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第二十三回 マレーシアへ (7月27日)
 ワイバードは7月決算、8月から第16期が始まる。ということで今期最後の海外はマレーシアとなった。5泊6日のマレーシアツアーだが、探鳥は実質4日間。クアラルンプール周辺の公園や熱帯雨林、そしてフレーザーズヒルなどの高原を巡り探鳥をする。今回は鳥との出合いがとても良く、心に残る出合いがたくさんあった。
 フレーザーズヒルでは、タテジマクモカリドリ、オナガウタイチメドリ、ゴシキソウシチョウといった野鳥の出迎えを受ける。到着し、先ずはトイレと思い車を止めた場所にブラシの木があり、その花の蜜を吸いに来ていたのである。他の場所を巡ると、シジュウカラの仲間のサルタンガラが数羽の群れで忙しく活動していた。久しぶりに出合ったサルタンガラ、それも今までの中で一番近い距離で見られたことに興奮。翌日には、早朝からズアカキヌバネドリがスマホでも撮影できるほどの距離で、固有種のマレーシアミヤマテッケイや美しいカラスの仲間ヘキサン、ヒイロサンショウクイやベニサンショウクイなど綺麗どころの出合いも心に残った。
 私は東南アジアを訪れたら是非見てみたい鳥というものがある。それは、くちばしが他の鳥に比べると幅が広く、ヒロハシと呼ばれるグループの鳥だ。マレーシアでは毎回1種類のヒロハシに出合っていたが、今回は何と3種類のヒロハシに出合うことができ感激した。クアラルンプール郊外の林では全身がこげ茶色をしたガマヒロハシと表情が可愛いクビワヒロハシ、フレーザーズヒルでは鳴き声に特徴があるオナガヒロハシだ。特にオナガヒロハシには常々見たいと思っていただけに感激もひとしおであった。
 マレーシアの野鳥は標高差で棲み分けをしているため、標高を変えればフレーザーズヒルとは異なった野鳥に出合える。ヒロハシ類もそんな野鳥といえる。その他に印象に残ったのはアカコクジャクというキジの仲間。ペアーで現れ、突然雄が翼を広げ求愛をし始めたのには驚いた。アカコクジャクと一緒に現れたアカチャシャコも実に美しい鳥だ。クアラルンプール郊外の林ではオレンジハナドリという小さな鳥が頻繁に姿を現し、モモグロヒメハヤブサという16cmほどの小さなハヤブサも、頻繁に見られたことも珍しかった。胸がピンク色のコアオバト、珍しいハトではないが久しぶりに近くで見られたのは嬉しかった。
 公害の林の中に流れる小さな沢。そこには今回のツアーの目的の一つであったセアカミツユビカワセミが棲んでいる。現場に到着すると、既に数人の現地のカメラマンがセアカミツユビカワセミを待ち構えていた。沢には杖のような棒杭と細い枝が刺してあり、棒杭の下にはバケツらしきものがあった。カワセミ類は何処も餌付けが主流だ。30分くらい待っただろうか、突然セアカミツユビカワセミが飛んで来た。さて、バケツにはどんな餌が入っているのだろう?と興味を持ちながら見ていると、棒杭の上をつつき始めた。何をやっているのだろうと思っていたら、棒杭の窪みに大量のミルワーム。そのミルワームをつまんでは食べ、つまんでは食べ。カワセミ類がミルワームに餌付いていることにびっくりした。見られた嬉しさとともに、ミルワームを食べる姿にがっかりもさせられ、複雑な気持ちでその場を去ることとなった。
 マレーシアのツアーは度々行われていたが、今回のコースは初めてのコース。初めてのコースとしては上々の出合いができたと思う。このツアーが定着するよう、今後も現地ガイドの方と綿密な打ち合わせをしていこう。

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.屮薀靴硫屬量を吸いに来たタテジマクモカリドリ
⊃裕い高い色鮮やかなゴシキソウシチョウ
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6甬離で出合え感激、ズアカキヌバネドリ
ぅ劵ぅ蹈汽鵐轡腑Εイ、東南アジアは色鮮やかな鳥が多い
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ド従陲可愛いクビワヒロハシ
Ε泪譟璽轡△旅馗灰▲エリキヌバネドリ
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Д▲コクジャクの求愛行動
┘クイタダキより小さいオレンジハナドリ
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久しぶりに近くでご対面コアオバト
今回の目的であったセアカミツユビカワセミ


