image  
image
<<  2018年10月  >>
-123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031---
管理画面はこちら
第十八回 中国四川省 (5月28日)
 パンダの故郷、中国四川省。昨年に引き続き2度目の訪問である。7日間の探鳥で、昨年と同様130種類近くの野鳥と出合ってきた。そのうち35種類が昨年出合えなかった野鳥、言い換えれば、昨年であった35種類の野鳥に出合えなかったわけで、野鳥との出合いは本つにタイミングであり、一期一会なのである。
 今回のツアーの特徴はキジの仲間によく出合えたことだ。キジシャコ、ベニキジ、ユキシャコ、チベットセッケイ。中でも興奮したのはアオミミキジとの出合い。昨年、ツアーが始まるときから、この鳥を見てみたい!と思っていたので、その思いが通じた喜びは大きかった。ポイントに着いた時は土砂降りの雨。朝弁当をバスの中で食べながら、雨が止むのを待っていた。少し小降りになったので外に出てみると、崖の下に大きな物体を発見。望遠鏡をのぞくとアオミミキジの姿が。急いで皆に声をかけ、興奮しながら観察。男爵を思わせる白いひげ状の羽毛と悠々と歩く姿に風格を感じた。気が付けば雨は止んでおり、崖の上にいたのが幸いしたのか、警戒するそぶりもなく長い時間観察することができた。このツアーでは、もう一つミミキジの仲間、シロミミキジにも出合える可能性があったが、今年は濃霧で探すことができなかった。シロミミキジとの出合いは来年の楽しみに取っておこう。
 さて、四川省というと九寨溝と黄龍という景色が美しい世界遺産が有名だが、昨年の大地震で大きな被害が出た。しかし、そこは共産圏の国。急ピッチで復興に取り掛かり、充分とはいかないまでも、何とか観光客を呼べるまで回復した。九寨溝では乗合のマイクロバスを何台も出し、時間を決めながらポイント、ポイントでの観光。黄龍は、九寨溝ほどの被害は出ていなかったものの、奥の遊歩道が崩れていた。それでも野鳥は十分楽しむことができ、マイクロバスは名所名所で止まるものの、私たちは名所には目もくれず、もっぱら鳥探し。決められた時間の中でも、しっかり野鳥は現れるもので、少々の不便もそれほど痛手には感じなかった。
 四川省での探鳥は、標高3000mmから4000mm以上の高地が中心だ。野鳥が現れても急ぎ足で追いかけることができず、とにかく1歩足を出すごとにハーハーと息が切れる。ところが、その高所のつらさも日が経つにつれ慣れていくもので、最終日には皆、力強く1歩を生み出していた。四川省の鳥は、日本ではなじみの薄い鳥が多い。しかしどの鳥も興味深く、見れば見るほど楽しくなってくる。つらさを上げればムシクイ類が多いこと。日本と同様、さえずってくれれば種類が分かるのだが、いつもさえずっているわけではない。現地のガイドも首を傾けながら、あれじゃないかな!などと言う。しかし声が聞かれた時には、ガイドのスマホには野鳥の鳴き声が収録されており、その声を聞きながら‘あっ、それそれ’などと皆で検索するのは楽しい一時であった。
 日本に戻り、いつもの標高での暮らしが始まっている。来年、三度訪れた時には、またハーハーから始めなければならない。しかしそのつらさも、四川省の野鳥が和らげてくれることだろう。来年の一期一会も大いに楽しみたいものである。

クリックにて拡大 クリックにて拡大
,笋辰判于颪┐織▲ミミキジに興奮
∈鯒逃したムラサキツグミにも、幸運が続いた
クリックにて拡大 クリックにて拡大
ムネアカマシコ。せっかくの赤い鳥との出会いだったのに、霧が邪魔をする
ざ縵郵造能亶腓辰織バラガラ
クリックにて拡大 クリックにて拡大
ズ鯒出合えなかった鳥の一つギンガオエナガ
Εグロヅル、今年はペアーの鳴き合いを見せてくれた。
クリックにて拡大 クリックにて拡大
Ш任發錣りやすいムシクイの仲間、キバラムシクイ
┷Gは何回も出合うことができたノドジロジョウビタキ
クリックにて拡大
四川省の山はケシが有名。青いケシは7月が良いそうだ

