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第二十六回 野生の王国!ボルネオ (9月14日)
 8月は野鳥を探すのが難しく、ツアーもほとんどなかった。正に夏休み状態。息子たちと過ごす時間も長く、ツアーが忙しい時期は顔すら見る時間もないので、これで帳尻があっただろうか。9月に入り、再びツアーが少しずつ増えてくる。私にとっては、この9月が年度替わりのように感じる。そして最初のツアーが、なんとマレーシアのボルネオ島、いきなり海外ツアーからの始まりである。
 さて今回のボルネオは、タビンという野生動物保護区、そしてキナバル山の麓の森林地帯、主に2ケ所での探鳥がメインとなる。タビンにはカニクイザル、ブタオザル、オナガザルなどの野生のサルが豊富。中でも人気が高いのは、もちろんオラウータン。今回も2回ほど見ることができ、そのうち1回は、宿泊地のキャビンの目の前で見ることができたことは嬉しかった。オラウータンは毎夜、寝床を変更するようで、あちらこちらの木の上部に古い寝床跡があった。そして今回、運良くキャビン近くの木に寝床を作ってくれたのである。鳥はというと、先ずはサイチョウ類を挙げなければならないだろう。タビンの森にはサイチョウ、キタカササギサイチョウ、ムジサイチョウなど8種類のサイチョウ類が生息している。熱心な現地ガイドさんのおかげで、もちろんチラッとしか見ることができなかったサイチョウ類もいたが、全てのサイチョウ類を見ることができた。ガイドさんがサイチョウ以上にこだわっていたのがヤイロチョウ類だ。ボルネオには固有種のヤイロチョウが3種類も生息している。その3種類すべてがタビンの森に棲んでいる。毎日毎日必死に探すが、やはりヤイロチョウ類は難しい。声はすれども姿は見えずである。タビンでの最終日、ようやく1種類発見。今回3種類の中の1種類しか見られなかったが、その美しさに感動であった。その他、世界最大のキツツキと言われるボウシゲラ、森に棲むカワセミ類カザリショウビン、アオヒゲショウビン。そしてヒロハシ類、タイヨウチョウ類、ヒヨドリ類、チメドリ類など90種類を超す野鳥に出合ってきた。あっ、そうそう!ナイトウォッチングも楽しかった。キャビン近くを流れる小川で魚を獲るマレーウオミミズク、20cmと小さなスンダガマグチヨタカ、枝で寝るミズオオトカゲ、夜道を徘徊するベンガルヤマネコ、一本の木に集まるツノゼミなどを見てきたが、何よりびっくりしたのは、それらを見つけるガイドさんの能力の高さだ。よくもあれが見えるものだ!感心しきりであった。
 タビンを後にして次に向かったのは、ボルネオ島の最高峰キナバル山の麓に広がる森林地帯。キナバル山は世界遺産に登録されており、毎日登山客が絶えない。朝から次々と登山客がやって来る風景は富士山と同じである。さてここでは赤い鳥が目につく。ボルネオムネアカハナドリ、ベニタイヨウチョウ、ヒイロサンショウクイ。最も出合いたかった赤い鳥はキヌバネドリの仲間であったが、今回は残念ながらそのチャンスは訪れなかった。ウグイスの仲間、チメドリの仲間など地味な小鳥も多かったが皆魅力的だ。歓声が上がったのはアイイロヒタキだ。青系統の鳥、それも目のかわいいヒタキ類とくれば当然である。アオ、コン、アイ、ルリ。青系統の色を少しの違いで色分けする日本人の感性の高さがうかがわれる。逆に、コタ・キナバルの町からほど近い公園にインコがいた。その名はコオオハナインコモドキ。インコなのにインコモドキである。モドキと名が付く鳥はたくさんいる。日本人は感性が高いのだから、もう少し気の利いた名がなかったのか!といつも思ってしまうのである。
 さて、ボルネオでたくさんの野鳥、動物に出合ってきたが、タビンの野生動物保護区に入る手前は、広大に森が伐採されアブラヤシの苗木が整然と植えられてあった。キナバル山の入り口は人家が立ち並び、その周辺は木が一本もない草地と化していた。ボルネオは日本の夏鳥がたくさん越冬している地であり、夏鳥が少なくなるのもうなずける状況であった。ボルネオの人にはボルネオの生活があり、観光で訪れている我々がとやかく言える立場ではない。我々も山を切り開いて住んでいるのだから。しかし、どうにかならないのだるか。そんな思いも強くして日本に帰ってきた。


