あれっ、白いものが見える。ハクガンだ!幼鳥ではあったが、しっかりとハクガンをとらえることができ、今日はこれで4種類のガンを見たこととなった。残るはカリガネ。明日、探しに行きましょうと、その日の観察は終了した。
 最終日、早朝のガンの塒立ちを観察するため、暗いうちにホテルを出発したが、運悪く曇り空。朝日を臨むことはできなかったが、騒がしい鳴き声とともに沼を飛び立っていくガンの群れを、皆さん感激しながら見ていた。朝食後、いよいよカリガネポイントへ。マガンの群れがいくつかに分かれており、バスの中から双眼鏡で探していく。なかなか見つからない。毎年いる場所だ。バスの運転手さんにもう一周してもらうようにお願いする。一つのマガンの群れの中に気になったガンが目に入った。もしかしたらという思いで、双眼鏡を望遠鏡に換えてしっかり確認。カリガネである。カリガネいましたよ!と皆さんに伝え、同時に近づき方を伝授し、だるまさんが転んだ状態で皆で近づいた。初めは双眼鏡でもよくわからない距離だったが、徐々にカリガネが大きくなり‘今下向いた’‘畦を降りた’など、皆が解説し始めた。1時間は見ていただろうか。皆、満足気にバスに戻って行った。夕方は、もう一度蕪栗沼へ行き、ガンの塒入りを観察したが、場所を少し変えての観察。この場所は帰ってくるシジュウカラガンが多く、見る見るうちに沼はシジュウカラガンに埋め尽くされ、いったい何羽のシジュウカラガンがいるのだろう!と皆、びっくりしながら観察した。
 今年も見事な風景を見させてもらった。晩秋、このガンの風景を見ないと冬が始まらないと感じている。ありがたいことに、毎年ツアーが成立し、この見事な風景を見させてもらっているが、きっと、ツアーが不成立になっても足を運ぶのだろう。来年は、またどんな風景を見させてくれるのか楽しみである。

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々藩佞了海鯒愀覆鉾瑤崔苗代湖のコハクチョウ
珍しくなくなったシジュウカラガンの群飛
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マガンの親子
こГ脳しずつ、だいぶ近づけたカリガネ
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ネ縞、蕪栗沼に帰ってきたガンの群れ
沼に落ちていくように入って行くガンたち


日記   2020/01/08(Wed) 10:45:54

第五十三回 秋、恒例の2つのツアー(トキ編) (10月28日)
 毎年、秋に行われる2つのツアー。それは佐渡島でトキを見るツアーと、宮城県伊豆沼・蕪栗沼でガンを見るツアーである。
 トキのツアーは10月下旬に行われた。10月下旬は稲刈りが終わり、田んぼで餌を取るトキが見やすい時期に当たる。更に非繁殖期のため、トキ色が実に美しい。今回も9時過ぎのフェリーの乗り新潟港から、佐渡の両津港へと向かう。佐渡に着き、先ずはトキの森公園へ行き、トキについての知識を深めていく。そしていざ田んぼへ、トキを探しに向かいうと、あっけなくトキが見つかる。現在トキは500羽近くが野生で暮している。直ぐに見つかるのも当たり前かもしれない。1羽で行動するトキ、数十羽の群れで行動しているトキなど様々。田んぼで餌を取るトキを観察し、別の場所へと移動すると、偶然枯れ木に止まっているトキを発見。田んぼで餌を取っているトキは警戒心が強く、車が近づいただけで飛び立ってしまうが、木に止まっているトキは警戒心が薄いようで、かなり近い距離で見ることができ、参加者の皆さんも興奮して見たり、撮影したりしていた。夕方、トキの塒入りを見に行った。その際、下見の時に知り合ったトキに詳しい方に来ていただき、トキの卵の黄身は赤いということや、交尾は5秒以上でないと受精卵ができないということなど、楽しい話を聞きながらトキがやって来るのを待っていた。トキの塒入りは1羽、もしくは2羽でパラパラとやって来る。翌朝は、逆に塒立ちということになるが、塒入りと同じように1羽か2羽がパラパラと出ていく。方向も東へ向かうものもいれば西へ向かうものもいて、おのおの好きな田んぼがあるようだ。一時は日本のトキは絶滅してしまったが、中国から借り受け徐々に数を増やし、今では苦労することなく野生のトキが見られるようになった。このようになるまでトキにかかわった方の苦労は大変だったことだろう。本当に感謝申し上げたい。今は、佐渡島だけでしか見られないが、そのうち本州の大空を舞うトキの姿が見られるかもしれない。2日間、たっぷりトキを見、夕方の船で新潟港へと向かった。船が出港すると、相変わらずウミネコが後をついてくる。しかし西空には夕日が輝き、夕日を背景に飛ぶウミネコの姿も美しかった。
 佐渡島へ渡る前は、新潟の潟湖を巡ったが、あいにくの雨模様。また例年より暖かな日が続いているせいかカモが少なかった。あまり成果が得られなかったが、福島潟ではのんびりしているオナガが見られ、関東の人には珍しくないが、関西から来たお客さんは大変喜んでいた。夕方は、白鳥の湖で有名な瓢湖を訪れた。幸い雨も止み、田んぼで餌を取っていたハクチョウが、塒である瓢湖に次々に帰ってくる様子が見られた。紅葉がまだ残っていたため、その風景はとても美しく感じられた。さて来年も佐渡へ。来年は野生のトキは何羽ほどになっているのだろうか、楽しみである。

