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第十三回 冬の台湾 (2月1日)
 シマエナガのツアーに引き続き、冬の台湾で野鳥を見ようという初企画が行われた。この時期が最も見やすい野鳥がいるのである。私は今まで何十回と台湾を訪れているが、しっかり見ていない鳥、未だ巡り合えてない鳥も数多く、その一部の鳥が今回の目的である。
 さて、台湾の山々には寒緋桜が咲き乱れ、濃い朱色が山を彩っていた。かと思えば、赤や茶色の木の実もたくさん残り、冬と春が同居している。それがこの時期の台湾の山での印象だった。しかし、この桜と木の実がたくさんの野鳥を呼び、我々が目的とする野鳥を呼んでくれる。桜には台湾固有種のカンムリチメドリが多数訪れる。メジロのように忙しく動き回り蜜を吸う。その数は数十羽で、行く先々の桜に群がっていた。いったい台湾には何羽のカンムリチメドリがいるのだろうかと思うほどの数である。人に警戒すらわけでもなく、目の前でこの鳥が見られるのはこの時期だからこそかもしれない。カンムリチメドリに混じり、これまた台湾固有種のタイワンシジュウカラがやって来た。これこそが、我々が求める野鳥の一つだ。春や夏、この鳥を数回見たことがあるが、いつも樹の上部でちょこまかと動き、はっきり見た!とは言えないでいた。ところが桜の蜜を吸いに来たタイワンシジュウカラは目の前まで現れ、しかもカンムリチメドリのような忙しい動きではない。喉から腹にかけての鮮やかな黄色、黒い冠羽、愛らしい瞳をしっかり確認。やっと見た!そんな喜びが込み上げた。カンムリチメドリの群れは他の鳥を呼び寄せる。タイワンシジュカラの他に、オスが赤色、メスが黄色という色鮮やかなベニサンショウクイやミミジロチメドリという鳥も姿を見せていた。
 山中で目立つ木の実はイイギリ。このイイギリの赤い実を食べにやって来る野鳥の一つタイワンツグミ。この鳥は通年台湾に棲んでいるにもかかわらず、この時期でないと見られないという。確かに私も未だ出合ったことがない。初日、二日目とイイギリの前で待つが一向に姿を現さない。結局今回はフラれる格好になってしまったのは残念であったが、ギシキドリやルリチョウ、ミミジロチメドリといった台湾固有種がひっきりなしにやって来た。最も目についたのは、日本でも記録があるチャバラオオルリ。春にはさえずっている姿が見られるが、確実に見られるわけではない。それが群れをなして木の実にやってくるのだから驚きだ。木の実をついばみ、お腹がいっぱいになると林に隠れ一休み。しばらく時間が経つと、また木の実にやって来てついばみ一休み。そんな行動を一日繰り返していた。
 実は今回のツアー天気に恵まれず雨降りが多かった。山では霧が立ちこみ10m先も見えないこともあった。所々で霧が晴れ、そんな間隙をぬって鳥を見ていた。台湾に着いて、最初の桜の場所でも霧が深く鳥の姿をしっかり見ることができなかった。そのうち雨が強くなり東屋で雨宿り。ネットで確認するとツアー中の天候がほとんど変わらない。少々暗い気持ちになったが、そんな暗い気持ちを解消してくれたのがサンケイだった。山に棲むキジの仲間で、とても美しい鳥だ。この場所で見られるとは思いもしていなかったで感動もひとしおだった。この鳥も台湾固有種。台湾には魅力的な鳥がたくさんいるのだ。この出合いがきっかけとなり、その後タイワンシジュウカラやベニサンショウクイ、ルリチョウ、シマドリなど良い出合ができたようだ。サンケイさまさまである。
 目的の一つタイワンツグミと出合うことはできなかったが、十分楽しめるツアーになると確信した。あとは天候次第。来年はタイワンツグミにも出合えるよう祈りつつ、来年は更に良いツーになるよう頑張っていこう。

