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第五十三回 秋、恒例の2つのツアー(トキ編) (10月28日)
 毎年、秋に行われる2つのツアー。それは佐渡島でトキを見るツアーと、宮城県伊豆沼・蕪栗沼でガンを見るツアーである。
 トキのツアーは10月下旬に行われた。10月下旬は稲刈りが終わり、田んぼで餌を取るトキが見やすい時期に当たる。更に非繁殖期のため、トキ色が実に美しい。今回も9時過ぎのフェリーの乗り新潟港から、佐渡の両津港へと向かう。佐渡に着き、先ずはトキの森公園へ行き、トキについての知識を深めていく。そしていざ田んぼへ、トキを探しに向かいうと、あっけなくトキが見つかる。現在トキは500羽近くが野生で暮している。直ぐに見つかるのも当たり前かもしれない。1羽で行動するトキ、数十羽の群れで行動しているトキなど様々。田んぼで餌を取るトキを観察し、別の場所へと移動すると、偶然枯れ木に止まっているトキを発見。田んぼで餌を取っているトキは警戒心が強く、車が近づいただけで飛び立ってしまうが、木に止まっているトキは警戒心が薄いようで、かなり近い距離で見ることができ、参加者の皆さんも興奮して見たり、撮影したりしていた。夕方、トキの塒入りを見に行った。その際、下見の時に知り合ったトキに詳しい方に来ていただき、トキの卵の黄身は赤いということや、交尾は5秒以上でないと受精卵ができないということなど、楽しい話を聞きながらトキがやって来るのを待っていた。トキの塒入りは1羽、もしくは2羽でパラパラとやって来る。翌朝は、逆に塒立ちということになるが、塒入りと同じように1羽か2羽がパラパラと出ていく。方向も東へ向かうものもいれば西へ向かうものもいて、おのおの好きな田んぼがあるようだ。一時は日本のトキは絶滅してしまったが、中国から借り受け徐々に数を増やし、今では苦労することなく野生のトキが見られるようになった。このようになるまでトキにかかわった方の苦労は大変だったことだろう。本当に感謝申し上げたい。今は、佐渡島だけでしか見られないが、そのうち本州の大空を舞うトキの姿が見られるかもしれない。2日間、たっぷりトキを見、夕方の船で新潟港へと向かった。船が出港すると、相変わらずウミネコが後をついてくる。しかし西空には夕日が輝き、夕日を背景に飛ぶウミネコの姿も美しかった。
 佐渡島へ渡る前は、新潟の潟湖を巡ったが、あいにくの雨模様。また例年より暖かな日が続いているせいかカモが少なかった。あまり成果が得られなかったが、福島潟ではのんびりしているオナガが見られ、関東の人には珍しくないが、関西から来たお客さんは大変喜んでいた。夕方は、白鳥の湖で有名な瓢湖を訪れた。幸い雨も止み、田んぼで餌を取っていたハクチョウが、塒である瓢湖に次々に帰ってくる様子が見られた。紅葉がまだ残っていたため、その風景はとても美しく感じられた。さて来年も佐渡へ。来年は野生のトキは何羽ほどになっているのだろうか、楽しみである。

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‥弔鵑椶捻造鮗茲襯肇
¬擇忙澆泙辰討い襯肇は警戒心が薄く、近くで見ることができた
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T容り、塒立ちの時は、頭上をトキが飛んでいく。
ね縞、新潟港へ向かう船の後をついてくるウミネコ
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ナ‥膤磴療庫沼罎ら見られたオナガ
ι燦个縫灰魯チョウが次々に帰ってくる
日記   2019/12/23(Mon) 11:45:47