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‥弔鵑椶捻造鮗茲襯肇
¬擇忙澆泙辰討い襯肇は警戒心が薄く、近くで見ることができた
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T容り、塒立ちの時は、頭上をトキが飛んでいく。
ね縞、新潟港へ向かう船の後をついてくるウミネコ
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ナ‥膤磴療庫沼罎ら見られたオナガ
ι燦个縫灰魯チョウが次々に帰ってくる
日記   2019/12/23(Mon) 11:45:47

第五十二回 秋の渡りの季節 (10月25日)
 更に季節が進み、渡りの季節がやって来た。恒例のツアーになった長崎県福江島ツアー。福江島は秋、南へ渡って行くハチクマが日本の最終出口と選んだ地である。9月下旬、大瀬崎という岬からたくさんのハチクマが中国大陸に向けて飛び立っていく。私にとっては今回で3回目となるが、毎年、毎日1000羽を超えるハチクマが飛び立っていく。その様はまさに壮観である。 今年はすっきりと晴れた日が少なく、西を望むと雨雲が広がっている日もあった。しかし、この大瀬崎ではこのような天気が幸いする。早朝、ようやく日が昇ろうかという頃からハチクマの渡りが始まる。周辺の山で羽を休めていたハチクマが次から次へと湧き出てくる。何十羽のタカ柱が現れたかと思うと、西へと向かう。そしてまたタカ柱が現れ西へと向かう。そのような光景を何回も見ることになり、8時ごろまでにほとんどのハチクマが西へと向かってしまうのだが、天候が優れないと、西へ向かったハチクマが大瀬崎に戻って来ては、またタカ柱を作り、長い時間ハチクマを見ることができるのである。渡って行くハチクマもいれば、福江島に留まるハチクマがいて、留まったハチクマは翌日以降に渡りが行われるのである。今回は9月25日から28日までの3泊4日でツアーが行われた。ここでも毎日調査が行われており、その調査結果は25日が1700羽、26日は1500羽、27日は1400羽、28日は、なんと3900羽ものハチクマが現れたことになっていた。戻ってきたハチクマは、日中、あまり姿を現さないが、ハヤブサやアカハラダカが飛んだり、小鳥たちが姿を現したりして我々の相手をしてくれる。小鳥に関しては一昨年、昨年はハイイロオウチュウが見られたが、今年はいなかったのは残念だった。その代わりと言っては何だが、大瀬崎へ行く途中の池にアカガシラサギ、クロハラアジサシ、大瀬崎ではカラムクドリが見られ、様々な鳥が渡りの中継地として利用していることがうかがわれた。今回も4日間、大いに楽しませてくれた福江島であった。
 渡りと言えば、10月は北海道を訪れた。渡りの岬として有名な襟裳岬と室蘭の測量山を訪れたが、両岬とも風が強く、特に室蘭では暴風が吹き荒れ、渡りの鳥はさっぱりであった。室蘭と言えばノスリの渡りが有名で、10月一月で1万羽が渡るという。前日まで良かったと地元の方に言われ、一日ずれていれば!そんな思いを強くした。しかし襟裳岬ではハイタカがたくさん渡り、突然目の前を横切るハイタカにびっくりさせられた。また、ハヤブサの若鳥がいて、しつこくトビに突っかかる姿は楽しかった。10月の北海道ツアーの目玉は渡りの岬の他に、十勝平野でのガン類の観察がある。十勝平野はガン類の渡りの中継地になっていてマガン、ヒシクイ、シジュウカラガン、ハクガンの4種類のガンが見られる。特に、日本に渡ってくるハクガンのほとんどが十勝平野に立ち寄る。昨年は、第一陣渡って来たばかりだったようで、それほど数はいなかった。はてさて今年はどうだろうかと、ハクガンを探しながらバスを走らせる。するとシジュウカラガンやマガンが一定方向へ飛んでいく姿が目に入った。バスの運転手にその方向に向かってもらうと、3羽のハクガンとともに4種類のガンが一堂に会している農場にたどり着いた。ガンたちを警戒させないよう、皆で時間をかけゆっくりと近づき観察。観察している間にも建物の陰にいたのだろう、シジュウカラガンの群れが現れる。建物の向こうはどうなっているのだろう?と気になったが、しばらくハクガンを観察する。30分くらいハクガンを見ていただろうか。再びバスに乗り込み、気になっていた建物の裏側が見える位置に移動すると真っ白い風景が広がっているのに一同びっくり。物凄い数のハクガンが横一列に広がっていた。いったい何羽のハクガンがいるのだろう!ツアーの後、地元の方にお会いする機会があり話を聞いたら、今年は700羽のハクガンが渡来したという。シジュウカラガン同様、ハクガンも確実に増えているようである。
 秋は、多くの種類の野鳥に出合うことはないが、秋ならではの野鳥の風景が広がっている。一年を通して見ることで、野鳥に対しての理解が深まるのではないだろうか。

