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第四十四回 ヤイロチョウの棲む台湾へ (6月12日)
 北海道へ行く前に、ブッポウソウを狙いに新潟県の松之山を訪れた。最近は警戒心が強く、見るのも大変になってきたが、何とか林にいる個体が見つかった。少々遠かったが、ちょうど木漏れ日がブッポウソウに当たり、青く光る姿で見られたのは幸いだった。松之山というとアカショウビンを思い浮かべるが、ブッポウソウ以上に難しく、鳴き声を聞くだけにとどまった。そして、松之山というともう一種類チゴモズを忘れてはならない。日本には数が少なく、生息地も局地的な鳥だ。松之山では毎年同じ場所に渡来するのでありがたい。今年はペアーで動き回るチゴモズが見られ、今までで一番近い距離で見られた。私はカメラを持って行かなかったので撮影することができなかったが、参加者の方がは大いにはしゃいでいた。実は6月中旬には霧ヶ峰のツアーを行ったのだが、その際立ち寄った林で、枝でさえずっているクロツグミを見ることができた。警戒心が薄く、アングルのよい場所を探すのに、大勢で右や左に動いても一向に逃げずさえずっていた。この時もカメラを持っていなかったので、指をくわえクロツグミを見ていた。そのうち、カメラを持って行くと‘え〜、カメラ持ってきたの!’と言われそうである。ということで、この二つのツアーについては写真が無く、お話だけでお許しください。
 さて、北海道の後は、この時期恒例の台湾ツアーが控えていた。参加者の一番の狙いはヤイロチョウである。台湾にも日本と同じ種類のヤイロチョウが夏鳥として渡ってくる。ツアーでは、ヤイロチョウを専門に観察している現地の方に案内をしてもらい、ヤイロチョウを見させてもらっている。例年だと巣の場所を案内してもらい、少し離れた場所から餌を持ってくる親鳥の姿を見ているのだが、今年は繁殖が早くヒナが巣立ってしまっていた。ただヒナの声が森から聞こえていたので、現地のガイドの方が‘ここで親が出てくるのを待ちましょう’ということで、林の中の舗装された道路から親の出現を待った。時折‘ホヘン、ホヘン’という独特な鳴き声は聞かれたが、なかなか姿を現さない。ひたすら待つ者、少し飽きてきて周辺を散策する者。おしゃべりをする者。鳥というのは、とかくこんな時に出てくるものである。‘出たよ!’と大きな声が上がる。どこどこ?皆、焦った声になる。説明する者も的を得ない。そうこうしているうちに、倒れた竹に止まっていたヤイロチョウは地面に降りてしまい姿を消した。半数の方は見られたものの、しっかり見たわけではなかった。翌日、同じ場所へ行く。相変わらずヒナの声はする。横一列になり、昨日止まった竹を注意しながら辺りを見渡す。すると同じ竹に再びヤイロチョウが。どうやらその竹は、ヒナに餌をやった後、周りを見渡すための止まり木だったようで、その後も何回か止まってくれ、めでたく皆、しっかりヤイロチョウを見ることができた。
 ヤイロチョウを観察し、次に向かったのはレンカクの保護区。昔は台湾全国でレンカクが繁殖していたが、徐々に数が少なくなり保護が始まった。私たちが観察できる場所はスイレンが一面に繁茂する4つの大きな池で、ここだけでも何羽ものレンカクを見ることができる。ツアーの時期はちょうど繁殖期で、ヒナを連れている個体や卵を抱いている個体、求愛行動をしているペアーなど、様々な表情のレンカクを見ることができる。今回は、観察中にスコールのような突然の大雨が降ってきて、親鳥がお腹の下で4羽のヒナを保護するシーンが見られたのは良かった。更に今回は、保護区の近くにバスが停車した時、ちょうど道路脇の畑でツバメチドリが繁殖しており、バスから降りた我々に向かって、危ない敵が降りて来たとでも思いモビングしにやって来たのだろうが、おかげで間近でツバメチドリの飛んでいる姿を見ることができた。
 その後は、台湾といえば固有種の宝庫で、それらの固有種を見に山へ登ったが、あいにくの雨模様で十分な観察ができなかったことは残念だった。私としてはヤイロチョウより、台湾らしい鳥を見てほしかったのだが、天気はどうしようもない。手足をもがれた格好になってしまった。機会があったら、また参加してほしいもので、台湾の鳥は本当に楽しいのである。

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.筌ぅ蹈船腑Δ両貊蠅惺圓前に立ち寄るお寺に棲むオオコノハズク
△舛腓辰髪鵑ったが、しっかり見られたヤイロチョウ
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ヤイロチョウが出現するまで、我々を楽しませてくれたメジロチメドリ
げ罅垢両絛を旋回するツバメチドリ
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サ甍行動のレンカク
Π貶、大きく育ったヒナは悠々と餌探し
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Щ海療喘罎能亶腓辰晋罵種のミヤマテッケイ
台湾でのアイドル的野鳥カンムリチメドリ
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雨の中、ホテル隣りのタンクに止まるルリチョウ
雨にあたり、伸びをするベニサンショウクイ

日記 | No.501 中野泰敬 2019/10/02(Wed) 09:36:07


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