時の流れは早いもので、ワイバード発足と共にバードウォッチングツアーという言葉もだいぶ浸透して来たように感じています。ツアーの良い点は何と言っても野鳥を探す目が多いということです。一人では見つけられなかった鳥を誰かが見つけてくれる。鳥を見ている時、誰かが他の鳥を探している。 ツアーではとても効率よく野鳥と出会うことができます。しかし反面、人数が多く、ゆっくり野鳥を見ることができない。探鳥地が限られてしまう。などの欠点が生じてしまうのも事実です。また野鳥に対する圧力も、一人で見ているときよりも増します。このことは案内する私たちが常に念頭に置いておかなければならず、皆さんに我慢を強いることもあります。しかし、それを補い余りあるものがあります。それは感動です。「感動なら一人でも味わえる」と言う声が聞こえてきそうですが、感動をツアーに参加している皆で味わう、共有するというのは格別なものです。一人で味わった感動とは比べものにならない感動がツアーでは存在します。ある種の高揚感とでも言えばよいのでしょうか。ツアーの案内もこの感動があるから続けられるし、続けたくなるのです。
話はがらりと変わりますが、皆さんはバードウォッチングをしていて一番うれしい時は何ですか?やはり初めて見る鳥に出会った時でしょうか。私もその時はとてもうれしくドキドキします。しかし、今まで見たことのある鳥でも、場所を違えて見た時は新たな気持ちでその鳥を見ることができますし、繰り返し見ることにより違った表情に出会えた時もうれしいものです。ツアーでは毎年同じ場所に行くことが多いですが、鳥との出会い方は毎年違います。10回通えば10通りの出会い方があり、鳥との出会いは正に一期一会なのです。 そのような皆さんと野鳥たちとの大切な出会いを、しっかりと思い出に残るようにしていきたい。それを目標に案内をしていきたいと思っています。