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‖臉ズ蠅妨かう途中の池で出合ったアカガシラサギ
⊃羽のクロハラジサシも飛び交っていた
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ハチクマの渡りは日が昇ると直ぐに始まる
ぢ臉ズ蠅ら海へ飛び出すハチクマの群れ
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テ上間近を飛行することも珍しくない
ζ中はハヤブサが頻繁に飛行する
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Д灰汽瓮咼織は大瀬崎からどこへ向かうのだろう?
╋濔慳┐如¬椶料阿鯆眠瓩垢襯魯ぅ織にびっくり!
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ハヤブサの若鳥が、何回もトビに突っかかていた
3羽のハクガンを発見
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農場の建物の裏には数百のハクガンが
北海道のツアーではナキウサギとの出合いも目的の一つ

日記   2019/12/20(Fri) 09:27:11

第五十一回 もう一つのマレーシア (9月6日)
 季節が少し進み8月下旬。ボルネオ島のマレーシア領へ行ってきた。ボルネオのツアーは昨年から始まり今回で2回目となる。タビンという野生生物保護区とキナバル山の麓に広がるキナバル公園が探鳥の中心だ。
 成田からボルネオ島のコタキナバルまでは直行便が出ているのはうれしいことだ。コタキナバルに到着すると現地のガイドが出迎えてくれる。先ずは空港近くの公園で探鳥。種類はそれほど多くはないが、それでもナンヨウショウビン、モリツバメ、シロガシラトビ、コオオハナインコモドキなど20種類ほどの野鳥が出現する。初めて参加された方は、見る鳥すべてが始めて見る鳥なので、ボルネオの野鳥のとっかかりとしてはちょうど良いくらいだろう。翌日は、朝早い国内線でタビンの保護区へ向かう。空港に着くと保護区の車が我々の到着を待っている。空港から約1時間ほどで保護区に着くのだが、保護区の入り口まではパームヤシの林が広がり、熱帯雨林の面影はない。見るも無残としか言いようがないが、パームヤシのヤシ油が現地の方の重要な収入源になっている。しかし、保護区の中は熱帯雨林のジャングル。いきなりスンダエンビコウ、キュウカンチョウ、ウォーレスクマタカの出迎えをうける。保護区内のロッジに着き、いよいよ探鳥の開始である。タビンには3連泊。じっくりゆっくりと鳥を見ていくことになる。またタビンではナイトウォッチングも行われる。保護区のガイドが同乗し、上下左右ライトを照らしながらフクロウ類やガマグチヨタカ類、小動物などを探していく。今回もマレーウオミミズク、スンダガマグチヨタカ、ベンガルヤマネコなどが見られ、昨年見られなかったマレーワシミミズクが見られたことはとてもうれしかったが、このナイトツアーは保護区のガイドがいなければ成り立たず、ガイドの目の良さには、ほとほと感心させられた。参加者の皆さんも‘なんであれが分かるの!’と、ガイドの能力の高さに感心していた。さて、タビン滞在の3日間で110種るを超える野鳥を見ることができた。