第五十二回 秋の渡りの季節 (10月25日)
 更に季節が進み、渡りの季節がやって来た。恒例のツアーになった長崎県福江島ツアー。福江島は秋、南へ渡って行くハチクマが日本の最終出口と選んだ地である。9月下旬、大瀬崎という岬からたくさんのハチクマが中国大陸に向けて飛び立っていく。私にとっては今回で3回目となるが、毎年、毎日1000羽を超えるハチクマが飛び立っていく。その様はまさに壮観である。 今年はすっきりと晴れた日が少なく、西を望むと雨雲が広がっている日もあった。しかし、この大瀬崎ではこのような天気が幸いする。早朝、ようやく日が昇ろうかという頃からハチクマの渡りが始まる。周辺の山で羽を休めていたハチクマが次から次へと湧き出てくる。何十羽のタカ柱が現れたかと思うと、西へと向かう。そしてまたタカ柱が現れ西へと向かう。そのような光景を何回も見ることになり、8時ごろまでにほとんどのハチクマが西へと向かってしまうのだが、天候が優れないと、西へ向かったハチクマが大瀬崎に戻って来ては、またタカ柱を作り、長い時間ハチクマを見ることができるのである。渡って行くハチクマもいれば、福江島に留まるハチクマがいて、留まったハチクマは翌日以降に渡りが行われるのである。今回は9月25日から28日までの3泊4日でツアーが行われた。ここでも毎日調査が行われており、その調査結果は25日が1700羽、26日は1500羽、27日は1400羽、28日は、なんと3900羽ものハチクマが現れたことになっていた。戻ってきたハチクマは、日中、あまり姿を現さないが、ハヤブサやアカハラダカが飛んだり、小鳥たちが姿を現したりして我々の相手をしてくれる。小鳥に関しては一昨年、昨年はハイイロオウチュウが見られたが、今年はいなかったのは残念だった。その代わりと言っては何だが、大瀬崎へ行く途中の池にアカガシラサギ、クロハラアジサシ、大瀬崎ではカラムクドリが見られ、様々な鳥が渡りの中継地として利用していることがうかがわれた。今回も4日間、大いに楽しませてくれた福江島であった。
 渡りと言えば、10月は北海道を訪れた。渡りの岬として有名な襟裳岬と室蘭の測量山を訪れたが、両岬とも風が強く、特に室蘭では暴風が吹き荒れ、渡りの鳥はさっぱりであった。室蘭と言えばノスリの渡りが有名で、10月一月で1万羽が渡るという。前日まで良かったと地元の方に言われ、一日ずれていれば!そんな思いを強くした。しかし襟裳岬ではハイタカがたくさん渡り、突然目の前を横切るハイタカにびっくりさせられた。また、ハヤブサの若鳥がいて、しつこくトビに突っかかる姿は楽しかった。10月の北海道ツアーの目玉は渡りの岬の他に、十勝平野でのガン類の観察がある。十勝平野はガン類の渡りの中継地になっていてマガン、ヒシクイ、シジュウカラガン、ハクガンの4種類のガンが見られる。特に、日本に渡ってくるハクガンのほとんどが十勝平野に立ち寄る。昨年は、第一陣渡って来たばかりだったようで、それほど数はいなかった。はてさて今年はどうだろうかと、ハクガンを探しながらバスを走らせる。するとシジュウカラガンやマガンが一定方向へ飛んでいく姿が目に入った。バスの運転手にその方向に向かってもらうと、3羽のハクガンとともに4種類のガンが一堂に会している農場にたどり着いた。ガンたちを警戒させないよう、皆で時間をかけゆっくりと近づき観察。観察している間にも建物の陰にいたのだろう、シジュウカラガンの群れが現れる。建物の向こうはどうなっているのだろう?と気になったが、しばらくハクガンを観察する。30分くらいハクガンを見ていただろうか。再びバスに乗り込み、気になっていた建物の裏側が見える位置に移動すると真っ白い風景が広がっているのに一同びっくり。物凄い数のハクガンが横一列に広がっていた。いったい何羽のハクガンがいるのだろう!ツアーの後、地元の方にお会いする機会があり話を聞いたら、今年は700羽のハクガンが渡来したという。シジュウカラガン同様、ハクガンも確実に増えているようである。
 秋は、多くの種類の野鳥に出合うことはないが、秋ならではの野鳥の風景が広がっている。一年を通して見ることで、野鳥に対しての理解が深まるのではないだろうか。

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‖臉ズ蠅妨かう途中の池で出合ったアカガシラサギ
⊃羽のクロハラジサシも飛び交っていた
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ハチクマの渡りは日が昇ると直ぐに始まる
ぢ臉ズ蠅ら海へ飛び出すハチクマの群れ
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テ上間近を飛行することも珍しくない
ζ中はハヤブサが頻繁に飛行する
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Д灰汽瓮咼織は大瀬崎からどこへ向かうのだろう?
╋濔慳┐如¬椶料阿鯆眠瓩垢襯魯ぅ織にびっくり!
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ハヤブサの若鳥が、何回もトビに突っかかていた
3羽のハクガンを発見
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農場の建物の裏には数百のハクガンが
北海道のツアーではナキウサギとの出合いも目的の一つ

