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第五十六回 2019年 最終の海外ツアー (12月8日)
 2019年も、様々な国へ同行させていただいた。そして最後のツアーとなったのが台湾金門島のツアーである。金門島は、中国福建省の南部に位置するアモイ市から、わずか2劼靴離れていない小さな島である。生息する野鳥を見てみても、台湾本土の野鳥とはだいぶ種類が異なり、台湾本土からのバーダーも多く訪れる島となっている。
 このツアーは5日間のツアーで、初日、2日目の午前中と最終日は台湾本土の野鳥を観察。中2日とちょっとが金門島での観察になっている。台湾本土では烏來と台北市内の植物園を巡る。烏來の見どころは、早朝に集まってくるベニサンショウクイだ。オスが赤く、メスが黄色。この鳥が50羽ほどの群れを作って飛び交うのである。その様は花びらを散らしたように見えとても美しい。台湾の方がこの風景を見て、鳥にはまることも多いらしい。しかし、この群飛は早朝に限られ撮影が難しいのが難点だ。烏來には、泊まる宿を中心とした山中を30分ほどで回れる1周道路がある。台湾の国鳥であるヤマムスメがよく見られ、今回も見られたのだが少々遠く残念だった。その代わりと言っては何なんだが、台湾に局所的に棲むヒゴロモというコウライウグイスの仲間が近くで見られたのは幸運であった。植物園ではゴシキドリやクロエリヒタキ、最近固有種に格上げされたヒメマルハシなどを観察。ツアー参加の方々には、金門島とは見られる野鳥がずいぶん違うことを感じられたことだろう。
 さて、金門島では2日ちょっとの時間で80種類を超す野鳥に巡り合った。その中にはヤツガシラやクロウタドリ、タカサゴモズなど、日本では珍鳥と言われている野鳥も多い。宿は海に近く養魚場、干潟、マングローブ林、芝生広場と環境に富み、早朝からバードウォッチングが楽しめる。養魚場ではアオショウビンの姿、干潟ではヒメヤマセミがホバリングを、マングローブ林ではカラムクドリ、ギンムクドリが餌取りをし、芝生ではヤツガシラ、クロウタドリがいる。早朝から興奮の連続だ。朝食後には、もう一ヶ所の干潟へ向かってみるとオニアジサシの群れが羽を休めている。突然飛び上がったと思ったら、また戻って来るというサービスを何回か行ってくれ、そのたびにシャッターの音が鳴り響いた。金門島には、自由に出入りできる公園などがいくつもある。それらの公園を時間の許す限り巡ってみる。ヤツガシラとクロウタドリは何処にでも現れる。参加者の方も ‘またか!’という雰囲気になりだんだん見なくなる。ハクセキレイもよく見かけるが、金門島はホオジロハクセキレイが多い。コイカル、ビンズイ、マミジロタヒバリ、カササギ、クビワムクドリなど次々に現れては歓声が上がる。最も盛り上がったのはエンビタイヨウチョウが現れた時だ。ちょうど地元のバーダーが撮影しており‘こっちに来なさい’と手招きしてくれた。しばらく待っていると、近くで羽を休めていたエンビタイヨウチョウが現れ、ささっと花の蜜を吸っては常緑の木に隠れ、そしてまた現れるという行動を何回もしてくれ、皆夢中でシャッターを押していた。以前、金門島にはヤマショウビンが越冬しに渡って来ていた。10羽以上はいたのではなかろうか。それが徐々に少なくなり、最近は全く渡って来なくなってしまった。ツアーでもヤマショウビンが一番人気だったが、今はエンビタイヨウチョウが一番人気になっている。
 金門島のツアーを始めてから、もう10年以上も経つ。以前いた鳥が姿を消し、そして新しい鳥が入り込み、徐々に鳥の相が変わってきているように思える。時代の流れなのか、それとも地球環境の変化の影響なのかわからないが、野鳥が多いというのは変わっていない。日本は野鳥が減ったと言われているが、野鳥が多い島金門島は変わらないでほしい。

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ゞ睫臈腓らアモイのビル群が望める(止まっているのはクビワガラス)
烏來名物ベニサンショウクイ
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ヒゴロモに出合えたのは幸運だった
じ罵種に格上げされたヒメマルハシ
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ゥ▲ショウビンはどこでも人気者
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Д泪鵐哀蹇璽嵶咾捻造鮹気好ラムクドリたち
┨場では必ずと言ってよいほど現れるヤツガシラ
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干潟で見事な群飛を見せるオニアジサシ
金門島で見るハクセキレイはホオジロハクセキレイが多い
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夕方、餌を取るため芝生に下りて来たベニバト
金門島一番に人気者エンビタイヨウチョウ
日記 | No.513 中野泰敬 2020/02/05(Wed) 09:44:48


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