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第二十回 珍鳥ばかりのモンゴル (6月25日)
 台湾から戻ると、すぐにモンゴルへ出発。モンゴルには、日本では珍鳥と言われる野鳥が数多く生息しているため、その珍鳥を求めツアーの参加者が多く、今回も2本のツアーが催行された。もちろん私は、最初の班をモンゴルから送り出した後、モンゴルに居残り次の班を迎える。私の滞在は11日間となる。ツアーが2本行われるのは喜ばしいことなのだが、当然自然相手なのだ、最初の班が見られた鳥が、次の班でも見られるとは限らず、逆もまた然りである。野鳥との出合いはタイミング、運が大事になり、その出会いを大切にしていきたい。
 さて、このツアーは南ゴビに生息する野鳥を楽しもうというのが目的だ。サバクヒタキの仲間、アネハヅル、サケイ、キガシラセキレイなど、南ゴビは珍鳥の宝庫だ。先ず訪れたのが空港近くにある人口の池である。南ゴビは砂漠地帯。見渡す限り茶色い世界が広がる。そのような土地にポツンとできた池は、野鳥にとってはまさにオアシス。池の周りは芝を引きつめたように青々とし、馬や羊たちが放牧され、その足元で小鳥たちが飛び回る。最初に目についたのは頭が黄色いキガシラセキレイ。日本では、渡りの時期に南西諸島や日本海に浮かぶ島々でしか、それも稀に見られるだけである。コヒバリ、ハマヒバリ、カンムリヒバリとヒバリ科の種類も多い。池ではアカツクシガモが泳ぎ、岸部では繁殖羽のアジサシが羽を休めている。種類数こそ多くはないが、私たちにはどの鳥も珍しく‘見たぁ!’という思いが強く残る。
 次に訪れたのは標高2000mほどの谷。岩山がそびえたち、その山々の間にいくつもの谷ができ、その谷を3か所ほど回り野鳥を探すのである。谷は水が豊富で、小さな小川が形成され緑も豊富だ。その谷での狙いはサバクヒタキの仲間。中でもセグロサバクヒタキは、今回のツアーではこの谷でしか見ることができず私も必死になる。運よく2班とも見ることができたが、最初の班の時は、餌を取りに目の前に現れてくれた。次の班では見つけたが、直ぐに飛び去ってしまいあっという間の出合いで終わってしまった。しかし、そこはうまくできている。その代わりに、最初の班では出合わなかったイワバホオジロ(こちらも日本ではかなりの珍鳥だ)が見られ大いに盛り上がった。谷ではサバクヒタキの仲間を見ることも大事なのだが、谷の特徴は何と言っても猛禽類が豊富なところ。ハゲワシの仲間、イヌワシ、オオノスリ、ワキスジハヤブサ。最も盛り上がるのはヒゲワシが出現した時だろう。翼が細長く、尾羽がくさび形。独特な形をしてるので誰もがそれとわかる。一度、オオノスリと一緒に飛んでいたが、ヒゲワシの大きさに驚かされた。なぜこれほど猛禽類が多いのか。それは水があり、台地の緑が豊富だからである。放牧も盛んで、崖から落ちて命を落とす家畜もいるだろう。そのような家畜はハゲワシやヒゲワシの格好の餌となる。また台地にはナキウサギやネズミの仲間が多く、それらをイヌワシやオオノスリたちが食料としている。崖を見ると点々と猛禽類の古巣や使用中の巣がが見つかる。
 南ゴビでは、ゲルと呼ばれるモンゴルの伝統的な居住施設に泊まる。周辺はもちろん砂漠地帯であるが、4駆の自動車を走らせ、砂漠地帯を目を凝らしながら鳥を探す。私たちが見つけるより早く、ドライバーが‘あれは何だ!’と言わんばかりに指を差す。双眼鏡で見るとアネハヅルだったり、サケイだったり、時にオオチドリだったりする。何であれが見えるんだ!ただただ現地の方の目の良さに驚くばかりである。その目の良さのお蔭で、第2班では仔馬をむさぼるハゲワシの群れに出合うことができた。食事中の猛禽類は逃げない性質がある。かなり近くまで寄れ、貴重なシーンを目の当たりにすることができた。
 3日間の南ゴビの探鳥を終え、再びウランバートルに戻った我々は、テレルジという奇岩・岩山が立ち並ぶ風光明媚な探鳥地へ向かった。南ゴビから一転、ここは大きな川があり、カラマツを中心として林が形成されている。この地でも日本では珍鳥の鳥を見ることになる。最初の班ではシラガホオジロの親子が見られ、2班目ではアカマシコを見ることができた。またコアカゲラの巣が見つかり、せっせと餌を運ぶ姿をじっくり見、群れ飛ぶコクマルガラスにも驚いた。
 4日間の探鳥で約80種類。決して多いとは言えないが充実した探鳥ができた。鳥との出合いは運とタイミング。さて来年はどんな野鳥、どんなシーンに出会えることだろう。

