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第三十四回 期待を裏切らない九州の鳥たち(2月7日)
 北海道の次は九州だ!北から南へ、九州から神奈川の自宅に戻ると、次はさらに南へ台湾ツアーが控えている。迷鳥そのものである。
 さて、今年から九州ツアーは行程を変更し、3泊4日で行った。今まで九州縦断を2泊3日、駆け足で巡ってきたが、今回は少しはゆったりできるだろうと思いきや、3泊4日でも忙しい。それだけ九州は野鳥が豊富で楽しいということだろう。冬の九州の見どころは有明海や球磨川河口などの干潟と出水のツルだ。干潟、特に有明海の干潟は広大で、干潮時に訪れると、干潟が遥か彼方まで広がり鳥たちも遠ざかってしまう。満ち潮に合わせると、遠く離れていた鳥たちが目の前までやって来る。ついには干潟が無くなり、鳥たちは右往左往、干潟上空を飛び回る。しかし1時間も経たないうちに再び潮が引き始め、浅くなったところへ鳥たちが舞い降りてくる。鳥の数が物凄く、ほんの数時間の出来事だが感動の連続であった。昭和30数年まで、東京湾も同じような光景が見られたという。それが今では…何ともったいないことだろう!九州の干潟には、本州では数が少ない鳥たちがいる。クロツラヘラサギ、ツクシガモ、ズグロカモメなどがその代表格だ。それらも数が多く驚かされる。普段見慣れない野鳥を見ると、充実感のためか、たくさんの種類の野鳥を見た気になるから面白い。
 鹿児島県の出水平野は、もちろんツルが目当てである。ここ何年ソデグロヅルとアネハヅルの渡来がなく残念だが、今年も、珍しいカナダヅル、クロヅルの渡来があり、併せて1万5千羽ほどのツルが越冬に来ていた。出水のツルの見どころは、塒に向かうツルの飛行と早朝、西干拓と東干拓を行き来するツルの群れだ。特に早朝は西干拓の塒から数百、数千というツルが一斉に東干拓へ向かう光景は素晴らしい。先ずは東干拓で餌をついばみ、お腹いっぱい?になると再び西干拓へ帰って行く。西干拓へは数羽から数十羽の群れで帰って行くのだが、ちょうどその時に東の山から朝日が昇ってくる。この光景もまた素晴らしく、最近は、ほとんどの方がカメラを持っているので、撮影に向いたポジションで観察している。今回は満月の日に当たり、西から東へ向かうツルの背景に月が映え、より美しく見ることができた。
 先ほど述べたように、今回から1日増やしてのツアーとなり、諫早干拓、横島干拓と球磨川の上流をくわえた。諫早干拓では日中にハイイロチュウヒのオスが飛び回り、珍鳥オオカラモズが見られたことは収穫だった。ここ諫早干拓には、もう何年もナベコウが越冬しに来ている。今年も来ているという情報だったが、なかなか探し当てることができなかった。時間が迫り諦めバスを走らせると、遠く電柱の上に何やらポツンと。ナベコウである。何とかまにあったという感じであったが‘遠かった!’横島干拓ではマミジロタヒバリが見られ、出水の風景とは違うマナヅル、牛舎近くの電線にムクドリとホシムクドリがズラーと並ぶシーンが見られた。
 球磨川上流ではヤマセミ狙い。しかし朝起きると、深い霧が町の中を立ち込めていた。視界が思うように開けない。そんな中でキャラキャラと、独特なヤマセミの鳴き声が。とにかく時間が許す限りヤマセミを追う。霧も徐々に薄くなり、ようやくヤマセミの姿をとらえることができた。
 九州も楽しい探鳥地が多く3泊4日でも、いや一週間いても足りないだろう。まだまだ知らない探鳥地も沢山あるだろう。今度は、個人的にゆっくり回ってみたいものである。

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)潮時、降りる場所を探しダイシャクシギの群れが飛び回る
潮が引き始め、大量のハマシギが舞い降りた
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6綵の干潟ではツクシガモとクロツラヘラサギは常連さん
ぅ潺汽瓦眤燭、一度に数羽、十数羽見ることも珍しくない
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今年はコクマルガラスの数が多かった。ミヤマガラスと並ぶとその小ささがよくわかる
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Д張襪鮓ていると‘ガンがいる!’との声。1羽マガンが餌をついばんでいた
日中に見るハイイロチュウヒは美しい(撮影:ツアー参加者 天満和孝)
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久しぶりの出合いとなったオオカラモズ(撮影:天満和孝)
ツアーではめったに出合うことがないヤマセミ。やっと出合えた!(撮影:天満和孝)
日記   2019/02/13(Wed) 10:23:37

