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第四十一回 北海道利尻島 (5月16日)
 北海道と言えば、毎年訪れている利尻島である。現地ガイドの方に案内をお願いし、毎年クマゲラを見させてもらっている。今年も2ケ所の巣を案内していただいた。ツアーを行った5月中旬は抱卵の時期にあたり、抱卵交代の時、クマゲラを目にするのである。北海道本島のクマゲラは4時間おきに抱卵交代するのだが、利尻島のクマゲラは2時間おきなので、最大でも2時間待つことになるが大いに助かる。幸い今年は、2ケ所ともそれほど待つことなく抱卵交代がなされ、かえって時間を持て余すことになった。今頃はヒナたちも立派になり、元気に森の中を飛び回っていることだろう。
 利尻島はコマドリが多く生息しているということでも有名だ。一歩、森に足を踏み入れれば、そこかしこからコマドリのさえずりが聞こえてくる。人家周辺ではノゴマがさえずり、同じ仲間の両種が棲み分けをしているのがよくわかる。その他森ではミソサザイ、エゾムシク、クロジ、アカハラなどが美声を響かせ、草原地帯ではノビタキ、ホオアカ、オオジュリンなどが草の上で大きな口を開いている。利尻島の楽しいのは、この時期は渡りの鳥が多く見られ、昨年までヒメコウテンシ、マミジロキビタキ、コホオアカ、チフチャフなどの珍鳥が毎年見られていたが、今年はそれらの渡りの鳥がほとんど見られず寂しい思いをした。春の暑かったリ、寒かったりという変な気候が影響していたのかもしれない。
 利尻島への航路も楽しみの一つで、ウトウやアカエリヒレアシシギの群れが飛び交い、シロエリオオハムなどのアビ類も北上する姿がよく見られた。中には夏羽になっている個体もいて、それほど近くを飛ぶわけではないが双眼鏡でもしっかりわかるほどだった。
 利尻島を後にした我々は、幌加内町にある朱鞠内湖判の林を訪れた。まだ残雪が残る中、雪が融けた場所ではカタクリやエゾエンゴサクなどの可憐な花が顔をのぞかせていた。早朝林を歩くとキビタキ、コルリ、アオジなどがさえずっていたが、人気を集めたのはベニマシコだった。本州では冬鳥に当たるが、北海道では夏鳥、繁殖鳥である。当然夏羽になっており、本州では見られない真っ赤な姿に歓声が上がる。もう一種歓声が上がったのはヤマゲラである。本州では見ることがない鳥なので当然であろう。繁殖期のヤマゲラは‘ピョッピョッピョッピョッ’とよく鳴き見つけやすい。逆に繁殖期が終わると鳴かなくなるので、探すのが困難になる鳥なのである。
 今年は、全体的に鳥影が少なく感じた。年々野鳥を取り巻く状況が悪化しているように思えてならない。野鳥を探しづらくなっているのは確かで、これ以上悪くならないよう願うしかない。

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〕困離マゲラが抱卵を交代するため帰ってきた
⇔咾任魯灰泪疋蠅里気┐困蠅響き渡る
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人家周辺の生け垣ではノゴマが元気だ
ね尻島名物ウミネコの舞い
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ヂ元にはヒメイチゲが可憐な花を咲かせている
航路ではアカエリヒレアシシギの群れが飛び交う
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朱鞠内ではツツドリも見やすい
日記 | No.498 中野泰敬 2019/09/09(Mon) 09:40:28


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