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第二十九回 冬鳥シーズンの始まり (11月21日)
 年に一度、この11月に宮城県北部に位置する伊豆沼・蕪栗沼のツアー。両沼を併せ、毎年10万羽を超すガンが越冬にやって来る。私にとっては、この壮大な光景を見ないと冬鳥シーズンが始まらない!そんな気持ちでいるのである。そして今年も、素晴らしい光景をガンたちと周辺の自然が味わさせてくれた。
 今回は16日からバードウォッチング主体のツアーが、そして19日から撮影主体のツアーが組まれた。16日からのツアーは、少し早めだが、先ずは冬の小鳥を狙いに裏磐梯へ足を運んだ。カラマツやハンノキの木の実を食べにマヒワの群れが飛び交い、その他アトリ、シメ、カシラダカの姿が見られたが、まだまだ鳥影は少ない。翌日にはオオマシコとレンジャクの鳴き声が聞かれたが、飛び去る姿しか見ることができなかった。そんな中で盛り上がったのはアオシギの姿を見つけた時だ。以前見たことのある場所で、皆さんにも‘もしかしたらいるかもしれない’と、半信半疑で案内をしていただけに、見られた時は本当にうれしかった。裏磐梯は、磐梯山の噴火で川がせき止められ100以上の湖沼ができた土地、裏磐梯全体が湿地帯ということができるかもしれない。別の場所でもアオシギが飛んだ姿が見られたので、あちらこちらに身を隠し生活しているのかもしれない。
 さて17日午後からは、いよいよ伊豆沼。私は撮影隊のツアーもあり21日までの滞在だ。伊豆沼と言えば、やはり早朝の飛び立ちと、夕方の塒入りは見逃せない。今回は運よく、早朝は毎回日の出を拝むことができ、夕方は雲が多かったが素晴らしい塒入りを見ることができた。それにしても毎冬、物凄い数のガンたちに圧倒され言葉が出ない。言葉では決して伝えることができない光景であり、写真でも表現できないだろう。行ったことがない方は、是非一度足を運んでいただきたいものである。
 伊豆沼・蕪栗沼の10万を超すガンの中にはカリガネ、シジュウカラガン、ハクガンといった少数派のガンが含まれる。マガンに混じり2羽で動いているハクガンに出合ったが、11羽の群れがいると耳にした。しかし残念ながらその群れには合うことができなかった。カリガネもマガンの群れに混じり、餌をついばんでいるところを見つけた。あっ、飛んで行った!と思ったら、まだマガンの群れに混じっている個体がいる。あっ、また飛んで行った!あっ、また飛んで行った!。結局40羽くらいいただろうか。以前は探し出すのが難しく、1羽見られただけで大いに喜んだものだったが、ずいぶんと目につくようになった。目につくようになったと言えばシジュウカラガンである。今では2000羽くらいがやって来ているのだろうか。今回もシジュウカラガンだけで一つの田んぼが埋め尽くされている光景に遭遇した。見ている間にも、次から次へシジュウカラガンが飛来。シジュウカラガンだけの群れも見ごたえ十分であった。このシジュウカラガンの群れを見た後、夕方の塒入りを見るため蕪栗沼へ移動しガンたちを待ち受けていると、先ほど見ていたグループだろうか、シジュウカラガンが帰ってきた。みるみるうちに沼はガンたちに埋め尽くされていったが、双眼鏡を覗くとほとんどがシジュウカラガンで、田んぼで見ていた数より多く‘やはり2000羽以上は来ているのだろう!’と改めて感じた。
 私がバードウォッチングを始めた頃は4万羽と言っていたのに、今では12万羽とも14万羽とも言われ素晴らしい光景を見せてくれるガンたち。しかしガンのように増えている鳥もいれば、多くの夏鳥のように減っている鳥もいる。野鳥を保護するというのは本当に難しく、人間がどうのこうのできるものではないだろう。でも全ての鳥が、安心してこの地球に暮らし、しっかりと子育てができるような地球であってほしいものであり、そのために私たちが何ができるのか考えていきたいものである。