日記   2018/08/10(Fri) 11:48:15

第二十二回 台風再び (7月14日)
 北海道のツアーが終わり、次に向かったのは沖縄県だ。沖縄本島ではアジサシ類の繁殖する島に渡り、宮古島ではアカショウビンやサンコウチョウなどを撮影しようとするツアーである。このツアーも好評を頂き2本催行されることになった。しかし北海道で台風に合った直後というのに、沖縄に行く前から台風8号が発生しツアー自体が危ぶまれたが、日程通りツアーを行うことができたのは幸運だった。だが、1本目はさすがに台風の影響をもろに受けてしまい、本島ではアジサシ類の繁殖する島に渡ることができず、宮古島では台風直撃。宮古島が台風の目に入るという経験をしたが、ほぼ丸々一日ホテルに缶詰めにされ貴重な一日を奪われてしまった。
 だが女神は私たちを見放さなかった。島に渡れず急きょ寄った公園ではアオバズクが迎え、アカショウビンの鳴き声、飛翔姿を確認。更にもう一か所寄った公園ではツミの親子にも巡り合え、抱卵中のズアカアオバトまで見ることができた。翌日には行程通りの瀬長島へ向かいクロサギを追いかけ、目の前ではコバルトブルーの海へダイビングするコアジサシを何度も見られた。捨てる神あれば拾う神もいるものである。宮古島に渡り、台風が直撃する前にやれるだけのことをやろうとエリグロアジサシのコロニーを訪ね、アカショウビンを狙い、夕方にはリュウキュウコノハズクを狙った。残念ながら、アカショウビンは現れたが撮影条件が良くなかった。翌早朝はミフウズラを狙う。今年はミフウズラの出現がよく、逃げ足は速かったが何とか物にすることができ、その後は台風が通り過ぎるのをひたすら待った。
 いよいよ1本目の最終日。昨日の台風でミフウズラ以外は何にもできなかった。アカショウビンもまだ撮影できていない。アカショウビンが狙えるところは!と車を走らせると、普段ほとんど水が流れていないところが川のようになっており、ここは!と思い少し待っているとアカショウビンが現れた。幸い、昨日の台風で林の小枝が折れ林が明るくなっていた。更に幸いしたのが巣立ったヒナの姿を見つけ、その他にも声がする。セミやカエルをとらえては枝に止まり、そしてヒナのもとへ。時間の許す限り、アカショウビンに没頭した。しかし、これがガイドの性か、もう一つ何かないかな!と、空港に向かう途中だったので、以前アオバズクを見た場所に立ち寄ってみた。すると3羽のヒナを連れたアオバズクの親子が松の枝に。1羽は少し離れていたが、一枝に4羽が並んでいるシーンに遭遇でき、おまけが増えた。台風の影響を受けたが、1本目はアオバズクに始まり、アオバズクに終わった。そのようなツアーであった。
 次の班は、それこそ台風一過。連日天気も良く、たっぷり時間をかけ撮影に臨むことができた。アカショウビンはもちろん、サンコウチョウも撮影でき、本当のアジサシ類の繁殖する島にも渡ることができた。昨年はエグロアジサシがそこそこに、ベニアジサシは1つがい、マミジロアジサシが2つがいの寂しい数であったが、今年はベニアジサシが何十羽と数が多く、まさにコロニーと呼ぶにふさわしい数だった。マミジロアジサシも昨年とは比べ物にならない数。昨年は不作だったが、今年は豊作。アジサシ類の適期も難しいものである。それにしても1本目の方たちが渡れなかったことは、この風景を見て本当に残念に思うのであった。
 来年も7月にツアーが行われる。どうか、どうか台風に出合うことがないように!今から祈るばかりである。

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ゝ泙ょ訪れた公園でアオバズクの出迎えを受ける
▲張澆離劵福伸びをしたり枝をつついたり、やんちゃの盛りである。
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瀬長島名物クロサギの舞い
ぅ灰▲献汽靴鰐椶冒阿妊瀬ぅ咼鵐
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1本目、最終日にようやくアカショウビンをゲット
1本目も2本目も、今年はミフウズラの出現が良かった
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Д▲バズクの親子のおまけつき
┻楔電腓離螢絅Εュウコノハズクはお馴染みさん
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時間に余裕があればサンコウチョウに出合えるチャンスが広がる
今年はベニアジサシが本当に多かった


