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第三十五回 今年最初の海外ツアー (2月13日)
 昨年最後の海外ツアーは、台湾金門島のツアーだった。そして、今年最初のツアーも台湾から始まった。この時期の台湾の山々は寒緋桜が見ごろを迎え、下向きに咲く深紅の花があちらこちらで見られるようになる。この花があるところには、必ずと言ってよいほど台湾固有種のカンムリチメドリの姿があり、群れをなして花の蜜を吸いにやって来ている。チュクチュクチュクチュクと騒ぎ立てながらやって来ては、花から花へと忙しく動き回り、突然鳴きながら飛び去って行く。花の蜜を吸っているカンムリチメドリもかわいいのだが、我々の目的はカンムリチメドリの群れに混じるタイワンシジュウカラだ。この鳥も台湾の固有種で留鳥として生息している。しかし、夏のタイワンシジュウカラは見るのが難しく、見たとしても樹の上の方で動き回る姿だけなので、この時期が最も見やすい時期と言ってよいだろう。
 寒緋桜の他に、この時期ならではの狙いがもう一つあり、それがイイギリの木の実を食べにやって来る小鳥たちだ。今年もミミジロチメドリやチャバラオオルリ、ゴシキドリなど多くの小鳥たちで賑わっていた。タイワンシジュウカラと同じように、この時期が最も出合う確率が高い鳥にタイワンツグミがある。このイイギリの実を求めやって来るというが、残念ながら今年も出合えず、2年連続外してしまった。いつになったら出合えるのだろう‘憧れの君を待っている’そんな気分である。
 さて今回から、このツアーは一日長くなり、ハチクマを狙うという行程が加わった。台湾ではハチクマは一年を通して見られ、冬に残ったハチクマは蜂の巣を食べに養蜂場にやって来るという。現場に着いた我々は、10人ほど入れる大きなテントに通された。テントにはのぞき穴があけてあり、そこからレンズを出して写真が撮れるようになっていた。テントに入るや否や、いきなりハチクマが空を舞う。姿が見えなくなったと思ったら、別の個体がまた空を舞う。すぐ来るのだろう!という期待が胸を膨らませる。しかし、しかし、遠くで鳴き声は聞こえるが一向にやって来ない。4時間近く待っただろうが、やっとオスのハチクマがやって来た。蜂の巣をむしゃむしゃとついばみ、割と長い時間いてくれた。日本でもハチクマが止まっている状態で見るのは難しく、私も木の止まっている遠いハチクマを数回見た程度だ。今回は十数mの近さでしっかりと見ることができとても満足であった。そうそう、何故やって来るのに4時間もの時間がかかったのかというと、隣の畑でおばさんが作業していたようで、そのおばさんを警戒していたようだ。作業が終わり、安心したのが4時間後だったということであった。本来であれば、午前中に何回も現れ、時には2羽3羽と複数でやって来ることもあるといことだった。来年に期待してみよう。
 この他にこのツアーでは、広大な湿地の保護区を訪れた。海に面しており、シギやチドリの休み場所にもなっていいて、日本では珍しいソリハシセイタカシギが数百羽見られる場所である。少し距離があったが、数十羽の群れが点々とあり、皆で距離がもう少し近かったらな!とため息を漏らしていた。が、ソリハシセイタカシギの代わりに近くを飛行してくれた鳥がいた。それがオニアジサアシである。台湾ではオニアジサシも珍しくない冬鳥で、クロハラアジサシもかなりの数が越冬しているようであった。
 昨年より一日長くしたが、それでもあっという間に時は過ぎ去ってしまった。このことはきっと、一日一日が充実していたからだろう。来年もこの行程で、自信を持って皆さんに届けていこう!

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‖耋僂旅馗札筌泪爛好瓠この鳥も狙いの一つだ
寒緋桜の花の蜜を吸いに来たカンムリチメドリ
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タイワンシジュウカラは、蜜ではなく花びらを求めてやって来る
し欧譴法∋々ベニサンショウクイが混じって来る
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ゥぅぅリの実を食べるミミジロチメドリ
Εバラシジュウカラもイイギリの実を食べにやって来る
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Дぅぅリ以外にも様々な木が実をつけている。何の木の実だろう、固有種のシマドリがやって来た
┘魯船マを待つテントの前には小鳥の水場があり、突然クロエリヒタキがやって来た
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4時間待ってやっと現れたハチクマ
湿地で休むソリハシセイタカシギの群れ
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近くを何回も待ってくれたオニアジサシ
日記 | No.492 中野泰敬 2019/02/22(Fri) 10:59:51


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