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 第二十八回 朱鷺色に染まる佐渡へ (11月1日)
 昨年下見をし、トキの美しさに惚れ、今年ツアーを企画した。おかげさまで多くの方の参加を得、二度にわたり佐渡を訪れることができた。
 初日は、先ず新潟市周辺の佐潟、福島潟、瓢湖を巡った。水鳥はまだまだ少なく、おまけにカモ類はエクリプス状態であったが、佐潟周辺の田んぼではコハクチョウが集まり、福島潟周辺の田んぼではヒシクイやマガンが餌をついばんでいた。その中に2羽のカリガネが見られたことは幸運だったと言えよう。福島潟は広大な葦原を持ち、チュウヒが数羽待っていた。チュウヒが舞う度にコガモの群れが飛び交う様子は壮観であった。夕方は瓢湖でハクチョウの帰りを待ち、掲示板では3500羽のハクチョウが飛来しているとの表記があったが、時間の関係上300羽ほどの帰りを見届けホテルへと足を進めた。
 2日目からは、いよいよトキが舞う佐渡へ渡る。新潟港ではウミネコやユリカモメが乗船客が与えるかっぱえびせんを目当てに集まって来る。就航してからも30分くらいはついてきただろうか。そのうち、餌をくれないことが分かり姿が見えなくなった。その他の海鳥については、ほとんどいなかったが、見事な虹が現れた。海では遮るものがなく、端からは端まで、初めて見る光景であった。
 さて佐渡に着き、先ずはトキが飼育されているトキの森公園へ向かうが、その途中の田んぼで早くも野生のトキに遭遇。昨年訪れた時、野生のトキは300羽と伺ったが、今年は370羽になっているという。確実に野生のトキは増え、目にする機会も増えている、というよりも確実に見られると言った方が正確であろう。今回も何回となくトキに出合うことができ、その美しさを堪能した。今回訪れた時は、丁度冬型の気圧配置になり、日本海側に筋状の雲が現れていた。そのため雨が降ったり、曇ったり、晴れたり、また雨が降ったりと、目まぐるしく天気が変わった。しかし、その目まぐるしい天気が私たちに幸運をもたらしてくれた。トキを見ている時に雨が降ってきた。トキにとっても雨は厄介者。時折羽毛に着いた雨を吹き飛ばすように体をぶるぶるさせていたが、トキがぶるぶるすると、後頭の冠羽が逆立つのである。普段見ていると、冠羽を逆立てることはなく、ぶるぶるした瞬間にはカシャカシャ・・とシャッターの音が鳴り響いた。また、虹を背景にトキを見ることができ、最終日には、何と虹がかかる空へ、トキの群れが舞ってくれたのである。その光景には、皆が息をのみ、その美しさに大きな感動を覚えた。
 学名がnipponia nipponとついたトキ。日本本来のトキは絶滅してしまったが、幸い同じ種が中国に棲んでいることが分かり、中国では既に人工繁殖に成功し、人工繁殖したトキを野生に戻していた。そのトキを借り受け、日本でも人工繁殖を行い野生に戻し、徐々に数が増えている。昔のように全国にトキが舞う姿が見られるようなるだろうか。日本には朱鷺色という美しい言葉がある。多くの方に朱鷺色とはどのような色なのか、是非見てほしいものである。

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.船絅Ε劼糧行で乱舞するコガモの群れ(福島潟)
∧‥膤稾省ヒシクイ
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M縞、瓢湖にも返ってくるコハクチョウたち
ぞ菫サ劼ら餌をもらおうとするユリカモメ
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イ靴个蕕船についてくるウミネコ
佐渡へ向かう途中に出現した見事な虹
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Я瓩もトキに遭遇
飛翔した時が美しい朱鷺色に感動
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雨が降ると冠羽をよく立ててくれる
塒に戻ってきたトキ
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トキの背景に虹が現れる
虹がかかる空に舞うトキに感動


日記 | No.484 中野泰敬 2018/11/07(Wed) 10:00:01


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