8種類生息しているサイチョウ類は、1種類は声だけだったが7種類見ることができ、中でもオスメスで子育てをするサイチョウは印象的だった。ムネアカハチクイも今回は近くで見られ、キタタキとの出合いには感激した。最もうれしかったのは固有種のヤイロチョウ、クロアカヤイロチョウに出合えたことだろう。昨年出合えたズアオヤイロチョウとは一瞬の出合いだったので、見た人もいれば見られなかった人もいた。しかしクロアカヤイロチョウは全員でしっかり見られ、夕食時には、その話題で盛り上がった。何処へ行ってもそうだが、同じ場所を訪れても、その時々で野鳥との出合い方は違い、出合う野鳥も少しずつ異なる。バードウォッチングは本当に楽しいものである。
 タビンを後にし、次に向かったのはキナバル公園。キナバル公園は標高が高く、平地のタビンとは生息する野鳥が異なる。ここも熱帯雨林の林が広がり、同じコースを2日間に亘り歩きながら野鳥を探していく。熱帯雨林の野鳥とは、遊歩道際に出てくる野鳥との出会いになるので、同じコースを歩いても時間帯が違えば出合う野鳥が異なったりする。今回も何回か歩き、歩いた分だけの成果を得ることができた。昨年見られなかった鳥としてはオオミドリヒロハシ、キンガオサンショウクイ、スンダヒメフクロウが挙げられる。またメグロメジロとチャガシラモリムシクイは昨年よりも良い感じに出合うことができた。逆に今回出会いのチャンスがなかった鳥も当然いた。一番悔しかったのは、公園に着くなり、カメラのレンズが動かなくなってしまったことだ。7月のマレーシアのことと言い、今年は失敗が多い。正月にはしっかりお参りし、来年はこのようなことがないようにしたい。
 ところで、タビンの保護区にはオラウータンが棲んでいる。今回はオスの鳴き声だけで、残念ながら見ることができなかった。キナバル公園近くのレストランで昼食をとっている時、レストランの壁に貼ってあるテングザルのポスターが目に入った。現地のガイドにどこで見られるのか尋ねるとスカウという場所で見られるとの返事。またオラウータンも見られるという。そこで急きょ、来年4月に、そのスカウとキナバル公園を巡るツアーを企画した。9月と4月では鳥の出方も変わってくることだろう。オラウータンとテングザルも楽しみだ。ボルネオのツアーも充実してくるだろう。

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.灰織ナバルの空港近くの公園名物コオオハナインコモドキ
△修慮園でコアオバトの親子が・・
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タビン保護区の入り口で出迎えてくれたスンダエンビコウ
ぅ織咼鵑諒欷邏茲如▲汽ぅ船腑Δ巣の中にいるヒナに餌を持ってきた
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イ箸討發Δ譴靴ったキタタキとの出合い
今年は出合えたマレーワシミミズク
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Дロアカヤイロチョウの美しさに感激
大きなハチクイ、ムネアカハチクイ
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メグロメジロとは、何ともややこしい名前だ
チャガシラモリムシクイのかわいらしさに、皆さんメロメロ

