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第四十三回 三度北海道へ (6月7日)
 中国から戻り、三度北海道へ。今回は羅臼、落石のクルーズがメインになる。この時期の羅臼沖はハシボソミズナギドリの大群が見られ、時に数万羽にもおよぶ見事な群飛が見られるのである。さて、今回はどうであろう、と胸をワクワクさせながら出航する。先ずはウトウが点々と現れる。初めは皆カメラを向けていたが、次第に‘またウトウだ!’という声に代わる。もう少し船を走らせると、ウトウとはシルエットが異なる海鳥を発見、ウミガラスかと思いきやハシブトウミガラスだった。この時期にハシブトウミガラスに出合うのは初めて、更に夏羽ということで船内の熱気が上がる。さて、狙いのハシボソミズナギドリがなかなか現れない。ロシア海域に行ってしまったのか、と不安が募る。船長も必死だ。更に半島の先端に向かって船を走らせると、一列になって飛行する海鳥が。ようやくハシボソミズナギドリとの遭遇である。群れと一緒にフルマカモメも目立つ。船を追いかけるように右に左に現れ、シャッター音が響く。そうこうしているうちに海面に降りているハシボソミズナギドリを発見。数万羽という大きな群れではなかったが、それでも千羽ほどはいただろう。船が近づくと、水しぶきを上げ一斉に飛びち、また着水する。この群れの奥にも、もうひと群れを発見。その群れは、突然姿が消えたかと思うと、しばらくすると再び海面に現れる。ハシボソミズナギドリの餌はオキアミで、群れ全体で潜って捕えるようである。そのため突然群れ全体が消え、突然海面に現れたように見えるのである。そんな行動を楽しんでいると、船長が‘マッコウクジラだ!’と大きな声を発しる。マッコウクジラは羅臼では夏のクジラで、8月9月に見られることが多い。今年はこの時期に!やはり以上気象が関係しているのか。しかしマッコウクジラとハシボソミズナギドリがづ時に見られることはなく、船長さんたちも初めての経験でかなり興奮していた。その熱がこちらまで伝わり、興奮度は最高潮に達した。
 羅臼でのクルーズは大収穫だったと言えよう。そして次は落石クルーズである。このクルーズでの目的はエトピリカを見ること。参加者の方々にとっては、こちらのクルーズの方をメインと考えていることだろう。落石沖は羅臼沖に比べれば波の発生率が高く、毎回天候が気になる。朝食時に電話がかかり‘今日は波が高く中止です’と連絡を受けることもしばしば。幸い今回は連絡もなくスムーズに乗船することができた。後はエトピリカである。こちらのクルーズも先ずはウトウ。羅臼より数が多く、単独でいるもの、群れでいるもの、群れで飛び交っているもの様々なシーンが見られる。ユルリ島に近づくとケイマフリが目立つようになる。目の周りが白く、いつ見ても可愛らしい。飛び立った時に見られる赤い脚も印象的である。2羽で ‘ピピピピピ・・’という可愛い声を出して何か言い合っているペアーもいた。さて、狙いのエトピリカ、なかなか姿が見つからない。島に近いところで1羽発見。いよいよかと思いきやオオハムであった。しかしこのオオハム、上くちばしが奇形しており、ちゃんと餌が獲れるのだろうか?と心配しつつも、目線はエトピリカを探していた。そして、いよいよ遠くに白い顔の海鳥を発見。エトピリカである。ツアーは2艘だて。一艘は少々遠くにおり、すぐさま船長が無線で連絡を取る。距離は少し遠かったが、無事皆でエトピリカを見ることができた。船長の話によると、今シーズン、クルーズでのエトピリカ確認はこれが初めてであったようで、本当にラッキーだった。
 船を利用するツアーは年に数回あるが、毎回天候が気になり精神的に良くない。しかし無事出航し、目当ての鳥が見られた時の感動は大きい。次回も、こうであるよう祈るばかりである。

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〕絮渦では、先ずはイシイルカの出迎えをうける
△海離張◆爾能蕕瓩討粒稜Г箸覆襯魯轡屮肇Ε潺ラスの夏羽
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フルマカモメは船の周りを飛び交う
ちイ寮楸瓩波瑤啜遒襯魯轡椒愁潺坤淵ドリの群れ
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イ海了期のマッコウクジラに船長も大興奮
ν鄒亶繕瓩の崖ではアマツバメが繁殖中
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Яイ龍瓩を漂うウミスズメ
┘吋ぅ泪侫蝓飛び立つと赤い脚がよく目立つ
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もめごとか、愛のささやきか、鳴き交わすケイマフリ
少々遠かったが、皆で確認、感激。今季初認のエトピリカ
日記   2019/09/25(Wed) 10:00:16