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.Ε薀鵐弌璽肇襪粒甲罎任盡られるキガシラセキレイ
馬の脚元で餌を探すアカツクシガモ
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K菁苦労するセグロサバクヒタキ
ぅ劵殴錺靴糧行は迫力満点
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ッではナキウサギがたくさん見られる
宿泊地のゲルから見た朝日
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Э緡りの水を求め群れでやって来たサケイ
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常連のシラガホオジロだが、2班目では出合うことができず
ヤクの後を追いながら餌を探すコクマルガラスの群れ

日記   2018/07/23(Mon) 10:53:14

第十九回 台湾の森 (6月13日)
 中国四川省の後、国内のツアーが2本あり、その後台湾、モンゴルと海外ツアーが続く。6月8日から4泊5日で台湾へ行ってきた。この時期の台湾での狙いはヤイロチョウである。台湾には日本以上にヤイロチョウが渡来するが、見るのが困難なのは日本と変わらない。しかし台湾でのヤイロチョウの研究は、日本より進んでいるようで、研究者の一人が、毎年現地ガイドとして案内してくれる。今年も巣が見つかっており案内されたが、観察する場所が狭く、4人ずつ交代で見ることになった。育雛の邪魔にならないよう時間はかけられない。一度見たら交代するという方式をとらざるを得ず、充分な観察という訳にはいかなかったが、それでも皆が見ることができホッとした。それにしても毎年毎年、よく巣が見つかるものである。ほとほと感心するし、ありがたい気持ちで一杯だ。
 参加者の方は、やはりヤイロチョウが目当てのようだが、台湾には興味深い野鳥がたくさん生息している。日本の与那国島から100卍しか離れていないにもかかわらず、山野の鳥のほとんどの種類が日本のとは異なり、台湾固有種がなんと27種類もいるから驚きである。今回も、そのうち15種類の固有種に出合ってきた。中でも久しぶりの出合いとなったミカドキジはペアーで現れ、我々のことを気にせず間近で餌をついばんでいたのは嬉しかった。嬉しかったと言えば、毎回遠目でしか見られなかったシロクロヒタキが近くでばっちり。近くで見られる、撮影できるとなれば人が集まるのは台湾も同じ。我々が到着する前に数人のバーダーが道路に並び撮影していた。
 台湾固有種は2000m前後の山中に多い。我々も、2200mの山小屋風の宿に泊まり固有種を狙うが、ここでは、鳥ではないがナイトウォッチングの楽しみが控えている。ムササビ観察である。台湾のムササビは顔が白くとてもかわいらしい。その名もカオジロムササビ。鳴き声も日本のムササビのような濁った声でなく、ピーと笛を吹いたように鳴く。日が沈み、森が暗くなるとあちらこちらから鳴き声が聞こえてくる。その声を頼りにムササビを探す。懐中電灯が当たると目がきらりと光り存在が分かる。昼は野鳥、夜はムササビ。山中の一日は長いのである。
 さて、この時期の楽しみがもう一つ。レンカクである。台南にほど近い場所にレンカクの保護区があり、毎回、その保護区を訪れている。レンカクはタマシギと同じ習性を持ち、雄が抱卵、育雛を行う。この時期はちょうど、雄親がヒナを連れた姿が見られ、今回も2組の親子が見られた。ヒナは親から離れ勝手気ままに巣連の葉の上を歩いている。日本では直ぐにカラスやトビにやられてしまうだろう。しかし台湾にはカラスとトビは少なく、この保護区には全くいない。親も安心して子育てができるという訳である。
 レンカクも十分見た。それではバスに戻りツアーも終了と思っていたら、保護区の出口付近で巣作り中のクロエリヒタキを発見。見ていると大きなヒナを連れた雄のクロエリヒタキ。ヒナに餌を上げたかと思えば、巣材をくわえ巣作り。面白い行動である。しかし駅へ向かわなければならない時間が迫っている。あと5分、あと3分。そしていよいよタイムリミット。後ろ髪が引かれる思いでバスへと向かった。
 台湾は野鳥が多く、今回も十分楽しませてもらった。

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.潺潺困鬚わえてきたヤイロチョウ
餌をついばむミカドキジのペアー
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こちらも人気が高い台湾固有種のヤマムスメ
し摸を好むシロクロヒタキ
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デ鬚ご蕕愛らしいカオジロムササビ
Ε好ぅ譽鵑硫屬よく似合うレンカク
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Ъ由気ままに!レンカクのヒナ
┷埜紊泙燃擇靴泙擦討れたクロエリヒタキ

日記   2018/07/02(Mon) 09:31:23


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