日記   2019/12/09(Mon) 10:38:32

第五十回 7月最後の海外 (7月27日)
 7月、もう一本海外ツアーが残っている。マレーシアのツアーである。クアラ・ルンプールの郊外と高原地帯を巡るツアーだ。実質4日間の探鳥であるが、6か所ほどの探鳥地を巡り、東南アジアを代表する野鳥を見ようというものである。2年前から始まったツアーで、毎回110種類を超える野鳥が見られ、ツアーの人気も高まっている。
 さて、クアラ・ルンプール郊外では川沿い、公園、熱帯雨林を巡る。海に近い川沿いではナンヨウショウビンやコウハシショウビンなどのカワセミ類、マングローブ林で良く見られるマレーコゲラやタケアオゲラといったキツツキ類、その他サイホウチョウ類やハウチワドリ類、コウヨウジャクの仲間などを見て回った。川沿いは見通しが効き、最初に巡る地としては、東南アジアの鳥の導入として最高の探鳥地である。
 公園は時間帯が悪かったのか出合いが少なかったのは残念だったが、それでもアオショウビンやクリチャゲラに出合うことができ、バスに乗る間際にはインコの仲間サトウチョウがヤシの実をついばんでいる姿を見ることができたのは収穫だった。サトウチョウは東南アジアでは普通種であるが、いつも、鳴きながら猛スピードで飛んでいく姿しか見られず、見た気がしていなかったのでとてもうれしかった。
 熱帯雨林は数ヶ所巡った。暗い林ではあったが、魅力的な鳥が次々に現れるところは、充分東南アジアを感じることができた。今回はキヌバネドリ科の鳥との出合いが何回かあり、そのたびに現地ガイドの方の‘皆さんの見てほしい’という思いがひしひしと伝わった。熱帯雨林の中に小さな水路があり、そこにセアカミツユビカワセミという小さなカワセミが棲んでいる。昨年は餌付けされておりミルワームを食べる姿にがっかりしたものだったが、今回は餌付けがされておらず、現地ガイドが必死に探し回ってくれ、ようやく見ることができた。どの海外ツアーでもそうだが、現地のガイドの方には頭が下がる。その他にもクモカリドリの仲間、ヒロハシ類、ヒヨドリの仲間など多くの野鳥に出合い、撮影もした。ところが家に帰り画像をPCに取り込んでいる最中、まちがってこの部分の画像を消去してしまい、皆さんに画像をお見せできないのがとても残念である。
 さて次は高原地帯の野鳥だ。東南アジアの野鳥は標高差で棲み分けをしている。クアラ・ルンプール郊外の探鳥地は全て平地だったので、高原では全く異なった野鳥が見られる。先ずはチメドリ科の鳥が増えてくる。チメドリ科の鳥は日本では生息していないのだが、現在は篭脱け鳥としてガビチョウヤソウシチョウが知られている。マレーシアの高原ではオナガウタイチメドリ、チャガシラガビチョウ、ズアカガビチョウなどが現れる。ゴシキドリ科の鳥ではアカフサゴシキドリが代表種だ。生息地が徐々に狭まれているようで数が激減しているらしい。幸い我々が訪れたフレザーズ・ヒルでは数が多く、この地が一番見やすいということだった。ヒタキ科のオオアオヒタキやアカメヒタキもフレザーズ・ヒルでは常連さんだ。そして、今年もズグロキヌバネドリが現れてくれた。赤い鳥が現れるとツアーも盛り上がる。もう一ヶ所高原地帯を巡った。地球上で、ここが一番見られる確率が高いだろうというアカコクジャクが出現する。この鳥を見たさに世界中からバーダーが訪れ、我々が現地に着くと、既に10人ほどのバーダーがアカコクジャクの出現を待っていた。
 今回もたくさんの野鳥を見させていただき、現地を案内してくださった二人のガイドの方に感謝感謝である。鳥だけでなく、お食事に手配も我々の好みに合った食事を考えオーダーしてくれ、本当に気持ちよく、そして楽しく滞在させていただいた。マレーシアは広く、来年3月にはオオサイチョウとシワコブサイチョウが棲むラン・カウイ島を中心にしたツアーを、このお二人にガイドをお願いしている。どうぞ7月のこのツアーと併せ、来年3月のラン・カウイ島のツアーにも参加してみてください。楽しい鳥見ができることでしょう。

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ヽい剖瓩だ遽茲い妨修譴襯淵鵐茱Ε轡腑Ε咼
▲泪鵐哀蹇璽嵶咾鮃イ爛織吋▲ゲラ
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少し開けたところで大きな声でさえずるアカガオサイホウチョウ
いい弔皸Δ蕕靴ぅビワヒロハシ
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イ笋辰隼澆泙辰討い襪箸海蹐見られたサトウチョウ
Ε船礇シラガビチョウ。標高の高いところはチメドリ科の鳥多い
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Э瑤減っているアカフサゴシキドリ
┷2鵑盻亳愁坤▲キヌバネドリ
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フレザーズ・ヒルの常連さんオオアオヒタキ
世界中からバーダーが見にくるアカコクジャク

