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第三十六回 二度目のコスタリカ (3月9日)
 コスタリカへ行ってきた。私自身二度目の訪問であるが、一度目は9年前になり、鳥の名前をすっかり忘れてしまっている。現地ガイドがつくものの、私もガイドの端くれ、しっかり覚えて皆さんを案内しなければ!と言う思いもあったが、コスタリカの野鳥の名前は長い。また日本にはいない科も多く、結局図鑑を片手に、鳥が出現すると図鑑を開き‘これ、これ’との案内が多くなってしまった。
 さて、コスタリカと言えばカザリキヌバネドリ(ケツァール)が有名だ。ネットを開くと世界で一番美しい鳥、との表現も出てくる。実際この鳥を目当てに参加されるお客も多い。ケツァールはアボガドの実が大好物。しかし、今年はアボガドの実成りが遅く、現地ガイドも頭を悩ませていた。また、ホテルの敷地にあったケツァールが繁殖する樹は、ケツァールを見に来る人が増えたため、ホテル増設時に切ったらしい。本末転倒である。ケツァールが現れそうな場所を何箇所か巡ったが現れず。時間帯が悪いのか。そして最後の場所へ。ここでもなかなか現れず、ホウフウキンチョウやムネアカイカルなどの他の鳥を楽しんでいたら、参加者の一人から‘ケツァール!’の声。辺りは殺気立ち ‘どこどこ?’の声の連発。しかし、少々暗い林の中にきらりと光る緑色に皆さん目が止まり歓喜に包まれた。もしかしたら今回見られないかも、という雰囲気も立ち込めていたので、見られた時の喜びは大きなものだった。初めは遠かったが、右に飛んで行ったり、また現れたりしながら、最終的にはずいぶん近くまで来てくれた。
 今回のツアーでは、見られた種類数は210種類ほどと、現地ガイドによれば少なかったようだが、見ごたえは十分だった。最初に訪れたレストランの餌台にはハチドリの仲間やフウキンチョウの仲間、ゴシキドリの仲間やキバシミドリチュウハシと次々に現れる鳥に頭がパニック状態。最初の宿泊地では、その敷地内だけで70種類にも及ぶ鳥が見られ、その中には求愛ダンスで有名なマイコドリの仲間も含まれる。しかし、ここでも木の実の遅れが影響し、マイコドリは1種類しか見られず、またサンショクキムネオオハシと言う大型の鳥も、例年ならあっさり見られるそうだが、最後の最後になってようやく姿を現し、現地ガイドをやきもきさせていた。
 次に泊まった宿泊地では、午後にボートによるクルーズウォッチングがあり、これが大盛況。ボートで近づくと鳥は逃げず、かなり近い距離で見られた。おまけに歩かないで済むところが参加者にとってはうれしかったことだったようだ。キバラカラカラ、ハゲノドトラフサギ、アオマユハチクイモドキなど手が届く距離で。このボートでの一番の狙いはヤマセミの仲間。最初に目にしたのがオオミドリヤマセミ。次にミドリヤマセミを見、先ずは下流側をチェックする。次は上流と引き返した時、オオミドリヤマセミが見られた棒杭の並びにオオミドリヤマセミ、ミドリヤマセミ、クビワヤマセミのヤマセミ類3種が止まっているのが見え、船長に‘引き返して!’の一言。引き返す間にミドリヤマセミが飛び立ってしまったが、2種類のヤマセミが並んでいるところを見、再び上流へと向かう。上流ではもう1種類コミドリヤマセミを狙うが姿がない。しばらくすると船長が‘いたよ!’と指を差すも分からない。どこどこ?と焦っていると茶色い色が目に止まりようやく気が付く。マングローブの中の枝にチョンと佇んでいる。コミドリヤマセミは体長12cmほどの小さいヤマセミ。よくあれが見えるものだと、見られた喜びより船長の目の良さに感心しきりであった。その後も何回か現れ(もちろん船長が全て発見)、しっかり見ることができ、興奮したままボートウォッチングは終了した。
 次に泊まった宿泊地がケツァールの場所。と言うことは、ケツァールの棲む場所が最終目的地ということだ。現地のガイドも気が休まらなかったことでしょう。
 全行程を通じて出現するのがハチドリの仲間である。ハチドリは標高、地域によって生息する種類が異なり、初日に見られたハチドリが他の場所では出現しないということになる。大袈裟にいうと、毎日見られるハチドリが異なり、その日限りの出合いということになる。その日に名前を口に出したら、もう名前を口に出す機会が無くなり、更に名前が長ったらしく覚えていられないのである。このツアーでも17種類ものハチドリに出合っている。写真を撮って、その場でメモしておかないと、日本に帰ってから‘これ、何のハチドリだ?’ということになってしまう。さてさて、参加者の皆さんは大丈夫だっただろうか。
 飛行機の乗り継ぎに待ち時間が長くかかり、10日間の長いツアーになってしまったが、充分満足の行くツアーができたと思う。これも現地ガイドの熱心なガイドのおかげである。また、現地の人も‘あそこに○○がいるよと!’教えてくれる。その中には子供たちも含まれ、子供たちのおかげでフクロウの仲間も見ることができた。ツアーは多くの人の協力の下に成り立っているのだと、改めて感じたツアーだった。

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.灰好織螢と言ったらカザリキヌバネドリ(ケツァール)。今回も美しい姿が見られた。
∈能蕕亡鵑辰娠詑罎里△襯譽好肇薀鵝ハチドリ用の餌台には、いくつものハチドリが訪れていた。写真はハイバラエメラルドハチドリ。
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フルーツにもさまざまな小鳥たちが。ズアカゴシキドリの派手さにハッとする。
け詑罎僕茲芯擦涼罎任郎蚤腓離バシミドリチュウハシ。
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ノ咾涼罎妊丱船叩▲丱船辰伐擦鯲て求愛ダンスをするムナジロマイコドリ。
最初の宿泊地、70種類もの野鳥が見られたうちの一つ大きなキツツキ、ズアカエボシゲラ。
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О榮庵罎瞭修砲△訥咳狎彙呂砲呂燭さんのハチドリが。その一つ頭がスミレ色をしたスミレガシラハチドリ。
素敵な帽子をかぶったクロツノユウジョハチドリも蝶園跡地の常連さん。
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ボートウォッチングで現れたハゲノドトラフサギ。名前は変だが、とても美しい大きなサギだった。
ボートウォッチングの狙いの一つクビワヤマセミ。
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クロコダイルの大きさに一同びっくり。
地元の子供たちが見せてくれたシロクロヒナフクロウ。
日記 | No.493 中野泰敬 2019/04/03(Wed) 10:35:39


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