image  
TOP  
image
<<  2019年11月  >>
-----12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
管理画面はこちら
第四十二回 中国四川省 (5月29日)
 利尻島の後、5月下旬、6月下旬と北海道のツアーが続く。その合間を縫って海外ツアーもあり、まさに5月6月は書き入れ状態だ。5月の海外は、パンダで有名な中国四川省。成都に降りたち標高3000mから4000m付近が主な探鳥地になる。先ずは成都市内の公園で肩慣らし。コサギ、アオサギ、カイツブリ、コシアカツバメなどお馴染みの鳥も出てくるが、やはり日本では見られない鳥を期待する。先ずはカオジロガビチョウ。しかしカオジロガビチョウは、日本では篭脱け鳥としあちらこちらで見られており、何となく盛り上がらない。そんな我々の気持ちを察してか、現地ガイドの‘ダルマエナガですよ!’との大きな声。それを皮切りにカヤノボリ、コシジロムシクイ、ズアカエナガと中国らしい鳥が出現。楽しく鳥を見ていると、池の縁で人だかりが。それも大きなレンズを構えている。野鳥に違いないと、その場所へ行ってみると、30人ほどいただろうか、皆同じ方向を向いている。何を撮影しているのかと覗き込むと、池にヒナをおぶったカイツブリの姿があった。中国で日本と同じような光景を見るとは思いもしなかった。
 成都で昼食をとり、標高2000メートルの臥龍という町に向かう。今日はこの町で一泊し、高山病にならないよう身体を慣らすのだが、この地での野鳥もまた面白い。ガイドの狙いはキンケイだったのだが、チラ見で終わってしまった。しかしキンケイの場所へ行く途中、台湾のヤマムスメに似るサンジャクという鳥に出合うことができ、ガイドもホッとしていたようであった。その他にもシロエリカンムリチメドリ、ウンナンムシクイ、キバラガラなどにも会え、ルリオタイヨウチョウの美しさは印象に残った。
 翌日は夜が明ける前に出発し、3000m越えの山へ向かった。ここでの最大の目的はシロミミキジという大型のキジの仲間であったが、昨年は雨と霧のあいにくの天候。今回も雨はなかったものの、やはり霧が発生してしまい、結局2年連続逃すことになってしまった。しかし、一日は始まったばかり。気を取り直し、場所を変えながら鳥を探すうちに霧も晴れ、順調に鳥を見ていくこととなった。翌日は、また3000mを超える別の山へ向かったが、ここで事件?が発生。走っている車の中で、突然ガイドが‘シロミミキジ!’と大きな声。車も停車し、窓越しに斜面を見ると大きな白い鳥が。車の中は興奮状態。私も興奮していたが、何とか気持ちを落ち着かせ、鳥を逃がさないよう皆を車外に誘導する。私にとっては3年越しの出合いとなり、忘れられない出合いとなった。しかし野鳥との出合いとは本当に不思議なもので、見られるときは続けて見られるもので、別の場所でもシロミミキジが見られ、このツアーで2回も出合うことができたのである。
 さて、二つの山を越えチベット高原へと車を走らせた。草原地帯であるが、それでも3000mを超えている。ここではアカツクシガモや世界的な珍鳥であるオグロヅルが見られる。そして今回は、ガイドが友達から聞いたと、新しい場所へと連れて行ってくれた。狙いはバライロマシコという鳥で、ここでしか見られないとも言っていた。皆で草原を歩き回っていると、美しいさえずりが耳に入って来た。灌木の上を探すと、ほんのりピンクがかった鳥が目に入り‘これは?’と聞くと、‘あっ、それそれ’とガイド。どれほど珍しいのか、我々には計り知ることはできなかったが、ガイドの興奮度を見ると何となく想像はできた。その後インドガンやチャガシラカモメ、ワシミミズクのヒナなども見られ、チベット高原で得たものは多かった。
 このツアーでは九寨溝を巡ることになっていたのだが、ツアーの募集をかけた時は5月の開園ということだったのだが、工事が遅れ8月にずれ込んでしまい、今回は九寨溝を断念することになってしまったことは残念だった。その代わりに、昨年まで十分に出合うことができなかったフジイロムシクイ探しに時間を費やすことにした。時間を費やしても難しい鳥には変わりはなかったが、何とかなんとかゲットすることができた。そして、最終日は世界遺産の黄龍を巡り、もちろん景勝も楽しみながらの、中心は探鳥。シロボウシカワビタキやマユグロモリムシクイ、カンムリシジュウカラ、タカサゴウソなど私たちの目を楽しませてくれた。
 移動距離が長く、少々ハードなツアーだったが、四川の鳥たちが私たちを癒し、そして元気にしてくれたことは間違いなかろう。

クリックにて拡大 クリックにて拡大
.張◆疾垢蠑紊りのきっかけとなったダルマエナガ
▲イツブリに集う四川のバーダーたち
クリックにて拡大 クリックにて拡大
Hしさに感激ルリオタイヨウチョウ
ご峩瓩埜られたサンジャク
クリックにて拡大 クリックにて拡大
テ輿鈎から湧いて出てきたヒマラヤハゲワシ
高海抜の山地に棲むムナグロノゴマ
クリックにて拡大 クリックにて拡大
Г笋辰判亶腓┐織轡蹈潺潺ジ
┘張◆爾任馴染みとなったマミジロマシコ
クリックにて拡大 クリックにて拡大
ガイドも興奮ハイバラマシコ
時間をかけようやく見られたフジイロムシクイ
クリックにて拡大
仕草がかわいらしいマユグロモリムシクイ

日記 | No.499 中野泰敬 2019/09/18(Wed) 09:38:16


Next > 第四十三回 三度北海道へ (6月7日)
Back < 第四十一回 北海道利尻島 (5月16日)

バードウォッチングならワイバード