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第六十回 恒例のシマエナガツアー (2月2日)
 1月下旬は、恒例のシマフクロウとシマエナガを撮影しようというツアーが組まれた。かわいいシマエナガの写真集が発売されてからシマエナガの人気が高まり、ツアーも毎年出さしてもらっている。北海道のエナガは、本州のエナガとは亜種が異なり顔が真っ白。その可愛らしさから、以前から北海道のツアーを行うとシマエナガを見たいという方は多かった。しかし北海道の林は広大で、エナガも行動範囲が広いらしく、本州のように簡単に出合うことができずにいたが、庭の餌台にシマエナガがやって来るというお宿が見つかりツアーを行うこととなったのである。今回も6羽ほどの群れが頻繁にやって来て、思う存分撮影させてもらった。
 さて、初日はシマフクロウである。夕方、宿の到着し早々に夕ご飯を食べた。ペアーが代替わりしてから出現する時間帯がまちまちになり、夜中から明け方はよく出現するという話であったが、最近は7時ごろにもよく出ているということで、外が暗くなる6時からシマフクロウの出現を待つことにした。しかし、待てど暮らせど一向に出現する気配がない。結局出現したのは夜中の2時過ぎになり、今回も徹夜ということになってしまった。だが、この出現が遅かったのが幸いしたのか、いきなり2羽でやって来て、求愛給餌を2回も行ってくれた。待った甲斐があったと、疲れた表情であったが皆さん喜んでいた。
 翌日は峠を越えオホーツク海側へ抜け、更にもう一度峠を越えシマエナガの宿へというコースであったが、ちょうど低気圧が北海道に近づき風雪が強まる。特にオホーツクは!という予報が出てため、急きょコースを変更し、峠を越えなくてすむ鶴居村へ行くことにした。途中港でシノリガモやクロガモなどの海のカモたちを撮影。更に2か所でフクロウを。雪が降っていたためきれいな風景での撮影ができた。その後タンチョウを撮影し、夕方シマエナガの宿へ到着した。到着するなり宿のご主人が‘もう一度シマエナガが来るから部屋に入る前に撮影しなさい’との声がかかり、急いで準備をして外で待つと、直ぐにシマエナガがやって来た。
 今年の北海道も暖かく、昨年までの冷え込みは感じなかった。宿についた時、地面には数十センチの雪が積もっていたが、昨日までは雪がなかったという。この雪は夕べ降った雪なんだよ!とご主人。訪れたタイミングが本当に良かった。翌日も時折細かい雪が降り、きれいな写真を撮ることができた。餌台にはシマエナガの他にシジュウカラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、コゲラ。アカゲラは5羽来ていただろうか。警戒心の薄いシメもいたり、今年はオオアカゲラも餌台に来ていて、毎年顔ぶれが少しずつ違っていることに喜んだのは私だけだったかもしれない。
 宿に2泊し、しっかりシマエナガを撮影できた方と、最終日に屈斜路湖へ出向いてみた。冬は全面結氷する湖だが、今年はまだ半分しか凍ってなかった。その凍った半分の方でオオハクチョウの撮影に取り組んだ。ちょうど撮影する時、ハクチョウの塒になっている場所にカヌーが出現し、ハクチョウが次々に我々の方に飛んで来た。屈斜路湖は、背景に人工物がなく撮影する者にとってはありがたい湖だ。美しい絵が撮影できたことだろう。
 今年は異常すぎるほどの暖冬だったが、これからもこの異常気象は続くことだろう。気象によって鳥たちの動向がどう変化していくのか予想もつかないが、来年もかわいい姿を見せてほしいものである。

