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第五十回 7月最後の海外 (7月27日)
 7月、もう一本海外ツアーが残っている。マレーシアのツアーである。クアラ・ルンプールの郊外と高原地帯を巡るツアーだ。実質4日間の探鳥であるが、6か所ほどの探鳥地を巡り、東南アジアを代表する野鳥を見ようというものである。2年前から始まったツアーで、毎回110種類を超える野鳥が見られ、ツアーの人気も高まっている。
 さて、クアラ・ルンプール郊外では川沿い、公園、熱帯雨林を巡る。海に近い川沿いではナンヨウショウビンやコウハシショウビンなどのカワセミ類、マングローブ林で良く見られるマレーコゲラやタケアオゲラといったキツツキ類、その他サイホウチョウ類やハウチワドリ類、コウヨウジャクの仲間などを見て回った。川沿いは見通しが効き、最初に巡る地としては、東南アジアの鳥の導入として最高の探鳥地である。
 公園は時間帯が悪かったのか出合いが少なかったのは残念だったが、それでもアオショウビンやクリチャゲラに出合うことができ、バスに乗る間際にはインコの仲間サトウチョウがヤシの実をついばんでいる姿を見ることができたのは収穫だった。サトウチョウは東南アジアでは普通種であるが、いつも、鳴きながら猛スピードで飛んでいく姿しか見られず、見た気がしていなかったのでとてもうれしかった。
 熱帯雨林は数ヶ所巡った。暗い林ではあったが、魅力的な鳥が次々に現れるところは、充分東南アジアを感じることができた。今回はキヌバネドリ科の鳥との出合いが何回かあり、そのたびに現地ガイドの方の‘皆さんの見てほしい’という思いがひしひしと伝わった。熱帯雨林の中に小さな水路があり、そこにセアカミツユビカワセミという小さなカワセミが棲んでいる。昨年は餌付けされておりミルワームを食べる姿にがっかりしたものだったが、今回は餌付けがされておらず、現地ガイドが必死に探し回ってくれ、ようやく見ることができた。どの海外ツアーでもそうだが、現地のガイドの方には頭が下がる。その他にもクモカリドリの仲間、ヒロハシ類、ヒヨドリの仲間など多くの野鳥に出合い、撮影もした。ところが家に帰り画像をPCに取り込んでいる最中、まちがってこの部分の画像を消去してしまい、皆さんに画像をお見せできないのがとても残念である。
 さて次は高原地帯の野鳥だ。東南アジアの野鳥は標高差で棲み分けをしている。クアラ・ルンプール郊外の探鳥地は全て平地だったので、高原では全く異なった野鳥が見られる。先ずはチメドリ科の鳥が増えてくる。チメドリ科の鳥は日本では生息していないのだが、現在は篭脱け鳥としてガビチョウヤソウシチョウが知られている。マレーシアの高原ではオナガウタイチメドリ、チャガシラガビチョウ、ズアカガビチョウなどが現れる。ゴシキドリ科の鳥ではアカフサゴシキドリが代表種だ。生息地が徐々に狭まれているようで数が激減しているらしい。幸い我々が訪れたフレザーズ・ヒルでは数が多く、この地が一番見やすいということだった。ヒタキ科のオオアオヒタキやアカメヒタキもフレザーズ・ヒルでは常連さんだ。そして、今年もズグロキヌバネドリが現れてくれた。赤い鳥が現れるとツアーも盛り上がる。もう一ヶ所高原地帯を巡った。地球上で、ここが一番見られる確率が高いだろうというアカコクジャクが出現する。この鳥を見たさに世界中からバーダーが訪れ、我々が現地に着くと、既に10人ほどのバーダーがアカコクジャクの出現を待っていた。
 今回もたくさんの野鳥を見させていただき、現地を案内してくださった二人のガイドの方に感謝感謝である。鳥だけでなく、お食事に手配も我々の好みに合った食事を考えオーダーしてくれ、本当に気持ちよく、そして楽しく滞在させていただいた。マレーシアは広く、来年3月にはオオサイチョウとシワコブサイチョウが棲むラン・カウイ島を中心にしたツアーを、このお二人にガイドをお願いしている。どうぞ7月のこのツアーと併せ、来年3月のラン・カウイ島のツアーにも参加してみてください。楽しい鳥見ができることでしょう。

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▲泪鵐哀蹇璽嵶咾鮃イ爛織吋▲ゲラ
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少し開けたところで大きな声でさえずるアカガオサイホウチョウ
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Ε船礇シラガビチョウ。標高の高いところはチメドリ科の鳥多い
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Э瑤減っているアカフサゴシキドリ
┷2鵑盻亳愁坤▲キヌバネドリ
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フレザーズ・ヒルの常連さんオオアオヒタキ
世界中からバーダーが見にくるアカコクジャク