第三十一回 鳥がいない! (2月6日)
 平成30年12月の国内ツアーは、新企画の栃木県の探鳥地を巡るツアー、そして恒例のチャーター船による海鳥観察ツアーを行う。しかし、この冬は本当に鳥が少ない。北海道でも鳥が少ないのだからどうしてしまったのだろう!と、そんな気分にさせられた。
 先ずは新企画の栃木県ツアー。最初に訪れたのは奥日光。冬の奥日光と言えばアオシギである。ツアーを行う10日前くらいに下見をした。小鳥はいなかったものの、アオシギはバッチリ見られ‘よし本番!’と、意気揚々とツアーに臨んだ。しかし、どこを探してもアオシギがおらず、カワガラスばかり。結局、お客さんをたくさん歩かせる羽目になってしまっい申し訳なかった。下見の時に見られると、何故本番では見られないのだろう?そんなことが続いている。もう下見はやめておこう、そんな思いになる。
 初日は塩原温泉に止まり、朝食時。ガラス窓からアトリの数十の群れ、数百の群れが、いくつも下流側から山の方へと飛んでいく。全部で数千羽は飛んで行っただろうか。アトリだけはたくさんいるようだが、これも山が中心で、里の公園ではあまり見られていない。塩原を後にし、井頭公園へと向かう。池ではオナガガモ、ヒドリガモ、コガモなど。最近のこの池はヨシガモが目立つようになってきた。以前はミコアイサがたくさんいたが、最近はあまり入らないようである。周辺の雑木林も小鳥が少ない。アオジ、ツグミすらいない様子だ。最後に渡良瀬遊水池を巡り、チュウヒの塒入りを観察し東京へと戻った。
 栃木県ツアーの前に、北海道でチャーター船による海鳥観察ツアーがあった。中標津空港から入り、先ずは羅臼でのシマフクロウ観察であったが、その道すがらナナカマドの並木を巡ってみたが、赤い実はたわわに残り、小鳥が食べに来ている気配はなかった。北海道も小鳥が少ない。気持ちを入れ替え、さあ!シマフクロウだ。しかし待てど暮らせどシマフクロウは現れず、結局あきらめホテルへ帰ったのですが、ホテルへ向かう途中、羅臼川の欄干に止まるシマフクロウを発見。こんなことがあるとは!自然観察は何が起こるか分かりません。
 翌朝、羅臼沖で海鳥観察。しかし海鳥がほとんどいない。見られたのはウトウが少々、そして潮を吹くミンククジラ。そして港を出入りするシノリガモくらいだった。その後、他を回ってもほとんど小鳥は見られず、肩を落としていたところ、もう一つのチャーター船、落石クルーズで何とか体裁を整えた格好になった。今回はウミガラスがいつもより多く見られ、ウミスズメ・ケイマフリ、ウミバト、少なかったもののしっかり見ることができた。出航してすぐ、海に小さな鳥が浮かんでいた。大きさからとっさに‘ウミスズメの群れがいるよ!’と叫んでしまった。実はハジロカイツブリの群れであり、先入観とは恐ろしい。そして、最大の見せ場は港に到着してから現れた。大型の海鳥がぷかぷか浮かんでいる。今度はしっかり確認し‘オオハムがいますよ!’私たちのことをあまり気にしていなかったようで、目の前で潜ったり、浮かんできた利を繰り返していた。
 しかし、この冬は本当に鳥が少ない。年が変わっても冬鳥ツアーはまだまだ続く。気を重くしながら正月を迎えるようだな、そんなことを思いながら暮れを過ごしていた。

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.▲シギ、下見の時はしっかり見られたのに・・・
▲ワガラスは既にさえずっており、一足早く繁殖へ向かっているようだ
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E藁廟イ離船絅Ε劼老鮑漾この冬も20羽ほどのチュウヒが塒へと帰ってきた
ぅ曠謄襪惶△訶喘罎鉾見したシマフクロウ。
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ド畸覆魯轡離螢モは流してしまうのだが、この冬は海鳥が少なく、シノリガモをしっかり観察
μ酩嬌湘膕の海にはアビが少々
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ДΕ潺好坤瓩抜岼磴┐討靴泙辰織魯献蹈イツブリの群れ
落石沖では、例年よりウミガラスが多く見られた
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最後を飾ってくれたオオハム。これで皆さんの気持ちも落ち着いたようであった
日記   2019/02/08(Fri) 10:13:11

