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第五十八回 2020年 最初のツアー (1月23日)
 年が明け、2020年最初のツアーとなったのは、国内は野辺山高原でのツアー、そして海外は台湾のツアーである。先ずは野辺山高原のツアー。野辺山高原は標高1500mに位置し、冬の寒さは北海道に匹敵する。−20度を下回る日もあるくらいだ。そんな高原に、冬になると留鳥として棲むフクロウが夕方早くから出現し、朝は遅くまで活動するので、夜行性のフクロウが暗くなる前、明るくなってからでも見られるのである。更に冬なので、雪が積もっている中で見ることができ、それが何とも言えぬ幻想的な風景をかもし出すのである。このツアー、以前は12月に行っていたのが、ここ数年の暖冬傾向で雪がなく、昨年から時期を少しずらして1月に行うことにした。それでも雪が降らず、何と今年は雨が降るありさまで、野辺山とは思えぬ暖かな中でのツアーとなってしまった。更にこの冬は小鳥も少なく、また2日目に訪れた佐久の調整池のカモも少なく、胃が痛むようなツアーとなってしまい‘何とかフクロウだけはと’と願う2日間を過ごすことになった。1日目は遠くを飛んだような気がするほどの一瞬の出来事で終わってしまい、静かな夕食を迎えたが、2日目の夕方、ようやくしっかりとフクロウの姿を見ることができた。かなり早い時間から出現してくれたので、止まっているところ、飛んだところなど長い時間フクロウを見ることができ、帰りのバスの中も和やかな雰囲気になってくれ、気持ちがホッとした。
 今年初めての海外となった台湾は、野辺山とは逆に毎日が興奮の連続。夕食時はおしゃべりも弾み‘あー、ツアーはこうでありたい!’と、台湾の野鳥たちに感謝した。1月から2月、台湾の山地ではカンヒザクラが咲き、その花の蜜を吸いにたくさんのカンムリチメドリがやって来る。そのカンムリチメドリに混じりアオチメドリ、ベニサンショウクイ、クロヒヨドリ、また花びらを食べにヤマガラとタイワンシジュウカラも混じってくる。彼らは人間を無視し、花から花へと忙しく動き回り目の前にまでやってくる。その仕草は楽しく、中でも固有種のタイワンシジュウカラは、この時期でないとしっかり見ることができないと言っても過言ではなく、台湾のバーダーたちもたくさん訪れていた。
 冬の山地ではヒカンザクラの他に、木の実に集まる鳥たちも狙いの一つになっている。ゴシキドリ、ミミジロチメドリ、カンムリチメドリ、チャバラオオルリなどがやって来る。そして、やはりこの時期を逃すとほとんど見ることができないタイワンツグミが最大の狙いとなるが、過去3回出合うことができず、難しい鳥なんだと感じていたが、ようやく今回、メスではあったがようやく出合うことができ感激した。次回は必ずやオスに出合いたいものである。ヒカンザクラがなく、木の実もない標高2500m地点にも出かけて見た。台湾の鳥たちは標高差で棲み分けをしているため、標高が異なれば違った野鳥に出合うことができる。今回は天気も良くズアカエナガ、キンバネホイビイ、アリサンチメドリと次々に姿を現してくれ、固有種のニイタカキクイタダキが頻繁に姿を現してくれたのはうれしかった。
 さて、山地でバードウォッチングが終わり、次は干潟を巡ってみるとムラサキサギやアオサギなどのサギ類、移入種のアフリカクロトキ、そしてクロツラヘラサギなどが迎えてくれた。しかし、ここでの最大の目的はソリハシセイタカシギである。台湾には数百羽が越冬しており、群れている様子を見たいのである。が、なかなか現れてくれない。しばらくバスを走らせていると白い群れを発見。いたいた!少し遠かったが100羽ほどの群れがいた。みんな、夢中でカメラに収める。数羽が餌を食べながらこちらに向かってきたが、まだ遠い。もう少し来い!と願ったが、それまでであった。干潟ではもう一種類、オニアジサシも狙いの一つだ。昨年は目の前を飛行してくれたのだが、今年は姿がない。現地のガイドの方が向こうの干潟へ行ってみましょうと提案してくれ行ってみることに。バスを走らせると、干潟に白い塊が。いたいた!オニアジサシである。しかし反対車線側の干潟。Uターンするためには数キロバスを走らせなければならず、運転手にお願いをし、数キロ先をUターンした。このUターンがまさに天の助け。Uターン場所に小さな貯水池があり、その貯水池に中に50羽ほどのソリハシセイタカシギがいたのである。皆、バスを降り撮影モードに。いきなり群れが飛び出したと思ったら右に左に、我々の目の前を行ったり来たりするではないか。突然の出来事に声も出ず、皆の興奮は最高潮達した。その後は目的であったオニアジサシを見に行ったが、ソリハシセイタカシギの興奮が冷めないままのオニアジサシ観察であったため、皆の心に残ったかどうかは定かでない。
 最終日はハチクマ観察。台湾でのハチクマは留鳥の位置づけ。渡りをするハチクマもいれば、居残る個体もいるという訳だ。冬のハチクマは、養蜂場で余った蜂の巣を食べにやって来る。いわゆる餌付けが行われているのである。その場所に伺った我々は、設置してあるテントに隠れ、ハチクマが来るのを待つ。暫くすると1羽、また1羽とやって来る。初めは辺りを警戒するが、食べ始めると夢中になる。こちらも撮影に夢中になる。気が付くと7羽ものハチクマがいることに気が付き驚いた。3時間ほどの観察だったが、楽しさと驚きであっという間に時間が過ぎて行った。テントから出て、上空を見上げると10羽以上のハチクマが舞っていた。次は私の番だとでも思って舞っていたのだろうか。
 日本では鳥が少ないと言われているが、台湾は鳥が多く本当に楽しいバードウォッチングができる。何でこんなにも違うのだろう?と首をかしげながら日本に戻ってきた。

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〔世襪いΔ舛ら見られる野辺山のフクロウ
▲ンムリチメドリに混じってやって来たベニサンショウクイ
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カンヒザクラの花びらを食べるタイワンシジュウカラ
ぬ擇亮造鮨べるゴシキドリ
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タ羽の群れでやって来るミミジロチメドリ
Δ笋辰判亶腓┐織織ぅ錺鵐張哀
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標高の高いところに棲むアリサンチメドリ
頻繁に現れてくれたニイタカキクイタダキ
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ソリハシセイタカシギ。突然の舞いに、皆大興奮
嬉しいはずのオニアジサシの出合いが・・・
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餌場に現れたハチクマ。距離が近いのにはびっくり!
上空では10羽ほどのハチクマが舞っていた

日記 | No.515 中野泰敬 2020/03/13(Fri) 09:35:56


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