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第五十九回 雪がなかった佐渡島 (1月27日)
 台湾から戻り、次に訪れた場所は佐渡島だ。一昨年、トキを見よう!と企画したツアー。最初に訪れたのがトキの森公園。その園内にあるトキ展示資料館で、先ずはトキという鳥についての勉強をした。展示物をいろいろ見ていると、トキのカレンダーが目に入った。めくってみて、皆が感激したのが雪景色の中にたたずむトキの写真。とてもきれいで ‘こんな写真を撮りたいね’という言葉が口からもれていた。そこで、冬に来てみましょう!ということで企画したのがこのツアーだった。なんとタイトルが‘雪景色でトキを撮る’だったのだが、この暖冬で、佐渡には雪が全くなく、かろうじて山がうっすらと白くなっていただけで、思惑は見事に外れてしまった。初日、新潟市内に泊まったのだが、バスの運転手は、1月になっても積雪の記録がないのは初めての経験だ!と言っていた。この冬は本当に異常な気象だった。
 さて、初日は新潟市内での撮影。例年ならばこの時期は雪のはずだが天候は小雨。バスを走らせているとホバリングするチョウゲンボウが目に入った。バスの窓を開け、車内から撮影。今回のツアーの最初のショットとなった。福島潟でも雨は止まず、観察者から観察していたが、暖冬の影響かカモが少ない。時折コガモが飛び、マガモが飛ぶ。雨のせいか猛禽類も飛ばない。暫くすると50羽ほどの群れが飛んで来た。タゲリである。雨がまだ降っていたが、外に飛び出し夢中でシャッターを押す。天気が悪くてもタゲリの白と黒のコントラストは美しい。福島潟の次に訪れたのが白鳥の湖として有名な瓢湖。ハクチョウは昼間、田んぼへ出かけて瓢湖にはほとんどいない。代わりにたくさんいるのがカモたちだ。ちょうど餌やりの時間と合い、餌を奪い合うカモたちの姿は凄まじかった。嬉しかったのは、カモの群れの中にコスズガモ、アメリカヒドリと言った珍しいカモがいたことだ。また人気の高いヨシガモが近くにいたのも嬉しかった。
 初日は新潟市の潟湖で楽しみ、2日目はいよいよトキの棲む佐渡島へ。残念ながら雪はなかったが、何度も何度も、そして、いろいろなシーンのトキの姿を見てきた。1月はそろそろ繁殖へと向かう時期に当たる。繁殖期が近づくとトキは、自らが出す黒い粉状のものを塗り首回りが黒くなってくる。これを繁殖羽と呼んでいるが、この姿のトキを見る前は、全身朱鷺色のトキが美しいと思っていたのだが、この繁殖羽も捨てたものではない。朱鷺色のトキが普段着とすれば、繁殖羽は正装しているように感じられる。何ともいい味を出しているのだ。1羽でのんびり餌を取っているトキ、ペアーで仲良く食事中のトキ、群れで水場に来て水浴びをするトキ、などなどたくさんのトキに出合うことができた。佐渡のツアーで楽しい一時がある。それはトキに携わっている地元の獣医の方のお話を聞く時間帯だ。実際にトキを触ったり、解剖したりしないと聞けない話ばかりで、とても興味深くお話を聞くことができる。繁殖羽のトキについてのお話もあった。ペアーや群れを見ていると、首周りの黒さに個人差がある。その理由を尋ねたら、かなり黒くなっている個体は暇なのだという。暇なのでやることがなく、お化粧ばかりしているとか。女性も同じでしょ!の一言に笑い声が響く。佐渡を訪れる度にお越しいただきお話を聞いている。是非一度、トキを見るとともにお話を聞いてもらいたい。
 今回は、雪景色で撮影することはかなわなかったが、繁殖羽の美しいトキを見て、必ずや雪景色で撮影するぞ!という気持ちが強くなった。来年こそは!

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け造了間に集結する瓢湖のカモたち
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ゥモの群れの中にコスズガモを発見
Ε茱轡モも近くで見られてうれしかった
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繁殖羽のトキ。何とも言われぬ美しさがある
┘撻◆爾膿事中のトキ。どちらがオスかメスか、外観ではわからないという
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群れで水場にやって来た
雪景色の山を背景に。冬らしいカットはこれだけだった


日記 | No.516 中野泰敬 2020/03/23(Mon) 11:45:37


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