日記   2018/08/06(Mon) 11:41:10

第二十一回 梅雨の北海道へ (7月5日)
 海外ツアーが一通り終わり、次は国内・北海道と宮古島のツアーだ。北海道ではオホーツク海沿岸に点在する原生花園を巡り、花がらみの写真を撮ろうというツアーと恒例のサロベツ・天売・大雪山を巡るツアーの2本立てである。6月は、本州が梅雨真っ盛り。そんなどんよりした天気から離れ、梅雨のない北海道で鳥を見ようというのが本来の目的であったが、もう何年前からだろうか!6月の北海道は天気が悪く、まさに梅雨に入ったような天気が続く。昨年も5日間の日程で、3日も雨に降られた。今回は、撮影を目的としたツアーでは、曇りベースで雨は降ったが、それほど影響するような雨ではなく、順調に撮影をこなしてきた。しかし、次の天売島などを巡るツアーでは雨降りが中心。更に最終日には台風7号が接近するという最悪の天候になってしまった。強風のため旭岳のロープーウェイには乗ることができなかったが、それでも天売島には渡ることができ、最低限のバードウォッチングはできたのではないだろうか。
 さてオホーツクの原生花園では、6月に霜が降りるような寒い日が続いたようで、花が枯れ、いつもの賑わいはなかった。この時期いつもなら、ノビタキのヒナが飛び交っているところなのだが、そのヒナをほとんど見ることがなかった。それでもサロベツではホオアカ、ベニヤではベニマシコ。今年はベニマシコが多く、どの原生花園でもベニマシコに遭遇、撮影することができた。シブノツナイではコヨシキリやノゴマ、ワッカではマキノセンニュウやシマセンニュウも撮影できたが、今年はカッコウが目の前を頻繁に飛び、時には近くの木に止まってもくれた。原生花園での撮影は、花の状況や鳥たちのソングポストがどこになるのかで、撮影状況が大きく変わる。同じ時期に訪れても、毎回条件が変わる。だからこそ、毎年のように訪れたくなるのだろう。
 天売島などを巡るツアーでは、最初に訪れたのがサロベツ原野。狙いはシマアオジであったが、撮影の旅では1羽を確認していたのだが、鳴き声すらなく、残念ながら出合うことができなかった。シマアオジは年々条件が悪くなり、本当に日本から姿を消してしまうのではないかと心配である。シマアオジには出合えなかったが、それを補ってくれたのがオオジシギだ。何度も何度も ‘ズビャクズビャク’と鳴き‘ザザザ・・・’と大きな羽音を出しながら我々の頭上に急降下してきた。そのたびに‘おおお・!’と歓声が上がった。台風の影響で天売島に渡れるのかどうか心配であったが、無事に渡れ、翌日には羽幌へ戻ることができ安心した。次の日には終日欠航だったので、1日違っていたら大変な目に合っていた。さて天売島でのメインは漁船からの海鳥観察。漁船は11人乗り。2班に分けての乗船。現地のガイドが案内するため、私は丘組を担当。そのため漁船からどのような鳥が、どのようなシーンで見られたのかわからなかったが、今年はフルマカモメが非常に多く、こんな数のフルマカモメを見たのは初めてだ!とガイドの方は行っていた。私は丘に残った皆さんとウミネコのコロニーを見たり、海上を飛ぶウトウやケイマフリを見ながら楽しんでいた。ウミネコは久しぶりに繁殖が成功。今までは烏やオオセグロカモメたちによって、ほぼ全滅状態。コロニーの場所を変え、ようやくたくさんのヒナが育ったようであった。ケイマフリは右から左へと、魚をくわえ飛んでいく個体が次から次と。順調にヒナが育っていることを教えてくれる。ケイマフリもウミガラス同様、数を減らした鳥である。ウミガラスは少なからずも徐々に数を増やしているようであるが、ケイマフリも頑張ってほしいものである。
 6月の北海道はさわやかな気候というのは、もう昔の話になってしまうのだろうか。このような気候でも、原生花園の花の時期は6月下旬から7月上旬。やはりこの時期に北海道へ渡らなければならないだろう。何とか昔のように、6月は梅雨のない北海道であってほしいものである。

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.曠謄訌阿亮農犬捻造鮹気好▲ゲラ
∈Gは何回も撮影チャンスが訪れたベニマシコ
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Aにやられなかったコバイケイソウの上でさえずるホオアカ
い気に入りのソングポストでさえずるコヨシキリ
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イい弔盡亀い淵離乾
Εッコウを追い払うノビタキ
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突然現れたシマリスに感激
頭上を鳴きながら飛ぶオオジシギ
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今年は繁殖大成功のウミネコ
魚をくわえ巣へ向かうケイマフリ

日記   2018/08/01(Wed) 10:00:08


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