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 「年齢を重ねても健康で若々しく生活したい!」
 
近年、アンチエイジング(抗加齢)という言葉を良く耳にするようになりました。私もワイバードの専属バードガイドの中では最高齢ですので、人ごとではありません。でも、会う人ごとに「その年には見えない」「若いですねぇ」という言葉を良くかけていただきます。口の悪い友人からは化け物扱いされる始末。(笑)

 私が若く見えるのは、おそらく苦労が足りないからですが、バードウォッチングを続けていることにも理由の一端は有る、と思っています。


 自然の中を歩きながら鳥を探す行為自体も若さを保つには良いことだと思いますが、同好の人達と一緒に同じ鳥を見て、互いに喜び合う。何よりこの瞬間が良いのです。苦労して目指す鳥に出会えた時は一人でも勿論うれしいものですが、一緒に喜びを共にできる人が側にいると喜びは倍加します。私はこういう喜びを日々体験させていただいているので、若く見えるのではないでしょうか。
 ツアーのバードガイドあるいはバードウォッチングインストラクターという仕事は、知らない人の目からはどう見えるか判りませんが、それなりに苦労もあります。自然が相手ですから、いつでも首尾良く行くとは限りません。懸命に探しても鳥が見つからない時などは、顔には出しませんが泣きたくなります。でも、様々な苦労の末に目的の鳥が見つかって、皆さんがニコニコしながら帰って行かれる時、それまでの苦労はいっぺんに報われます。
 ツアーで心がけていることが三つあります。一つは参加の方々がいつも笑顔でいていただけるようにすること。鳥が出ない時でも和気あいあいとした雰囲気を保っていれば、不思議と鳥は出てくれるものなのです。「笑う角には福来る」というのは本当です。

 次に探鳥地で地元の方への挨拶。土地の人にとって、バードウォッチャーは頼みもしないのに押し掛けてくる人達です。「鳥を見ていて何が悪い」という態度で挨拶もせずにウロウロしていれば嫌な顔をされるのは当たり前。特に離島で鳥を見る時は参加のお客様にも進んで挨拶していただくようお願いしています。「こんにちは、お邪魔しています」の一言がどこでも気持ちよく鳥を見るコツです。

 最後は鳥への配慮です。鳥には言葉は通じませんから「こんにちは」の挨拶は通用しません。ほとんどの場合人間は敵だと彼等は思っていますから、近くで鳥を見たければ無関心を装うのが良いのですが、大勢の場合なかなかそうもいきません。 バードウォッチングや鳥を対象としたカメラハンティングを始めたばかりの方は、鳥との間合いが判らずどんどん近づこうとしますが、これでは鳥は逃げるばかりです。近づける距離は鳥の種類によっても、場所によっても異なります。相手に警戒心を与えず、うまく間合いを詰めるのが極意といって良いでしょう。 現在、私はある意味「鳥に食べさせてもらう」生活をしています。鳥にとっての見返りは何だと思います?一人でも多くの人に鳥との出会いを楽しんでもらい、いつまでも若々しい生活を送ってもらって「鳥は良いなぁ、大事にしないといけないなぁ」という気持ちにさせる。実は、これが鳥から私へ与えられた極秘指令なのです。

 
     
 
吾鳥絵(アトリエ)Haruki
 
 
森山春樹のプロフィール
1953年島根県に生まれる。
1979年から野鳥の会会員として鳥見を開始。
1996年機械技術者の職を辞し、鳥類調査技師、バードウォッチングインストラクターとして独立。
(財)日本野鳥の会会員
(財)大阪府みどり公社(鳥類)専門調査員
大阪府鳥獣保護員
自然体験活動推進協議会(CONE)自然体験活動インストラクター
日本ワイルドライフアート協会(JWLAS)会員
(有)ミドリコーポレーション代表取締役
 
     
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