日記   2019/11/25(Mon) 11:27:57

第四十九回 二年ぶりのアラスカへ (7月20日)
 繁殖シーズンのツアーもほぼ終了とは言ったが、それは国内ツアーのことで、7月はアラスカとマレーシア、後2本の海外ツアーが残っている。
 7月中旬、成田からシアトルを経由しアラスカ州アンカレッジへ入る。空港に着くと現地の日本人ガイドが待ち受けていた。アラスカのツアーは一年おきに行なって入りため2年ぶりの再会である。握手を交わした途端ガイドの’昨日まで気温が30度を超えていたんだよ!‘の一言に皆びっくりした。日本とほとんど変わらないのである。そのせいか、小鳥たちの繁殖が早く、一昨年に比べ小鳥との出会いが少なかったように思えた。何より、このツアーのメインイベントである氷河クルーズ船から見た山々の氷河が、一昨年よりかなり少なくなっていたことに、地球の危なさを感じないわけにはいられなかった。
 さて鳥はというと、小鳥は少なかったもののタウンゼンドアメリカムシクイ、キヅタアメリカムシクイ、サメズアカアメリカムシクイなどのアメリカムシクイの仲間がちょこちょこ見られ、森の中で雛に与える虫を集めているムナオビツグミが見られたのは良かった。また、少し距離があったが日本では珍重のナキイスカに出会えたことは、一昨年ではなかったことである。梢に止まり盛んに囀っている姿に名前の由来がわかったような気がした。
 アラスカの魅力は水鳥だろう。湖沼や湿地がたくさんあり、どこを訪れても何種類ものカモがいる。マガモ、コガモ、アメリカヒドリ、クビワキンクロ、コスズガモ、ホオジロガモ、オカヨシガモなどなどだ。それらのカモ類はみな繁殖しており、かわいい雛を連れている姿もよく見られた。その他シジュウカラガンの数は多く、アカエリカイツブリもヒナ連れが多かった。一昨年あまりよく見られなかったナキハクチョウも今回はしっかり見られた。シギ類も数種類見られオオキアシシギ、コキアシシギ、アメリカイソシギは日本では珍鳥であるが、アラスカでは普通種である。既に秋の渡りが始まっているようで、アカエリヒレアシシギが海辺の近くに湿地に入り込んでいた。
 アラスカツアーのメインイベントの氷河クルーズ。乗船された多くの方は氷河を見ることが目的だが、我々は航行途中に現れる海鳥が目的だ。ウミバト、マダラウミスズメ、ミミヒメウなどが海上を飛ぶが遠い。2時間ほど経っただろうかツノメドリの姿が増えてきた。それもそのはず海鳥が繁殖する断崖に近づいたのだ。黒い断崖を白く染めるミツユビカモメのコロニー。いったい何羽いるのだろうかと思うほどの数である。船は徐々に断崖に近づく。のっぺり見えていた断崖にいくつもの棚があるのがわかるようになってきた。その棚に、いたいた!ウミガラスが整然と並んでいる。向こうの棚では、あっツノメドリだ。とことこ歩く姿が可愛らしい。棚の奥からエトピリカも現れた。何とも贅沢な一時である。しばらく海鳥を観察すると船は氷河に向かって動き出した。えー、ずっとここに居ようよ!我々の誰もがそう思ったことだろう。その後も海上に浮かぶエトピリカ、ツノメドリは点々といた。日本では、かつて天売島に4万羽のウミガラスがいたが激減。現在数を増やそうと地元の方々が努力されており、今年は60羽まで回復したそうだ。一方エトピリカは根室沖のユルリ・モユルリ島に数羽いるだけだ。日本でも、アラスカのように普通に見られる時が来るだろうか。
 最終日はハシグロアビやカナダヅル、ボナパルトカモメなど逃していた鳥をゲットしつつ、再びアンカレッジ周辺の湖沼を訪れた。
 地球規模の気候変動。日本でも台風が大型化し、雨の振り方も尋常ではない。アラスカの氷河も、恐らく物凄い勢いで溶け出しているだろう。我々にいったい何ができるのか、真剣に考えなければならない時がきたのかもしれない。

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〜穃ったヒナに餌をやるタンゼンドアメリカムシクイ
▲劵覆僕燭┐覬造鮟犬瓩襯爛淵ビツグミ
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8亀い砲気┐困襯汽瓮坤▲アメリカムシクイ
せ笋砲箸辰討狼廚靴屬蠅僚亶腓い箸覆辰織淵イスカ
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ゥ▲瓮螢ヒドリの親子
今年は見やすかったナキハクチョウ
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Д▲薀好では常連オオキアシシギ
氷河クルーズ船
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港を出港するとハクトウワシが現れた
岩棚をとことこ歩くツノメドリ
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エトピリカもたくさんいるのだが、船の接近で直ぐに逃げてしまう
最終日、ようやく近くに来てくれたハシグロアビ
日記   2019/11/15(Fri) 11:47:55

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