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第六回 白樺峠 (9月25日)
 タカの渡りで有名な白樺峠へ行ってきた。最初は敬老の日を含めた三連休で。二度目は翌週の土日。三連休では台風の上陸と重なり、全く飛ばないかもしれない!そんな心配をしながら訪れた。先ず16日は、乗鞍の畳平へ。雨が降ったり止んだりの天候であったが、不思議と鳥を見ている時は雨が止みホシガラスやライチョウを楽しめた。ホシガラスは、ハイマツの実をくわえては中から種を取り出し口の中に蓄え、そして飛び去って行く。秋の貯食行動である。今年はハイマツの実が豊作で、ホシガラスの数が多い。あっちにも、こっちにも解体された松ぼっくりが山のように積まれていた。ライチョウは遊歩道脇に雌一羽、ヒナ一羽の親子連れが現れ、30分以上も見ていただろうか。翌週のツアーでも、恐らく同じ親子が現れ我々が見ていると、観光客が集まり出し人だかりができてしまった。しばらくするとその人だかりの間を通り、遊歩道を渡り反対側の斜面へ歩いて行ったが、親鳥はヒナが心配で気が気ではなかった様子が手に取るようにわかった。ヒナが生まれた時は5羽も6羽もいただろうが、今年は1羽だけが残ったのだろう。自然界の厳しさである。
 二日目は台風の影響で雨降りの一日で、早々に白樺峠での観察はあきらめた。しかし探鳥ができないほど激しい降りではなかったので、宿の周りを歩いた。エゾビタキが5・6羽見られ、秋の実の代表種であるミズキの実をついばみにやって来ていた。イカルは30羽ほどの群れが見られ、地上で桜の種を食べていたり、モミジの種を食べているシーンに遭遇した。その他キビタキやオオルリ、ヤマガラ、ゴジュウカラなど種類はそう多くはなかったが、小鳥も楽しむことができた。翌週も、早朝宿の周りを歩いたが、エゾビタキはチラッと姿を現しただけで西へと飛び去ってしまった。天気が良かったので渡って行こうとしていたのだろう。
 いよいよ最終日の18日。台風も去り‘もしかしたら’との期待も膨らんだが、朝から弱い雨が降る。白樺峠の高みの広場は霧で遠くが見渡せない。しかし11時をまわると霧が晴れてきた。するとツミとハチクマが飛びだした。林の中で天候が回復するのをじっと待っていたのだろう。台風の吹き返しの風が強く、タカたちは高く高く舞い上がってしまったが、時折低く頭上を通過するハチクマ、谷を低く通過するハチクマがいて‘今のは雄だったね、尾羽の2本線がはっきり見えたね!’と自身で識別できた喜びに浸る方もいた。サシバの数は少なかったものの、それでも50羽ほどのタカが見られ、少なかっただけにマツムシソウの蜜を吸いに来たクジャクチョウやルリタテハなどのチョウも見られ白樺峠を楽しむことができた。‘来てよかった!’という参加者の声に、台風が来るのが分かっていて参加いただけたことに感謝するばかりであった。タカが全く飛ばないことも予想されただけに。ゼロではなかったことに、とにもかくにもホッとした。
 一方、翌週の日曜日24日はというと、いわゆる当たり日。朝はツミがよく飛び、ハチクマは少々。しかし左の林をかすめ、突然姿を現したハチクマに歓声が上がり、9時が過ぎたところでハチクマの数が徐々に増えてきた。圧巻だったのは11時半から。‘あとは、サシバのタカ柱が見られればいうことはないね’ と誰かが行った途端、サシバが次々に現れ西へ流れていく。流れて行ったかと思うと、また谷でタカ柱ができ西へと流れる。そんな状況が2時ごろまで続き、お弁当を食べるタイミングを逸した人もいた。また贅沢にも‘あ〜疲れた!’という言葉も出てきた。この日、我々が数えた数はサシバが900羽、ハチクマが100羽で、ネットワークではもっと多く、今季3番目の数が出ていた。
 ツアーの性格上、半年前から日程を決めておかなければならず、その日が当たるかどうか、行ってみなければわからない。それでも多くの方がツアーに参加していただけていることに、本当に感謝の気持ちで一杯である。来年も、どうぞ当たりますように!祈るばかりである。

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.魯ぅ泪弔亮造鬚わえ飛んでいくホシガラス
▲薀ぅ船腑Δ凌道辧親は常に周りを気にしている
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宿の前の耳時の種をついばみにやって来たイカル
ずGはツミがたくさん飛んだ。
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ゥ織が飛んでいない時間帯はクジャクチョウを観察
左の林から突然姿を現したハチクマ♀
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谷を低く渡って行くハチクマ♂
24日は何本のタカ柱を見ただろうか
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サシバも時折頭上を通過
日記 | No.462 中野泰敬 2017/10/02(Mon) 10:19:27


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