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.轡泪侫ロウ。オスが捕まえた魚をもらおうとメスが近づいていく
∨務て擦療澆旅舛任魯轡離螢モは常連さん
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T佑瞭兇乃戮爛侫ロウ。やっと雪景色で撮影できた
そ匹留詑罅アカゲラは5羽来ており、目にしていない時間帯はない
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シ找心の強いシメだが、今年は警戒心が薄いシメがいた
Εオアカゲラも来ていたが、残念ながらオスは来ていなかった
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Д魯轡屮肇ラ。時折雪が舞い、冬らしい写真が撮影できた
┷Gも、何回もやって来てかわいい姿を見せてくれたシマエナガ
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牛脂がこぼれ、地上に下りて来たシマエナガ
屈斜路湖のハクチョウは、いつも美しい

日記   2020/03/30(Mon) 11:49:22

第五十九回 雪がなかった佐渡島 (1月27日)
 台湾から戻り、次に訪れた場所は佐渡島だ。一昨年、トキを見よう!と企画したツアー。最初に訪れたのがトキの森公園。その園内にあるトキ展示資料館で、先ずはトキという鳥についての勉強をした。展示物をいろいろ見ていると、トキのカレンダーが目に入った。めくってみて、皆が感激したのが雪景色の中にたたずむトキの写真。とてもきれいで ‘こんな写真を撮りたいね’という言葉が口からもれていた。そこで、冬に来てみましょう!ということで企画したのがこのツアーだった。なんとタイトルが‘雪景色でトキを撮る’だったのだが、この暖冬で、佐渡には雪が全くなく、かろうじて山がうっすらと白くなっていただけで、思惑は見事に外れてしまった。初日、新潟市内に泊まったのだが、バスの運転手は、1月になっても積雪の記録がないのは初めての経験だ!と言っていた。この冬は本当に異常な気象だった。
 さて、初日は新潟市内での撮影。例年ならばこの時期は雪のはずだが天候は小雨。バスを走らせているとホバリングするチョウゲンボウが目に入った。バスの窓を開け、車内から撮影。今回のツアーの最初のショットとなった。福島潟でも雨は止まず、観察者から観察していたが、暖冬の影響かカモが少ない。時折コガモが飛び、マガモが飛ぶ。雨のせいか猛禽類も飛ばない。暫くすると50羽ほどの群れが飛んで来た。タゲリである。雨がまだ降っていたが、外に飛び出し夢中でシャッターを押す。天気が悪くてもタゲリの白と黒のコントラストは美しい。福島潟の次に訪れたのが白鳥の湖として有名な瓢湖。ハクチョウは昼間、田んぼへ出かけて瓢湖にはほとんどいない。代わりにたくさんいるのがカモたちだ。ちょうど餌やりの時間と合い、餌を奪い合うカモたちの姿は凄まじかった。嬉しかったのは、カモの群れの中にコスズガモ、アメリカヒドリと言った珍しいカモがいたことだ。また人気の高いヨシガモが近くにいたのも嬉しかった。
 初日は新潟市の潟湖で楽しみ、2日目はいよいよトキの棲む佐渡島へ。残念ながら雪はなかったが、何度も何度も、そして、いろいろなシーンのトキの姿を見てきた。1月はそろそろ繁殖へと向かう時期に当たる。繁殖期が近づくとトキは、自らが出す黒い粉状のものを塗り首回りが黒くなってくる。これを繁殖羽と呼んでいるが、この姿のトキを見る前は、全身朱鷺色のトキが美しいと思っていたのだが、この繁殖羽も捨てたものではない。朱鷺色のトキが普段着とすれば、繁殖羽は正装しているように感じられる。何ともいい味を出しているのだ。1羽でのんびり餌を取っているトキ、ペアーで仲良く食事中のトキ、群れで水場に来て水浴びをするトキ、などなどたくさんのトキに出合うことができた。佐渡のツアーで楽しい一時がある。それはトキに携わっている地元の獣医の方のお話を聞く時間帯だ。実際にトキを触ったり、解剖したりしないと聞けない話ばかりで、とても興味深くお話を聞くことができる。繁殖羽のトキについてのお話もあった。ペアーや群れを見ていると、首周りの黒さに個人差がある。その理由を尋ねたら、かなり黒くなっている個体は暇なのだという。暇なのでやることがなく、お化粧ばかりしているとか。女性も同じでしょ!の一言に笑い声が響く。佐渡を訪れる度にお越しいただきお話を聞いている。是非一度、トキを見るとともにお話を聞いてもらいたい。
 今回は、雪景色で撮影することはかなわなかったが、繁殖羽の美しいトキを見て、必ずや雪景色で撮影するぞ!という気持ちが強くなった。来年こそは!