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‖耋僂了鈎罎忘蕕寒緋桜
寒緋桜の蜜を吸いに来たカンムリチメドリ
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やっとしっかり出合えたタイワンシジュウカラ
ぅンムリチメドリに誘われてベニサンショウクイもやって来た
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ゥぅぅリの実を食べるミミジロチメドリ
Ε船礇丱薀オルリはホバリングをしてイイギリの実をパクリ
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Ы匹良瀉脇發帽腓辰神屬ぜ臓2燭亮造世蹐Αゴシキドリが数羽訪れていた
┣罅垢琉鼎させちを晴らしてくれたサンケイ

日記   2018/02/19(Mon) 09:36:29

第十二回 白い妖精シマエナガ (1月27日)
 エナガの北海道亜種シマエナガを撮影しよう!と、ワイバードとしての初企画ツアーが行われた。シマエナガには、本州のエナガのような過眼線はなく顔が真っ白。そのため、目がはっきり大きく見えるのでとても愛らしく映り人気が高い。3泊4日のツアーも2本成立し、私は8日間北海道にいることになった。一本目は見られたが、二本目は出現しなかった。このパターンは絶対避けたく、前もって宿のご主人にエナガの様子を聞いてみた。‘今年は雪が少なく、そして暖かく、エナガの出現が安定しない!’との回答に愕然とした。とにかく両方のツアーとも、しっかり見られ、撮影できることを祈るばかりであった。
 エナガに合う前に、先ずは羅臼のシマフクロウだ。2年前から若いカップルになり、こちらも出現が不安定。5時半に現れ、その次は11時半。その後は夜中の3時半。かと思えば二本目の班の時には、最初に現れたのが夜中の2時。おかげで二晩ともほとんど寝られない状況だったが、2羽で現れ餌渡しの行動が見られたのは嬉しかった。流氷はまだ来ていない。オオワシやオジロワシは、羅臼の山々の木々に止まり流氷を待ちかねている様子。そんな姿を撮影しながら網走へと抜けた。11月の下旬、中標津では街路樹のナナカマドの実がたわわに実っていたが、たくさんのレンジャクが訪れ、その実は既に無くレンジャクの姿はなかった。しかし網走のナナカマドの実は、まだ食べられておらずたくさんのツグミとヒヨドリが実をついばみ、そんな姿を見ていると林から‘ヒー’という鳴き声とともに50羽ほどのキレンジャクが現れた。ここは車通りが激しく、車が通るたびに飛び立ち向こうのナナカマドへ。また飛び立ちこちらのナナカマドへと忙しい。厄介なのはハイタカの出現だ。これだけの小鳥が集まっているばハイタカが居つくのも当たり前だろう。ハイタカが現れると、レンジャクたちが一斉に林へと実を隠す。そしてしばらく現れず、こちらも次の予定があるので、仕方なくその場を去ることにした。
 1班目は曇りがちだったが、穏やかな日が続いた。2班目は晴れていたが風が強く海は大しけ。テトラポットに当たった波が空高く舞い上がる。海岸近くで餌を取っていたオオハクチョウや海ガモは港に逃げ込み、幸いその中にヒメウの姿があった。既に繁殖羽への移行中なのだろうか、体は緑に光り美しく、頭頂には冠羽らしくものがちらほら。真っ黒いイメージのヒメウの印象がガラッと変わる瞬間だった。
 さて、今回の目的であるシマエナガ。結果言うと、両班ともしっかり見られ、しっかり撮影できた。宿では20年前から餌台に来る野鳥を楽しんでいるとのこと。当初からシマエナガは来ていたらしく、最近のシマエナガブームでお客さんも上々のようだ。今回は2泊させて頂いたのだが、これが大正解。初日はよく現れたが、2日目は全く来ない。やはりこの冬の暖かさが原因なのか、本当に良かった。シマエナガは本州のエナガのように簡単には見られない。林が深く、行動範囲が広いのだろう。他のツアーでも‘今回シマエナガは見られますか?’とよく聞かれる。シマエナガとの出合いは出合い頭で、合えるときは簡単に合えるし、4日間いても全く合えない時もある。そのような鳥が、餌台ではあるが間近で見られるのは感激であり、その愛らしさに誰もが惚れてしまうことだろう。
 同じコースを2回巡ったが、気象状況で鳥の行動は異なり、また出合い方もその都度異なり、同じ鳥を見ていても飽きることはない。さてさて、来年はどんな表情を見せてくれるだろうか楽しみである。