日記   2018/06/15(Fri) 10:18:16

第十七回 利尻島と上高地 (5月19日)
 北海道の利尻島はコマドリが多く生息している。島に到着し、一歩林に足を踏み入れれば、右から左からコマドリのさえずりが耳に飛び込んでくる。いったい何羽のコマドリが生息しているのだろう!そう思うほど林の中はコマドリの鳴き声で包まれる。さて、利尻島での真の目的はクマゲラに出合うこと。現地のガイドさんの案内でクマゲラのいる森へ。今は抱卵時期ということで、巣木の見渡せる場所で皆で待機する。北海道本土で抱卵期のクマゲラを見た時、抱卵交代は4時間に一度。最大4時間待たなければならない。しかし利尻島のクマゲラは1時間半から2時間で交代するらしい。多くの野鳥に出会いたいツアーにとっては有難いことである。そんなことを考えながらクマゲラを待っていると、雄が‘コロコロコロ・・’と鳴きながら飛んで来た。皆の中に緊張が走る。先ずは巣木近くの木に止まり辺りを見回し安全確認、そして巣木へ。止まった瞬間‘バシャバシャバシャ’とシャッター音の嵐。そんな音も気にせず雌が巣穴から飛び出し、雄が巣穴の中に入って行く。再び到着した時の静けさが戻り、皆の緊張も解け笑顔が広がった。利尻島はクマゲラの個体数が多く、今回も、結局6羽のクマゲラに出合ったことになった。抱卵交代の時間が短いのはなわばり範囲が狭く、また餌が豊富なのかもしれない。毎年、私たちにクマゲラが見られるポイントを案内してくれる現地のガイドさんに感謝!感謝!である。
 北海道にはコマドリの仲間のノゴマも繁殖している。北海道ではお馴染みの鳥だが、本州に住んでいる私たちにとっては憧れの鳥だ。ノゴマは野にいるコマドリの仲間という意味だ。草原や荒れ地を好み、利尻島では人家周辺で普通に見られる。利尻の人は早朝、裏山からのコマドリの声と、庭先からのノゴマの声で目が覚めるに違いない。ガビチョウの声で起こされる私にとってはうらやましい限りだ。
 昨年の冬はイスカが多く見られたことはご記憶のことだろう。渡りの途中だろうか、北海道でもイスカが多く、数十羽の群れがいくつも見られたことは嬉しかった。毎年、特に冬鳥に関しては気候や木の実のなり具合で様子が異なる。今回はイスカが多く見られたが、来年はそうはならないだろう。しかし来年は別の冬鳥が多く渡ってくるかもしれない。さて来年はどんな鳥が私たちを楽しませてくれることだろう。
 コマドリと言えば、本州では上高地が有名だ。今年も上高地のツアーでコマドリに出会ってきた。今年は河童橋のバスターミナル付近から声が聞かれ、河童橋付近、こなし平、明神橋までの道のりでも数ヶ所。例年より数が多く感じた。初めて訪れた時にコマドリの多さに驚いたことを覚えている。ツアーを企画してからコマドリの数が少なくなったと感じていただけに、今年の多さはとてもうれしかった。
 昨年まで上高地のツアーは1泊で行っていたが、今年からは乗鞍畳平でライチョウも見ようと欲張って2泊のツアーにしてみた。しかし、当日は風雨と霧の最悪のコンディション。畳平で駐車料金を払いトイレへ行き、早々に引き揚げた。高い駐車料金を払いトイレを借りたようなものである。しかし天は私たちを見放しはしなかった。下り途中、少し霧が薄くなったところで‘何かが動いた!’と参加者の一人の声。直ぐにバスを止め確認に行くと、ハイマツの陰で風雨を避けるライチョウの姿。走ってバスに戻り皆に声をかけライチョウのもとへ。霧が薄くなっていたため、近距離でしっかり見ることができホッと肩をなでおろすことができた。探す目が多い、ツアーならではの出来事であっただろう。
 今回のツアーで最も盛り上がったのは、キバシリの巣立ちの瞬間に立ち合えたことだ。キバシリが餌をくわえ巣穴に入って行った。望遠鏡でのぞくと、巣穴の中でうごめくヒナの顔が見える。2羽、3羽、いや4羽はいるよ!そんな会話が飛び交っている時、突然ヒナが巣穴から出てきた。巣立ちである。野鳥の巣立ちを見る機会など、普通のバードウォッチングではほとんど経験することはない。そんな貴重な場面をツアーの時に巡り合えるとは本当に幸運であった。親が餌を取りに行っている時の巣立ち。親は、巣に戻りとヒナが外に出ているのでびっくりしたことだろう。あっちへ行ったり、そっちへ行ったり、巣立ったヒナを確認に行っていたのか、それとも一か所に集めようとしていたのかわからないが、野鳥の親は大変である。結局巣からは5羽のヒナが巣立って行った。
 5月の上高地はニリンソウ、ハシリドコロ、エンレンソウなどたくさんの高山植物が咲き乱れる。私のお気に入りはツバメオモトとサンカヨウ。ツバメオモトは利尻島で足の踏み場もないほど自生しており、私の中ではややランクが下がりつつあるが、利尻島ではまだ蕾だったので、上高地で花を咲かせたツバメオモトが見られ、やはりうれしかった。高山植物に野鳥、そして美しい風景。上高地は探鳥地としてやはり素晴らしく、来年もツアーができることを祈っている。来年も皆さん、一緒に行きましょう!

クリックにて拡大 クリックにて拡大
〔擇両燭任気┐困襯灰泪疋蝓瞥尻島で)
∧卵交代するクマゲラ
クリックにて拡大 クリックにて拡大
人家の庭木でさえずるノゴマ
ず2鵑離張◆爾任鷲當娘錣砲覆辰討靴泙辰織ぅ好
クリックにて拡大 クリックにて拡大
ド雨に耐えるライチョウ
μ襪留で大量入荷のサメビタキ
クリックにて拡大 クリックにて拡大
Я穃ったキバシリのヒナ
┣栂な花を咲かせるツバメオモト

日記   2018/06/04(Mon) 09:28:13


バードウォッチングならワイバード