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け造了間に集結する瓢湖のカモたち
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ゥモの群れの中にコスズガモを発見
Ε茱轡モも近くで見られてうれしかった
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繁殖羽のトキ。何とも言われぬ美しさがある
┘撻◆爾膿事中のトキ。どちらがオスかメスか、外観ではわからないという
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群れで水場にやって来た
雪景色の山を背景に。冬らしいカットはこれだけだった


日記   2020/03/23(Mon) 11:45:37

第五十八回 2020年 最初のツアー (1月23日)
 年が明け、2020年最初のツアーとなったのは、国内は野辺山高原でのツアー、そして海外は台湾のツアーである。先ずは野辺山高原のツアー。野辺山高原は標高1500mに位置し、冬の寒さは北海道に匹敵する。−20度を下回る日もあるくらいだ。そんな高原に、冬になると留鳥として棲むフクロウが夕方早くから出現し、朝は遅くまで活動するので、夜行性のフクロウが暗くなる前、明るくなってからでも見られるのである。更に冬なので、雪が積もっている中で見ることができ、それが何とも言えぬ幻想的な風景をかもし出すのである。このツアー、以前は12月に行っていたのが、ここ数年の暖冬傾向で雪がなく、昨年から時期を少しずらして1月に行うことにした。それでも雪が降らず、何と今年は雨が降るありさまで、野辺山とは思えぬ暖かな中でのツアーとなってしまった。更にこの冬は小鳥も少なく、また2日目に訪れた佐久の調整池のカモも少なく、胃が痛むようなツアーとなってしまい‘何とかフクロウだけはと’と願う2日間を過ごすことになった。1日目は遠くを飛んだような気がするほどの一瞬の出来事で終わってしまい、静かな夕食を迎えたが、2日目の夕方、ようやくしっかりとフクロウの姿を見ることができた。かなり早い時間から出現してくれたので、止まっているところ、飛んだところなど長い時間フクロウを見ることができ、帰りのバスの中も和やかな雰囲気になってくれ、気持ちがホッとした。
 今年初めての海外となった台湾は、野辺山とは逆に毎日が興奮の連続。夕食時はおしゃべりも弾み‘あー、ツアーはこうでありたい!’と、台湾の野鳥たちに感謝した。1月から2月、台湾の山地ではカンヒザクラが咲き、その花の蜜を吸いにたくさんのカンムリチメドリがやって来る。そのカンムリチメドリに混じりアオチメドリ、ベニサンショウクイ、クロヒヨドリ、また花びらを食べにヤマガラとタイワンシジュウカラも混じってくる。彼らは人間を無視し、花から花へと忙しく動き回り目の前にまでやってくる。その仕草は楽しく、中でも固有種のタイワンシジュウカラは、この時期でないとしっかり見ることができないと言っても過言ではなく、台湾のバーダーたちもたくさん訪れていた。
 冬の山地ではヒカンザクラの他に、木の実に集まる鳥たちも狙いの一つになっている。ゴシキドリ、ミミジロチメドリ、カンムリチメドリ、チャバラオオルリなどがやって来る。そして、やはりこの時期を逃すとほとんど見ることができないタイワンツグミが最大の狙いとなるが、過去3回出合うことができず、難しい鳥なんだと感じていたが、ようやく今回、メスではあったがようやく出合うことができ感激した。次回は必ずやオスに出合いたいものである。ヒカンザクラがなく、木の実もない標高2500m地点にも出かけて見た。台湾の鳥たちは標高差で棲み分けをしているため、標高が異なれば違った野鳥に出合うことができる。今回は天気も良くズアカエナガ、キンバネホイビイ、アリサンチメドリと次々に姿を現してくれ、固有種のニイタカキクイタダキが頻繁に姿を現してくれたのはうれしかった。
