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第五十五回 11月恒例のインドツアー (11月28日)
 毎年、11月下旬はインドのツアーが組まれる。数年前までは12月に企画されていたが、冬期、訪れる北インドは霧が発生しやすく、午前中何もできないことがある。この霧の発生が、年々早まっているように思えてきたので、ツアーを前倒しで11月に行われることになった。12月も、11月も見られる鳥の種類は変わらない。とは言え、野鳥との出合いはタイミングであり、毎年必ず同じ鳥が見られるとも限らないことが、毎年訪れても飽きない理由だろう。
 さて、今回のインドツアーの特徴は、前回まで出合えてなかった鳥が数種類出現したことだ。参加された方々は、これが当たり前だと思ったことだろう。私としては‘お〜!’‘お〜!’の連続で、とても興奮した。その都度‘この鳥はツアーで初めて見られたんですよ!’と、皆さんにお叫んでいた。その鳥はというとアカアシトキ、オレンジジツグミ、カタグロツバメゲリ、レンジャクノジコだ。また、久しぶりに出現してくれた鳥もいた。ベニスズメ、バライロムクドリだ。更にブロンズトキとオオヅルは、ようやく間近で見られることができ、私としてはとても収穫の多いツアーとなった。もちろん今まで普通に見られていた鳥が現れなかったこともあったが、これこそがバードウォッチングの醍醐味なのだと思う。思い描いた通りにはならないのである。
 このツアーの最もメインとなる探鳥地が、世界遺産にも登録されているケオラディオ国立公園である。広大な湿地から形成されている国立公園で、湿地を取り囲むように林や葦原があり、自然環境に富んだ公園になっている。その広さは広大で一日では回りきることができず、丸2日間に亘って探鳥をしている。そんな広大な公園を歩き回るのも大変で、2日目は人力自転車をチャーターして公園の中間地点まで往復してもらっている。2日間で見られる鳥は110種類を超え、5日間の探鳥で160種類ほどの鳥が見られているのだから、野鳥の多さは想像できよう。野鳥の多さに驚くとともに、野鳥との距離が近いことにも驚かされる。インドは動物をとても大切にする民族である。野鳥をいじめる人などおらず、おまけにケオラディオの公園内は一般車が通れない。車を気にすることなく、近い鳥を思う存分堪能できるのである。
 入り口で入場券を買い求め、いざ出発。最初は草原や林が続く。大きな木にはエジプトハゲワシが群れをなして羽を休めている。時折、公園の外から入ってくるハゲワシ、逆に外へ向かうハゲワシが上空を通過する。少し歩くと、毎年インドコキンメフクロウが塒にしている木に到着する。皆で上から下までその気を確認すると、あっ!いたいた、洞から身を乗り出している小さなフクロウがいた。翌日は2羽になっていて、寄り添って羽づくろいする姿が可愛かった。更に歩を進めると、地面を歩いている小鳥が目に入った。オガワコマドリだ。インドでは普通の冬鳥で、ガイドにオガワコマドリが見たい!と言っても、そこらへんにいるからと一蹴されてしまう。しかし我々日本人にとっては珍鳥。オガワコマドリが現れると皆さんの目の色が変わる。林を抜けると、いよいよ湿地帯が始まる。先ず目に入ったのがカンムリワシ。枝にボーッと止まっており、右から左から。皆、好き好きなな角度から撮影。カンムリワシの目の前で動いても全く動こうともせず、せっかくなのでドアップでも撮影していると、アオショウビンもいるよ!との声。アオショウビンもインドでは普通種。これまた距離が近い。皆のシャッター音が鳴りやまない。更に歩を進めると、湿地の中に林が形成されている島がある。その島はインドトキコウやウ類のコロニーになっており、ヒナの声が騒がしく鳴り響く。今年は繁殖がは早かったのか、巣の数が少なかった。ホテイソウやスイレンのある湿地ではムラサキサギやアオサギ、バン、アジアレンカクが生活している。特に青色が美しいセイケイの姿は目をひく。ここまで、何種類の野鳥に出合えたのか、もうわからなくなっている。ガイドが脇道へと案内する。オオヅルの声が聞こえたらしい。300mくらい歩いただろうか、いたいた!オオヅルの親子が餌を取っている。ツルの仲間は警戒心が強いのが通常。ましてやヒナを連れている。皆、慎重に!と伝えたが、このツルも一向に人間を気にしない。道すがらヨーロッパチュウヒ、インドワシ、カラフトワシの猛禽類、ブロンズトキ、シロエリコウ、リュウキュウガモ、ハイイロガンなどなどが現れ、充実した脇道散歩となった。
 インドでの探鳥は、本当に鳥が近い。鳥を見た!という感覚が非常に高く、毎日毎日心が満たされるのが分かる。さて、今年の11月のツアーで、また新たな種類が現れてくれるだろうか。現れなかったとしても充実したツアーになることだろう。

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.ぅ鵐疋張◆爾能蕕瓩討療仂譴箸覆辰織▲シトキ
△海舛蕕盻蕕瓩討離レンジジツグミ
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ケオラディオ国立公園。先ず出迎えてくれるのがエジプトハゲワシ
1羽だったインドコキンメフクロウが、翌日には2羽でいてくれた
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ゥガワコマドリの出現に、皆興奮
ζ┐欧覆ぅ潺淵潺ンムリワシ。どアップでパチリ
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Дぅ鵐匹任魯▲ショウビンも普通に見られる鳥だ
大きなコロニーを作るインドトキコウ
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今回は親子で、しかも間近で見られたオオヅル
その名の通り、人が笑うように鳴くワライバトもケオラディオでは常連さん
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夕日を浴びるアジアヘビウ

日記 | No.512 中野泰敬 2020/01/29(Wed) 10:02:13


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