第三十回 インドの野鳥 (2月5日)
 長らく自然見聞録を休んでしまい、申し訳ありませんでした。ようやく余裕が出てきましたので再開です!先ずは昨年11月にツアーで訪れたインドのお話をします。
 この回からツアーの日程を一泊増やし、世界遺産のタージ・マハルを訪れることになりました。ご承知の通り、王妃の墓として建立され、計算しつくされた総大理石の建物である。それはそれは立派な建造物なのだが観光客が多く、内部の見学は立ち止まることが許されず、あっという間に終わってしまった。しかし、そこは我々バーダー。眼下にヤムナー川が流れており、川を覗くと、そこにはセイタカシギやニシハイイロペリカンなどの水鳥が。何処へ行っても双眼鏡を離さない我々はすぐにバードウォッチングを開始。世界遺産より鳥である。
 さてインドのツアーでは、主に3か所の探鳥地を巡る。その中でも、世界自然遺産に登録されているケオラディオという国立公園はすばらしい。正に野鳥の天国、一日巡って100種類もの野鳥が確認できるのも驚きだが、何より数も多い。平坦な道を一日歩き回り体はへとへとになりながらも、心はかなりの充実感を得る。先ず我々を出迎えてくれたのがエジプトハゲワシ。今回は数も多く、一本の木に10羽以上のハゲワシが止まっていた。近づいても逃げることはなく、写真をバチバチ撮りまくっていた。少し歩くと現地のガイドが木の上方を指差した。その方向を見るとかわいらしいフクロウが。毎度我々の目を楽しませてくれるインドコキンメフクロウである。今回も2羽が寄り添いお昼寝中。夜行性の彼らにとっては昼間がお休み時間なのだ。また少し歩くと、今度もお馴染みのキアシアオバトだ。いつも同じ木に群れで羽を休んでいる。まるで着ぐるみを着ているように見え、かわいらしく、私はこのハトが大好きである。それからも続々と鳥が現れる。今回の収穫の一つにインドコサイチョウが挙げられる。普段は警戒心があり、じっくりと見させてくれないのだが、水浴びをした後だったのだろう。枝に長く止まり、翼を乾かすシーンに出合えたのだ。またアジアレンカクは、光線の良い状態で長い時間見られたことも収穫だった。
 このケオラディオは、湿地環境が素晴らしい。訪れる時期はインドトキコウの繁殖時期に当たり、相当な数のインドトキコウがコロニーを作って大繁殖をしている。あちらから、こちらからヒナの騒ぐ声が騒がしく響き渡る。そんなコロニーの下の木陰でウスグロワシミミズクという大型のフクロウが塒をとっているのも面白い。そして今回はニシハイイイロペリカンの群れがよく舞い、オオフラミンゴが見られたことは初めての経験だった。ヘラシギ、ムラサキサギ、アジアヘビウ、ハイイロガン、アカツクシガモなどなど、池や湿地に多種多様な野鳥が生息している。誰も好きなカワセミの仲間も、カワセミはもちろん、ヒメヤマセミ、逃げないアオショウビンと3種類が生息。これだけの鳥がいるのだから、それらを捕食する猛禽類も当然豊富と言える。インドワシ、カラフトワシ、カンムリワシ、カタグロワシ、ヨーロッパチュウヒなどなどが生息する。
 この公園は29?と広大な公園で、到底1日では回りきれない。ツアーでは2日間に亘り巡って行くのだが、それでも全てを回りきることができるわけではない。何より何キロも歩くことになるので体力が続かない。そこでツアーでは人力自転車をお願いし、疲れたら自転車の荷台で一休み。体力が回復すれば再び歩いて探鳥。今回も大いに驚き、大いに感動し、楽しませてもらった。

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\こΠ篁坤拭璽検Ε泪魯襦B燭の環境客でにぎわう
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いつ見ても愛らしいインドコキンメフクロウ
い未い阿襪澆里茲Δ妨えるキアシアオバト
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イ笋辰箸犬辰り見られたインドコサイチョウ
Δ海舛蕕盻膰側でじっくりアジアレンカク
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大きなコロニーを作って繁殖インドトキコウ。ヒナの声が騒がしい
┘ぅ鵐疋肇コウの声が騒がしいのか、いや、我々を気にしているのだろう、時折薄目を開ける。
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こんな大きな群れを見たのは初めてだったニシハイイロペリカン
一向に逃げようとしないアオショウビン。
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湿地上を頻繁に飛び回るヨーロッパチュウヒ。成鳥のオスが木陰で一休み。
日記   2019/02/06(Wed) 09:52:51


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