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[磐梯では10年ぶりの出合いになったアオシギ
伊豆沼で、ガンのたちの早朝の飛び立ち
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N戮瞭眈造ら飛び立ったガンたちは、見事な編隊で伊豆沼上空を通過する。
ね縞、先発隊が帰ってきた。
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シ欧譴大きくなると沼の上空を何度も旋回する。
ζが沈み、暗くなっても物凄い数のガンが帰ってきた。
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ШGも満月に近い時期に合わせツアーを組む。
早朝、霧が発生した日があったが、そんな霧もハクチョウを美しく写し出す。
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2羽のハクガンと遭遇。ぽかぽか陽気で眠そうであった。
マガンの中に混じるカリガネ。位置の説明に一苦労。
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飛び立って行くカリガネ。
シジュウカラガンだけの群れも壮観である。
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沼に帰ってきたガンを見ると、ほぼシジュウカラガンだったのにはにびっくりした。

日記   2018/11/28(Wed) 09:29:35

 第二十八回 朱鷺色に染まる佐渡へ (11月1日)
 昨年下見をし、トキの美しさに惚れ、今年ツアーを企画した。おかげさまで多くの方の参加を得、二度にわたり佐渡を訪れることができた。
 初日は、先ず新潟市周辺の佐潟、福島潟、瓢湖を巡った。水鳥はまだまだ少なく、おまけにカモ類はエクリプス状態であったが、佐潟周辺の田んぼではコハクチョウが集まり、福島潟周辺の田んぼではヒシクイやマガンが餌をついばんでいた。その中に2羽のカリガネが見られたことは幸運だったと言えよう。福島潟は広大な葦原を持ち、チュウヒが数羽待っていた。チュウヒが舞う度にコガモの群れが飛び交う様子は壮観であった。夕方は瓢湖でハクチョウの帰りを待ち、掲示板では3500羽のハクチョウが飛来しているとの表記があったが、時間の関係上300羽ほどの帰りを見届けホテルへと足を進めた。
 2日目からは、いよいよトキが舞う佐渡へ渡る。新潟港ではウミネコやユリカモメが乗船客が与えるかっぱえびせんを目当てに集まって来る。就航してからも30分くらいはついてきただろうか。そのうち、餌をくれないことが分かり姿が見えなくなった。その他の海鳥については、ほとんどいなかったが、見事な虹が現れた。海では遮るものがなく、端からは端まで、初めて見る光景であった。
 さて佐渡に着き、先ずはトキが飼育されているトキの森公園へ向かうが、その途中の田んぼで早くも野生のトキに遭遇。昨年訪れた時、野生のトキは300羽と伺ったが、今年は370羽になっているという。確実に野生のトキは増え、目にする機会も増えている、というよりも確実に見られると言った方が正確であろう。今回も何回となくトキに出合うことができ、その美しさを堪能した。今回訪れた時は、丁度冬型の気圧配置になり、日本海側に筋状の雲が現れていた。そのため雨が降ったり、曇ったり、晴れたり、また雨が降ったりと、目まぐるしく天気が変わった。しかし、その目まぐるしい天気が私たちに幸運をもたらしてくれた。トキを見ている時に雨が降ってきた。トキにとっても雨は厄介者。時折羽毛に着いた雨を吹き飛ばすように体をぶるぶるさせていたが、トキがぶるぶるすると、後頭の冠羽が逆立つのである。普段見ていると、冠羽を逆立てることはなく、ぶるぶるした瞬間にはカシャカシャ・・とシャッターの音が鳴り響いた。また、虹を背景にトキを見ることができ、最終日には、何と虹がかかる空へ、トキの群れが舞ってくれたのである。その光景には、皆が息をのみ、その美しさに大きな感動を覚えた。
 学名がnipponia nipponとついたトキ。日本本来のトキは絶滅してしまったが、幸い同じ種が中国に棲んでいることが分かり、中国では既に人工繁殖に成功し、人工繁殖したトキを野生に戻していた。そのトキを借り受け、日本でも人工繁殖を行い野生に戻し、徐々に数が増えている。昔のように全国にトキが舞う姿が見られるようなるだろうか。日本には朱鷺色という美しい言葉がある。多くの方に朱鷺色とはどのような色なのか、是非見てほしいものである。

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.船絅Ε劼糧行で乱舞するコガモの群れ(福島潟)
∧‥膤稾省ヒシクイ
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M縞、瓢湖にも返ってくるコハクチョウたち
ぞ菫サ劼ら餌をもらおうとするユリカモメ
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イ靴个蕕船についてくるウミネコ
佐渡へ向かう途中に出現した見事な虹
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Я瓩もトキに遭遇
飛翔した時が美しい朱鷺色に感動
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雨が降ると冠羽をよく立ててくれる
塒に戻ってきたトキ
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トキの背景に虹が現れる
虹がかかる空に舞うトキに感動


日記   2018/11/07(Wed) 10:00:01


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