第四十二回 中国四川省 (5月29日)
 利尻島の後、5月下旬、6月下旬と北海道のツアーが続く。その合間を縫って海外ツアーもあり、まさに5月6月は書き入れ状態だ。5月の海外は、パンダで有名な中国四川省。成都に降りたち標高3000mから4000m付近が主な探鳥地になる。先ずは成都市内の公園で肩慣らし。コサギ、アオサギ、カイツブリ、コシアカツバメなどお馴染みの鳥も出てくるが、やはり日本では見られない鳥を期待する。先ずはカオジロガビチョウ。しかしカオジロガビチョウは、日本では篭脱け鳥としあちらこちらで見られており、何となく盛り上がらない。そんな我々の気持ちを察してか、現地ガイドの‘ダルマエナガですよ!’との大きな声。それを皮切りにカヤノボリ、コシジロムシクイ、ズアカエナガと中国らしい鳥が出現。楽しく鳥を見ていると、池の縁で人だかりが。それも大きなレンズを構えている。野鳥に違いないと、その場所へ行ってみると、30人ほどいただろうか、皆同じ方向を向いている。何を撮影しているのかと覗き込むと、池にヒナをおぶったカイツブリの姿があった。中国で日本と同じような光景を見るとは思いもしなかった。
 成都で昼食をとり、標高2000メートルの臥龍という町に向かう。今日はこの町で一泊し、高山病にならないよう身体を慣らすのだが、この地での野鳥もまた面白い。ガイドの狙いはキンケイだったのだが、チラ見で終わってしまった。しかしキンケイの場所へ行く途中、台湾のヤマムスメに似るサンジャクという鳥に出合うことができ、ガイドもホッとしていたようであった。その他にもシロエリカンムリチメドリ、ウンナンムシクイ、キバラガラなどにも会え、ルリオタイヨウチョウの美しさは印象に残った。
 翌日は夜が明ける前に出発し、3000m越えの山へ向かった。ここでの最大の目的はシロミミキジという大型のキジの仲間であったが、昨年は雨と霧のあいにくの天候。今回も雨はなかったものの、やはり霧が発生してしまい、結局2年連続逃すことになってしまった。しかし、一日は始まったばかり。気を取り直し、場所を変えながら鳥を探すうちに霧も晴れ、順調に鳥を見ていくこととなった。翌日は、また3000mを超える別の山へ向かったが、ここで事件?が発生。走っている車の中で、突然ガイドが‘シロミミキジ!’と大きな声。車も停車し、窓越しに斜面を見ると大きな白い鳥が。車の中は興奮状態。私も興奮していたが、何とか気持ちを落ち着かせ、鳥を逃がさないよう皆を車外に誘導する。私にとっては3年越しの出合いとなり、忘れられない出合いとなった。しかし野鳥との出合いとは本当に不思議なもので、見られるときは続けて見られるもので、別の場所でもシロミミキジが見られ、このツアーで2回も出合うことができたのである。
 さて、二つの山を越えチベット高原へと車を走らせた。草原地帯であるが、それでも3000mを超えている。ここではアカツクシガモや世界的な珍鳥であるオグロヅルが見られる。そして今回は、ガイドが友達から聞いたと、新しい場所へと連れて行ってくれた。狙いはバライロマシコという鳥で、ここでしか見られないとも言っていた。皆で草原を歩き回っていると、美しいさえずりが耳に入って来た。灌木の上を探すと、ほんのりピンクがかった鳥が目に入り‘これは?’と聞くと、‘あっ、それそれ’とガイド。どれほど珍しいのか、我々には計り知ることはできなかったが、ガイドの興奮度を見ると何となく想像はできた。その後インドガンやチャガシラカモメ、ワシミミズクのヒナなども見られ、チベット高原で得たものは多かった。
 このツアーでは九寨溝を巡ることになっていたのだが、ツアーの募集をかけた時は5月の開園ということだったのだが、工事が遅れ8月にずれ込んでしまい、今回は九寨溝を断念することになってしまったことは残念だった。その代わりに、昨年まで十分に出合うことができなかったフジイロムシクイ探しに時間を費やすことにした。時間を費やしても難しい鳥には変わりはなかったが、何とかなんとかゲットすることができた。そして、最終日は世界遺産の黄龍を巡り、もちろん景勝も楽しみながらの、中心は探鳥。シロボウシカワビタキやマユグロモリムシクイ、カンムリシジュウカラ、タカサゴウソなど私たちの目を楽しませてくれた。
 移動距離が長く、少々ハードなツアーだったが、四川の鳥たちが私たちを癒し、そして元気にしてくれたことは間違いなかろう。

