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第五十四回 秋、恒例の2つのツアー(伊豆沼編) (11月16日)
 毎年、秋に行われる2つのツアー。それは佐渡島でトキを見るツアーと、宮城県伊豆沼・蕪栗沼でガンを見るツアーである。
 10月中旬、北からガン類が伊豆沼と蕪栗沼にやって来る。11月にもなると、その総数は10万羽を優に超え、その群飛はバーダーたちを魅了する。そのガンたちが織りなす素晴らしい光景を見るのがこのツアーの目的である。昨年から伊豆沼へ向かう途中、福島県の裏磐梯に一泊し、渡来したばかりの冬鳥も見ようと、少々欲張ったツアーにしている。
 さて裏磐梯だが、猪苗代のインターを降り、先ずは猪苗代湖周辺でハクチョウやカモを見学。田んぼには点々とハクチョウの姿が見られる。山々はまだ紅葉が残り、秋の風情をかもし出している。そんな山々を背景にハクチョウが舞う姿は美しい。田んぼで餌を取るハクチョウを見ていると、突然猛スピードで突っ込んでくる鳥がいた。青い背中が見えコチョウゲンボウだと分かったが、あっという間に過ぎ去ってしまった。道路を挟んだ反対側の田んぼには100羽ほどのカラスが群れている。ミヤマガラスである。秋口は猪苗代湖周辺の田畑で過ごし、雪が降る本格的な冬が近づくと郡山へと下って行くのが、福島県に渡ってくるミヤマガラスの行動だ。コクマルガラスはいないかと探したが、全てミヤマガラスであった。
 猪苗代湖周辺を散策し、裏磐梯へと向かった。この時期アオシギが見られることが多く、昨年見られたポイントへ向かった。しかし今年の台風の影響だろう。水路の水が多く、とてもアオシギが餌を探せる状態ではなく、残念ながらアオシギを見ることができなかった。翌日は林の中を散策。上空をいくつものツグミの群れが飛んでいく。今、渡って来たばかりの様子だった。そんなツグミを見ているとヒーというレンジャクの声が聞こえてきた。どこだ?どこだ?と探していると、参加者の一人が、あれは!と指を差す。いたいた!数羽のヒレンジャクが木に止まっている。少し遠かったが、ヒレンジャクだとしっかりわかる。裏磐梯はヤドリギが多い。数の上下はあるが毎年見られている。昨年はレンジャクが不作の年だった。今年は当たり年だろう。今頃は数百というレンジャクが見られているかもしれない。その他マヒワ、アトリ、シメ、イスカなどが見られたが、数はまだまだ少なかった。
 午後は、いよいよこのツアーのもくテクである伊豆沼・蕪栗沼へと向かった。先ずはシジュウカラガンを求め、毎年のように見られている田んぼへ向かった。いるいる、数百というシジュウカラガンがいた。光はやや逆光気味。順光側にはいないかと、もう少しバスを走らせると、マガンの混じって数十のシジュウカラガンが見られた。夕方は、蕪栗沼でガンが塒へ戻って来るのを待ち受けた。続々と沼に帰ってくる。小さかったガンが、徐々に大きくなり、色も分かるようになってくる。あれっ、白いものが見える。ハクガンだ!幼鳥ではあったが、しっかりとハクガンをとらえることができ、今日はこれで4種類のガンを見たこととなった。残るはカリガネ。明日、探しに行きましょうと、その日の観察は終了した。
 最終日、早朝のガンの塒立ちを観察するため、暗いうちにホテルを出発したが、運悪く曇り空。朝日を臨むことはできなかったが、騒がしい鳴き声とともに沼を飛び立っていくガンの群れを、皆さん感激しながら見ていた。朝食後、いよいよカリガネポイントへ。マガンの群れがいくつかに分かれており、バスの中から双眼鏡で探していく。なかなか見つからない。毎年いる場所だ。バスの運転手さんにもう一周してもらうようにお願いする。一つのマガンの群れの中に気になったガンが目に入った。もしかしたらという思いで、双眼鏡を望遠鏡に換えてしっかり確認。カリガネである。カリガネいましたよ!と皆さんに伝え、同時に近づき方を伝授し、だるまさんが転んだ状態で皆で近づいた。初めは双眼鏡でもよくわからない距離だったが、徐々にカリガネが大きくなり‘今下向いた’‘畦を降りた’など、皆が解説し始めた。1時間は見ていただろうか。皆、満足気にバスに戻って行った。夕方は、もう一度蕪栗沼へ行き、ガンの塒入りを観察したが、場所を少し変えての観察。この場所は帰ってくるシジュウカラガンが多く、見る見るうちに沼はシジュウカラガンに埋め尽くされ、いったい何羽のシジュウカラガンがいるのだろう!と皆、びっくりしながら観察した。
 今年も見事な風景を見させてもらった。晩秋、このガンの風景を見ないと冬が始まらないと感じている。ありがたいことに、毎年ツアーが成立し、この見事な風景を見させてもらっているが、きっと、ツアーが不成立になっても足を運ぶのだろう。来年は、またどんな風景を見させてくれるのか楽しみである。

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々藩佞了海鯒愀覆鉾瑤崔苗代湖のコハクチョウ
珍しくなくなったシジュウカラガンの群飛
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マガンの親子
こГ脳しずつ、だいぶ近づけたカリガネ
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ネ縞、蕪栗沼に帰ってきたガンの群れ
沼に落ちていくように入って行くガンたち


日記   2020/01/08(Wed) 10:45:54


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