日記   2019/12/20(Fri) 09:27:11

第五十一回 もう一つのマレーシア (9月6日)
 季節が少し進み8月下旬。ボルネオ島のマレーシア領へ行ってきた。ボルネオのツアーは昨年から始まり今回で2回目となる。タビンという野生生物保護区とキナバル山の麓に広がるキナバル公園が探鳥の中心だ。
 成田からボルネオ島のコタキナバルまでは直行便が出ているのはうれしいことだ。コタキナバルに到着すると現地のガイドが出迎えてくれる。先ずは空港近くの公園で探鳥。種類はそれほど多くはないが、それでもナンヨウショウビン、モリツバメ、シロガシラトビ、コオオハナインコモドキなど20種類ほどの野鳥が出現する。初めて参加された方は、見る鳥すべてが始めて見る鳥なので、ボルネオの野鳥のとっかかりとしてはちょうど良いくらいだろう。翌日は、朝早い国内線でタビンの保護区へ向かう。空港に着くと保護区の車が我々の到着を待っている。空港から約1時間ほどで保護区に着くのだが、保護区の入り口まではパームヤシの林が広がり、熱帯雨林の面影はない。見るも無残としか言いようがないが、パームヤシのヤシ油が現地の方の重要な収入源になっている。しかし、保護区の中は熱帯雨林のジャングル。いきなりスンダエンビコウ、キュウカンチョウ、ウォーレスクマタカの出迎えをうける。保護区内のロッジに着き、いよいよ探鳥の開始である。タビンには3連泊。じっくりゆっくりと鳥を見ていくことになる。またタビンではナイトウォッチングも行われる。保護区のガイドが同乗し、上下左右ライトを照らしながらフクロウ類やガマグチヨタカ類、小動物などを探していく。今回もマレーウオミミズク、スンダガマグチヨタカ、ベンガルヤマネコなどが見られ、昨年見られなかったマレーワシミミズクが見られたことはとてもうれしかったが、このナイトツアーは保護区のガイドがいなければ成り立たず、ガイドの目の良さには、ほとほと感心させられた。参加者の皆さんも‘なんであれが分かるの!’と、ガイドの能力の高さに感心していた。さて、タビン滞在の3日間で110種るを超える野鳥を見ることができた。8種類生息しているサイチョウ類は、1種類は声だけだったが7種類見ることができ、中でもオスメスで子育てをするサイチョウは印象的だった。ムネアカハチクイも今回は近くで見られ、キタタキとの出合いには感激した。最もうれしかったのは固有種のヤイロチョウ、クロアカヤイロチョウに出合えたことだろう。昨年出合えたズアオヤイロチョウとは一瞬の出合いだったので、見た人もいれば見られなかった人もいた。しかしクロアカヤイロチョウは全員でしっかり見られ、夕食時には、その話題で盛り上がった。何処へ行ってもそうだが、同じ場所を訪れても、その時々で野鳥との出合い方は違い、出合う野鳥も少しずつ異なる。バードウォッチングは本当に楽しいものである。
 タビンを後にし、次に向かったのはキナバル公園。キナバル公園は標高が高く、平地のタビンとは生息する野鳥が異なる。ここも熱帯雨林の林が広がり、同じコースを2日間に亘り歩きながら野鳥を探していく。熱帯雨林の野鳥とは、遊歩道際に出てくる野鳥との出会いになるので、同じコースを歩いても時間帯が違えば出合う野鳥が異なったりする。今回も何回か歩き、歩いた分だけの成果を得ることができた。昨年見られなかった鳥としてはオオミドリヒロハシ、キンガオサンショウクイ、スンダヒメフクロウが挙げられる。またメグロメジロとチャガシラモリムシクイは昨年よりも良い感じに出合うことができた。逆に今回出会いのチャンスがなかった鳥も当然いた。一番悔しかったのは、公園に着くなり、カメラのレンズが動かなくなってしまったことだ。7月のマレーシアのことと言い、今年は失敗が多い。正月にはしっかりお参りし、来年はこのようなことがないようにしたい。
 ところで、タビンの保護区にはオラウータンが棲んでいる。今回はオスの鳴き声だけで、残念ながら見ることができなかった。キナバル公園近くのレストランで昼食をとっている時、レストランの壁に貼ってあるテングザルのポスターが目に入った。現地のガイドにどこで見られるのか尋ねるとスカウという場所で見られるとの返事。またオラウータンも見られるという。そこで急きょ、来年4月に、そのスカウとキナバル公園を巡るツアーを企画した。9月と4月では鳥の出方も変わってくることだろう。オラウータンとテングザルも楽しみだ。ボルネオのツアーも充実してくるだろう。

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.灰織ナバルの空港近くの公園名物コオオハナインコモドキ
△修慮園でコアオバトの親子が・・
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タビン保護区の入り口で出迎えてくれたスンダエンビコウ
ぅ織咼鵑諒欷邏茲如▲汽ぅ船腑Δ巣の中にいるヒナに餌を持ってきた
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イ箸討發Δ譴靴ったキタタキとの出合い
今年は出合えたマレーワシミミズク
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Дロアカヤイロチョウの美しさに感激
大きなハチクイ、ムネアカハチクイ
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メグロメジロとは、何ともややこしい名前だ
チャガシラモリムシクイのかわいらしさに、皆さんメロメロ

日記   2019/12/09(Mon) 10:38:32


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