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〔訝罎泙蚤圓辰森暖紊あった。2羽同時にシマフクロウが現れた
⇔氷はまだか!海を見つめるオオワシ
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この時期、網走の涛沸湖でタンチョウが見られるとは思わなっかた
ぅレンジャク、車が通るたびに右往左往
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イ修離譽鵐献礇たちを狙いハイタカが舞う
ξ亳沢が美しいヒメウ
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Цれば見るほど愛らしいシマエナガ
┨ナの脂身には一度に何種類も(アカゲラ・シジュウカラ・シマエナガ)
日記   2018/02/09(Fri) 11:24:58

第十一回 九州の野鳥 (1月16日)
 2018年、今年の泊りがけのツアーは九州のツアーから始まった。今年も全国的に天候不順。雪が少なく暖かいと思っていると、突然寒波が押し寄せ雪を降らす。その寒波も長居をし寒さが続く。九州のツアーも、そんな天候不順から始まった。福岡から佐賀へ抜ける峠では一面の雪景色。いったいどこへ来てしまったのだろうと思うほど。毎日一桁台の気温の寒さが身に染みる。しかし、そんな寒さを吹き飛ばしてくれたのが九州の鳥たちだ。九州は野鳥が多い。しかも数が多く圧倒される。有明海の干潟で、何かに驚いて舞い上がった数百羽のカモメを見たら、ほとんどがズグロカモメ。干潟に並ぶ白い粒は、ツクシガモ。数えるのが嫌になるほどだ。関東圏から来た人間にとっては、両種とも見る機会が少ない鳥で贅沢な光景として目に映る。うらやましい限りである。数が多いと言えば、今年の九州はアトリが多い。農耕地を巡るとアトリが目につき、時折数百、数千という大群に出くわす。田んぼに降りたと思えば、また舞い上がり、ぐるぐる辺りを旋回してはまた舞い降りる。無数のアトリの黒、白、オレンジの配色がまるで花びらを散らしたように見え、それは美しく見事な群飛であった。
 さて九州と言えば鹿児島県出水に飛来するツルが有名だ。今年も1万6千羽を超えるツルが越冬に飛来し、渡来数を年々更新している。しかし今年もナベヅル、マナヅル、クロヅル、カナダヅルの4種類。ここ数年ソデグロヅルとアネハヅルの渡来がないのは少々寂しい。さて早朝、西干拓で寝ていたツルが東干拓の給餌場へ、次から次へと飛行してくる。その光景も素晴らしいが、東干拓である程度腹を膨らましたツルが、再び西干拓へ舞い戻って行く。ちょうどその時、東の山影から太陽が顔を出し、ツルたちを照らしはじめる。私が最も大好きなシーンである。出水の名物はツル以外にもある。ミヤマガラスも電線がしなるほどの数が飛来する。その数の中からコクマルガラスという小さなカラスを見つけた時は、また嬉しいものである。最近はホシムクドリも数を増やし、毎年普通に見られるようになったことは有難い。今年も3日間で90種類ほどの野鳥に巡り合えたが、何と言っても野鳥の群れが織りなす光景が大きな感動を呼び、気温一桁の寒さから解放してくれたことは間違いない。
 しかし、今回のツアーで、皆が最も興奮したのはツリスガラとキクイタダキに出合えた時かもしれない。両種とも10cmほどの小さな鳥だが、ツリスガラは関東ではほとんど見られず、いつも見上げて見ているキクイタダキが、目線の高さまで下りて来たとあっては興奮しないわけにはいられない。大きくても小さくても、野鳥は素晴らしい生き物である。さて来年の九州も大いに楽しみたいが、今から来年の話をしたら鬼に笑われてしまうだろうか。

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/燭断鬚棒まった九州の大地。貴重な経験だったか
△燭さんいれば、近くで餌を取ってくれるズグロカモメも現れる
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ツクシガモの配色もまことに美しい
い海療澆龍綵はアトリの当たり年
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ソ仗紊離張襦私のお気に入りの光景だ
η々数を増やしているホシムクドリ
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Д▲係兇ら出たり入ったりするツリスガラ。姿が見られた時は歓声が上がる。
┣爾帽澆蠅討たキクイタダキ。黄色い頭頂もバッチリ

日記   2018/02/02(Fri) 10:42:00


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