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〔據垢鯏舛錣辰栃發オラウータン
▲汽ぅ船腑ξ爐涼罎悩任睫椶鬚劼い織坤哀蹈汽ぅ船腑
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シックなシロクロサイチョウは魔法使いのおばあさん似
ぅ織咼鵑凌后ヤイロチョウを探す
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イ笋辰判于颪┐織坤▲ヤイロチョウに感激
Εビワヒロハシ。東南アジアの森ではヒロハシ類はお馴染みさん
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猛禽類も豊富。警戒心が薄かったウォーレスクマタカ
┥川で魚を探すマレーウオミミズク
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草陰で隠れるベンガルヤマネコ。ガイドの目によって発見
キナバル山と麓の森林地帯
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赤い鳥がよく目についたが、その一つベニタイヨウチョウ
赤い木の実を食べにやってきたアイイロヒタキ
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コオオハナインコモドキ。モドキを取ってあげたい

日記   2018/09/19(Wed) 09:32:59

第二十五回 昆虫を求めて供 8月31日)
 朝晩がめっきり涼しくなり、ひところよりだいぶ過ごしやすくなってきた。蝉の声は少なくなり、代わってコオロギの音が増え、夕方にはアオマツムシの音が騒がしい。一歩ずつ秋が近づいていることを感じる。
 前回、ヤブガラシの花の蜜を吸いに集まる昆虫を中心に紹介してきた。未だにヤブガラシの花にはたくさんの昆虫が集まっているが、この時期、ヤブガラシと並んでニラの花も昆虫をよく集める。近所の家庭菜園用の畑にはニラの小道ができている。菜園を楽しんでいるおじさん、おばさんに挨拶しながらニラの小道へと足を運ぶ。ヤブガラシと同じく、最も目につくのはイチモンジセセリとヤマトシジミだ。時に追いかけっこをしながら花の蜜を吸っている。あっ、オレンジ色のシジミチョウ。珍しくはないがベニシジミはニラの白い花によく似合う。アブ・ハエの仲間もよく集まっている。その中で最も目につくのはナミハナアブ。このアブもいろいろな花でよく見かける。いつも数は少ないが胴体がオレンジ色の帯があるアブはよく目立ち目が奪われる。図鑑で調べるとオオハナアブという名だ。昆虫を見ようと思わなかったら、このアブのことは一生知らずに過ごしていただろう。
 コアオハナムグリ、シロオビノメイガはお馴染みさん。コアオハナムグリは人が近づこうが、スズメバチが来ようが、動かずひたすら蜜を吸っている。シロオビノメイガは人が通るたびに飛び出し、花から花へ、また隣の草へ移動する。蜜を吸い終わった後、茎などで休んでいて、脇を通るたびに飛び出し、その数の多さにびっくりする。カメムシの仲間もよく集まっている。写真を撮り、家に帰ってから調べてみると、カメムシは成長段階で色や模様が変化する種類が多いことにびっくりし、調べるのに苦労させられる。すぐに分かったのが、このブチヒゲカメムシだ。名前の通りひげ状の触角がブチ模様になっているが、それよりも体色が美しいのに魅かれてしまう。
 ハチの仲間では、やはりこの時期はハラナガツチバチがよく目立つ。胴体が細い黒いハチが飛んで来た。ジガバチである。図鑑を見るとサトジガバチ、ヤマジガバチ、ミカドジカバチとそっくりなジガバチが載っている。私にはその違いが分からず、そのままジガバチとした。
 昆虫が集まるところには蜘蛛がいる。ここにもナガコガネグモの巣があったが、そのナガコガネグモを運んでいるハチを見つけた。調べてみたらベッコウクモバチという名であった。クモを専門に狩るハチもいるのか!と、自然界の複雑さ、面白さを感じた。
 さて9月に入ると、野鳥たちの渡りのシーズンだ。しかし秋は昆虫がますます目につくシーズンだ。猛暑も過ぎ、鳥だ!昆虫だ!と、益々忙しくなりそうだ。


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.縫蕕硫屬咲く小道
△海了期、最も目にするイチモンジセセリ
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ベニシジミ、白い花にオレンジの色がよく似合う
ぅ▲屬涼膣屬任郎任皀櫂團絅蕁爾、ナミハナアブ
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ス色とオレンジ色のコントラストが美しいオオハナアブ
Δ馴染みさんのコアオハナムグリ
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Г海舛蕕發馴染みさん、シロオビノメイガ
体の模様が美しいブチヒゲカメムシ
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ジガバチ。似ている種類が多く、正式名称が不明
ナガコガネグモを運ぶベッコウクモバチ

日記   2018/09/05(Wed) 10:03:22


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