日記   2019/11/25(Mon) 11:27:57

第四十九回 二年ぶりのアラスカへ (7月20日)
 繁殖シーズンのツアーもほぼ終了とは言ったが、それは国内ツアーのことで、7月はアラスカとマレーシア、後2本の海外ツアーが残っている。
 7月中旬、成田からシアトルを経由しアラスカ州アンカレッジへ入る。空港に着くと現地の日本人ガイドが待ち受けていた。アラスカのツアーは一年おきに行なって入りため2年ぶりの再会である。握手を交わした途端ガイドの’昨日まで気温が30度を超えていたんだよ!‘の一言に皆びっくりした。日本とほとんど変わらないのである。そのせいか、小鳥たちの繁殖が早く、一昨年に比べ小鳥との出会いが少なかったように思えた。何より、このツアーのメインイベントである氷河クルーズ船から見た山々の氷河が、一昨年よりかなり少なくなっていたことに、地球の危なさを感じないわけにはいられなかった。
 さて鳥はというと、小鳥は少なかったもののタウンゼンドアメリカムシクイ、キヅタアメリカムシクイ、サメズアカアメリカムシクイなどのアメリカムシクイの仲間がちょこちょこ見られ、森の中で雛に与える虫を集めているムナオビツグミが見られたのは良かった。また、少し距離があったが日本では珍重のナキイスカに出会えたことは、一昨年ではなかったことである。梢に止まり盛んに囀っている姿に名前の由来がわかったような気がした。
 アラスカの魅力は水鳥だろう。湖沼や湿地がたくさんあり、どこを訪れても何種類ものカモがいる。マガモ、コガモ、アメリカヒドリ、クビワキンクロ、コスズガモ、ホオジロガモ、オカヨシガモなどなどだ。それらのカモ類はみな繁殖しており、かわいい雛を連れている姿もよく見られた。その他シジュウカラガンの数は多く、アカエリカイツブリもヒナ連れが多かった。一昨年あまりよく見られなかったナキハクチョウも今回はしっかり見られた。シギ類も数種類見られオオキアシシギ、コキアシシギ、アメリカイソシギは日本では珍鳥であるが、アラスカでは普通種である。既に秋の渡りが始まっているようで、アカエリヒレアシシギが海辺の近くに湿地に入り込んでいた。
 アラスカツアーのメインイベントの氷河クルーズ。乗船された多くの方は氷河を見ることが目的だが、我々は航行途中に現れる海鳥が目的だ。ウミバト、マダラウミスズメ、ミミヒメウなどが海上を飛ぶが遠い。2時間ほど経っただろうかツノメドリの姿が増えてきた。それもそのはず海鳥が繁殖する断崖に近づいたのだ。黒い断崖を白く染めるミツユビカモメのコロニー。いったい何羽いるのだろうかと思うほどの数である。船は徐々に断崖に近づく。のっぺり見えていた断崖にいくつもの棚があるのがわかるようになってきた。その棚に、いたいた!ウミガラスが整然と並んでいる。向こうの棚では、あっツノメドリだ。とことこ歩く姿が可愛らしい。棚の奥からエトピリカも現れた。何とも贅沢な一時である。しばらく海鳥を観察すると船は氷河に向かって動き出した。えー、ずっとここに居ようよ!我々の誰もがそう思ったことだろう。その後も海上に浮かぶエトピリカ、ツノメドリは点々といた。日本では、かつて天売島に4万羽のウミガラスがいたが激減。現在数を増やそうと地元の方々が努力されており、今年は60羽まで回復したそうだ。一方エトピリカは根室沖のユルリ・モユルリ島に数羽いるだけだ。日本でも、アラスカのように普通に見られる時が来るだろうか。
 最終日はハシグロアビやカナダヅル、ボナパルトカモメなど逃していた鳥をゲットしつつ、再びアンカレッジ周辺の湖沼を訪れた。
 地球規模の気候変動。日本でも台風が大型化し、雨の振り方も尋常ではない。アラスカの氷河も、恐らく物凄い勢いで溶け出しているだろう。我々にいったい何ができるのか、真剣に考えなければならない時がきたのかもしれない。

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〜穃ったヒナに餌をやるタンゼンドアメリカムシクイ
▲劵覆僕燭┐覬造鮟犬瓩襯爛淵ビツグミ
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8亀い砲気┐困襯汽瓮坤▲アメリカムシクイ
せ笋砲箸辰討狼廚靴屬蠅僚亶腓い箸覆辰織淵イスカ
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ゥ▲瓮螢ヒドリの親子
今年は見やすかったナキハクチョウ
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Д▲薀好では常連オオキアシシギ
氷河クルーズ船
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港を出港するとハクトウワシが現れた
岩棚をとことこ歩くツノメドリ
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エトピリカもたくさんいるのだが、船の接近で直ぐに逃げてしまう
最終日、ようやく近くに来てくれたハシグロアビ
日記   2019/11/15(Fri) 11:47:55


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