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.張◆疾垢蠑紊りのきっかけとなったダルマエナガ
▲イツブリに集う四川のバーダーたち
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Hしさに感激ルリオタイヨウチョウ
ご峩瓩埜られたサンジャク
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テ輿鈎から湧いて出てきたヒマラヤハゲワシ
高海抜の山地に棲むムナグロノゴマ
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Г笋辰判亶腓┐織轡蹈潺潺ジ
┘張◆爾任馴染みとなったマミジロマシコ
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ガイドも興奮ハイバラマシコ
時間をかけようやく見られたフジイロムシクイ
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仕草がかわいらしいマユグロモリムシクイ

日記   2019/09/18(Wed) 09:38:16

第四十一回 北海道利尻島 (5月16日)
 北海道と言えば、毎年訪れている利尻島である。現地ガイドの方に案内をお願いし、毎年クマゲラを見させてもらっている。今年も2ケ所の巣を案内していただいた。ツアーを行った5月中旬は抱卵の時期にあたり、抱卵交代の時、クマゲラを目にするのである。北海道本島のクマゲラは4時間おきに抱卵交代するのだが、利尻島のクマゲラは2時間おきなので、最大でも2時間待つことになるが大いに助かる。幸い今年は、2ケ所ともそれほど待つことなく抱卵交代がなされ、かえって時間を持て余すことになった。今頃はヒナたちも立派になり、元気に森の中を飛び回っていることだろう。
 利尻島はコマドリが多く生息しているということでも有名だ。一歩、森に足を踏み入れれば、そこかしこからコマドリのさえずりが聞こえてくる。人家周辺ではノゴマがさえずり、同じ仲間の両種が棲み分けをしているのがよくわかる。その他森ではミソサザイ、エゾムシク、クロジ、アカハラなどが美声を響かせ、草原地帯ではノビタキ、ホオアカ、オオジュリンなどが草の上で大きな口を開いている。利尻島の楽しいのは、この時期は渡りの鳥が多く見られ、昨年までヒメコウテンシ、マミジロキビタキ、コホオアカ、チフチャフなどの珍鳥が毎年見られていたが、今年はそれらの渡りの鳥がほとんど見られず寂しい思いをした。春の暑かったリ、寒かったりという変な気候が影響していたのかもしれない。
 利尻島への航路も楽しみの一つで、ウトウやアカエリヒレアシシギの群れが飛び交い、シロエリオオハムなどのアビ類も北上する姿がよく見られた。中には夏羽になっている個体もいて、それほど近くを飛ぶわけではないが双眼鏡でもしっかりわかるほどだった。
 利尻島を後にした我々は、幌加内町にある朱鞠内湖判の林を訪れた。まだ残雪が残る中、雪が融けた場所ではカタクリやエゾエンゴサクなどの可憐な花が顔をのぞかせていた。早朝林を歩くとキビタキ、コルリ、アオジなどがさえずっていたが、人気を集めたのはベニマシコだった。本州では冬鳥に当たるが、北海道では夏鳥、繁殖鳥である。当然夏羽になっており、本州では見られない真っ赤な姿に歓声が上がる。もう一種歓声が上がったのはヤマゲラである。本州では見ることがない鳥なので当然であろう。繁殖期のヤマゲラは‘ピョッピョッピョッピョッ’とよく鳴き見つけやすい。逆に繁殖期が終わると鳴かなくなるので、探すのが困難になる鳥なのである。
 今年は、全体的に鳥影が少なく感じた。年々野鳥を取り巻く状況が悪化しているように思えてならない。野鳥を探しづらくなっているのは確かで、これ以上悪くならないよう願うしかない。

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〕困離マゲラが抱卵を交代するため帰ってきた
⇔咾任魯灰泪疋蠅里気┐困蠅響き渡る
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人家周辺の生け垣ではノゴマが元気だ
ね尻島名物ウミネコの舞い
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ヂ元にはヒメイチゲが可憐な花を咲かせている
航路ではアカエリヒレアシシギの群れが飛び交う
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Ъ覽覇發念貳嵜裕ぅ戰縫泪轡
┘筌泪殴蕕皀張◆爾任録裕い高い
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朱鞠内ではツツドリも見やすい
日記   2019/09/09(Mon) 09:40:28


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