 さて、山地でバードウォッチングが終わり、次は干潟を巡ってみるとムラサキサギやアオサギなどのサギ類、移入種のアフリカクロトキ、そしてクロツラヘラサギなどが迎えてくれた。しかし、ここでの最大の目的はソリハシセイタカシギである。台湾には数百羽が越冬しており、群れている様子を見たいのである。が、なかなか現れてくれない。しばらくバスを走らせていると白い群れを発見。いたいた!少し遠かったが100羽ほどの群れがいた。みんな、夢中でカメラに収める。数羽が餌を食べながらこちらに向かってきたが、まだ遠い。もう少し来い!と願ったが、それまでであった。干潟ではもう一種類、オニアジサシも狙いの一つだ。昨年は目の前を飛行してくれたのだが、今年は姿がない。現地のガイドの方が向こうの干潟へ行ってみましょうと提案してくれ行ってみることに。バスを走らせると、干潟に白い塊が。いたいた!オニアジサシである。しかし反対車線側の干潟。Uターンするためには数キロバスを走らせなければならず、運転手にお願いをし、数キロ先をUターンした。このUターンがまさに天の助け。Uターン場所に小さな貯水池があり、その貯水池に中に50羽ほどのソリハシセイタカシギがいたのである。皆、バスを降り撮影モードに。いきなり群れが飛び出したと思ったら右に左に、我々の目の前を行ったり来たりするではないか。突然の出来事に声も出ず、皆の興奮は最高潮達した。その後は目的であったオニアジサシを見に行ったが、ソリハシセイタカシギの興奮が冷めないままのオニアジサシ観察であったため、皆の心に残ったかどうかは定かでない。
 最終日はハチクマ観察。台湾でのハチクマは留鳥の位置づけ。渡りをするハチクマもいれば、居残る個体もいるという訳だ。冬のハチクマは、養蜂場で余った蜂の巣を食べにやって来る。いわゆる餌付けが行われているのである。その場所に伺った我々は、設置してあるテントに隠れ、ハチクマが来るのを待つ。暫くすると1羽、また1羽とやって来る。初めは辺りを警戒するが、食べ始めると夢中になる。こちらも撮影に夢中になる。気が付くと7羽ものハチクマがいることに気が付き驚いた。3時間ほどの観察だったが、楽しさと驚きであっという間に時間が過ぎて行った。テントから出て、上空を見上げると10羽以上のハチクマが舞っていた。次は私の番だとでも思って舞っていたのだろうか。
 日本では鳥が少ないと言われているが、台湾は鳥が多く本当に楽しいバードウォッチングができる。何でこんなにも違うのだろう?と首をかしげながら日本に戻ってきた。

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〔世襪いΔ舛ら見られる野辺山のフクロウ
▲ンムリチメドリに混じってやって来たベニサンショウクイ
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カンヒザクラの花びらを食べるタイワンシジュウカラ
ぬ擇亮造鮨べるゴシキドリ
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タ羽の群れでやって来るミミジロチメドリ
Δ笋辰判亶腓┐織織ぅ錺鵐張哀
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標高の高いところに棲むアリサンチメドリ
頻繁に現れてくれたニイタカキクイタダキ
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ソリハシセイタカシギ。突然の舞いに、皆大興奮
嬉しいはずのオニアジサシの出合いが・・・
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餌場に現れたハチクマ。距離が近いのにはびっくり!
上空では10羽ほどのハチクマが舞っていた

日記   2020/03/13(Fri) 09:35:56


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